コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
1日が終わり、帰りの時間。今日も、翔と光と私の3人で帰る。
しばらく3人で話しながら歩いていると、後ろから「由雪〜、光〜、翔〜」と、名前を呼ぶ声が聞こえた。
声のする方を見ると、美香がこちらへ走っていた。
「おぉ、美香か(笑)」
と、翔が言った。
「一緒に帰ってもいい?佳奈が今日お迎えみたいで💦」
と、美香が聞き
『いいよ〜 』
と、私たち3人は返した。
「じゃあ、2人組になる?」
そう、光が提案し、
『そうだね』
と、私たち3人は言った。
『グッパッショ!』
そう言って、2人組に別れた。私は、美香と組むことになった。
「修学旅行の班上手くいった?」
と、美香が聞き
「うん。上手くいったよ。 」
と、私は返した。
「美香は上手くいったの?」
と、次は私が聞いた。すると、美香は首を横に振り、
「上手くいかなかった。」
と、答えた。
「どうして?」
と、私がまた聞くと、美香は少し耳が赤くなった。もしかして、好きな子と離れてしまったのかと思い
「好きな子と離れちゃったの?」
と、聞いた。すると、
「え、分かっちゃった?(/// ^///)」
と、照れるように言った。
「うん(笑)耳赤くなってるから(笑)」
「え、うそ(笑)ハズー」
「で、誰なの?その好きな子って。」
そう私が聞くと、少し間が空いてから
「実は…、光君なの。」
と、顔を真っ赤にしながら言った。
「え、」
「だから…。あのさ、もう光君には近づかないで。」
そう言った美香の目は、少し怖く感じた。
「ねぇ、協力してくれるよね?」
私は美香の圧に負け、
「ぅ、うん!するよ!💦」
と、言ってしまった。
ーあー、やっちゃった。本当は、自分も好きなのに…もう、何してんの‼️
と、自分をバカバカしく思う。
「でさ。桜、光君と同じ班でしょ?だから、そこは仕方ないけど、用事がない限り近づかないで。後、帰りも翔と帰って。で、光君と私が近づけるようにしてね❤」
「うん。分かった(^_^;)」
「ほんとにやってよね。さもないと…分かってるよね?😏」
「う、うん。分かってるよ。」
そんな話をしていると、アパートに着いた。美香も私たちと同じアパート。
ーはぁ。嫌だな…
そう思いながら、私は自分の部屋に入った。
それからというもの、光には用事のない限り近づかないようにし、帰りも翔と一緒に帰った。
そして、LINEも1週間に1度程度にした。続けていくうちに、光も私には近づかないようになり、帰りも誘うのをやめ、LINEも毎日ではなくなってしまった。
ーほんとに最悪…
そんなある日、光から電話が来た。私は、応答も拒否もせず、そのままにした。そして、電話が切れたかと思うと、また電話の着信が来た。私は先程と同じように、応答も拒否もせずにいると、電話の着信は切れた。すると、LINEがきた。
【なぁ、最近どうしたんだよ。話しかけてくれないし、さっきの電話だって出てくれなかったじゃん。なんかあった?】
私はこのメッセージに心が痛んだ。
ー本当はあんなことがあったから、なんて言えるわけがない。
【ごめん。色々忙しくて💦】
そう私が返した。少し何も返事がないでいると
【そうだったんだ】
と、返ってきた。
ー光。本当にごめん。
私は申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになった。
光side
ー由雪、最近話しかけてくれなくなったし、一緒に帰ってくれなくなったな…。電話かけてみよう。
俺はそう思い、由雪に電話をかけた。
繋がらない…
もう一度。
また繋がらない。
電話が無理だったので、LINEで聞いてみることにした。
【なぁ、最近どうしたんだよ。話しかけてくれないし、さっきの電話だって出なかったじゃん。なっかあった?】
すると、数分後
【ごめん。色々忙しくて💦】
と、返ってきた。
ー本当か?由雪は頑張ってるけど…。今までだって、仲良くしてくれてたじゃんか。それに、翔と一緒に帰ってるし…。俺のことが嫌いになったのかな…。
【そうだったんだ】
聞いても、由雪を悲しませてしまうかもしれない。だから、何も聞かず一言で終わりにした。
由雪side