テラーノベル
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過去と今
黒と白
正反対の二人の物語は終幕に迫りつつある
職員室
「とっ言うわけだでも俺は行かないいや行けない
行きたくないんだ」
「何でですか今更会うのが怖いんですか?」
「そうだ行くなら一人で行けっ!」
「嫌です」
そういってまた胸ぐらを掴み
椅子から投げ飛ばした
一瞬フワッと浮くとびたんっと
背中から床に落ちた
「うふふ行きますか?」
満面の笑みで聞いた
「こんな事されても行かないからな!」
「頑なですね
でも行きますよ」
そういって腕を掴み引きずっていった
「どうしてただの帰宅部員なのに」
怒鳴り散らしながらそう言った
「うふふ前に合気道習ってたんですよね」
「歩くっ、歩くから頼む離してくれー」
「わかりましたよ」
そういって引きずるのを止めた
「なら手を繋ぎましょう」
そういって手を繋ぎながられいの元へ急いだ
美術室
気絶したれいと
窓際の机に座りペインティングナイフをぐるぐると回しながら
ガタガタと鳴らした
ガタンとっ扉が鳴り開いた
「お待たせっ」
「ひっ」
「こいつでしょ」
水が笑いながら首根っこを持ち引き渡した
「やめろぉー」
「きこぇなぁーい」
そう言い
ペインティングナイフ
をじわりじわりと正矢の首に刺した
「カハッ痛いいたたたい
ぎゃー死ぬっ死ぬっやめっろぉー」
「くふふさようなら」
「君たち
これはどう言うことかい?」
「ぎゃゃーおばけーれいっお慈悲を」
「なははっ僕は保健室の先生だよ
君たちがなかなか帰らないから心配して電話があったんだよ」
「そう言うことですか」
「正矢くん何で死んでるのかな」
水とれいは今まであった事を包み隠さず言った
「そう言うことね」
「そうなんです
警察とか来るんですか?」
「来ないよ
何故なら私が怪異の総大将だからね」
「えっ」
「さぁーてれいくーんいつまで気絶してるのてっ傷が深いねこのままほっといたら死ぬねぇ」
「直さないないと
殺しますよ」
「おお怖い怖い」
といいながら直ぐに治療に取り掛かった10分足らずで治療は終わった
「これでよしっ」
「ありがとうございます」
「いいえ」
「うっうーん」
れいが目を覚ました
「あのっ
生さんですか?」
「そうだけど」
「死体はどうするんですか?」
「絵を描いて取り敢えず」
「えっ」
「ほら早くっ」
「わかりましたよ」
そう言われるがままに絵を描いた
美術室で二人が仲良く語らう姿を
あの頃のような二人を
「いいね」
そう言うと絵の前に立ち
呪文を唱えた
「イーゼルフロームエーテル」
そう言うと目の前の死体は消え
描いた絵が少し変わった
正矢に似た男の子が恐怖に怯え
泣きわめく姿に
唖然とする二人に生はこう言った
「この事は秘密ねいいね」
念入りにそういった
『はいっ』
「いい返事ね
僕はもう行くね」
そう言って生は消えていった
翌日
名桜高校にはこんな噂がある
二人の仲の良い美術部員の絵だが
夜になると密かに啜り泣く声が聴こえると言う
「生先生出れますか?」
「うーんまた合間、合間になるかもごめんねぇ」
「大丈夫です」
「ありがとう」
「先に行ってますね」
「はーい」
そう言って美術室へと向かった
美術室
ガラララ
「こんにちは」
『こんにちは』
「いい返事だね皆さん
美術部員の皆さんには
一人一枚絵を家に持って帰っていただきます
そしてコンクールに描く絵など
決めていただきます」
『はい』
「どうしよっかなぁー」
「うーん」
悩む新人美術部員たち
「水先輩っこの絵持って
帰っていいですか?」
「いいけど先生に許可取りなよぉー」
「はいっ水先輩」
そう言うと生先生の元へ走っていった
「先生これ持ち帰っていいですか?」
「いいけど絶対にぶつけたりしないでね
嗚呼水にも濡らさないでね
とにかく丁重に扱えるならいいよ」
「はいっ」
そう言って
丁重に袋に二重に入れて
新人美術部員はるんるんと楽しそうに帰っていった
これで終わればいいけど
この先は神様にもわからない
コメント
2件
ありがとうございます
読みました…第12話、終演のクロアテュール。生先生が怪異の総大将って衝撃だったし、死体を絵に閉じ込める描写が本当にゾッとした…。でもその後の噂や、新人部員が楽しそうに絵を持ち帰るラストが逆に不気味でたまらない。水くんの執着も相変わらず重くて好き。この先どうなるんだろう…続きが気になりすぎます。夢野さん、いつも素敵な闇をありがとうございます🌙