カメラが回ると、ライアはカメラを見つめ、振り返った。後ろには、白川結那が、テーブルに向かって座っている。
「さあ、みんな!今日は特別企画、白川結那の黒歴史朗読会だよ!」
ライアの声が響き渡ると、結那は目を瞑り手で顔を覆った。白川結那、過去を思い出し、企画から逃れようとする。
だが、ライアの計画はすでに進行中だ。
「ねえ、結那。こんな面白い企画を逃すわけにはいかないよ。さぁ、黒歴史をみんなに公開しちゃおうか!」
結那は黙っていたが、恥ずかしさを察して、視聴者は笑いを堪えることができない。ライアは古びたノートを手に取る。
「さて、これは結那が13歳の時に書いたもの。今となっては黒歴史ノートここに書かれている内容が…まあ、面白いんだよね。」
結那は首を振り、このノートが公開されることはないと願った。だが、ライアはノートを開き、意気揚々と朗読を始めた。
「第1章: 恋の始まり」
ライアは微笑みながら、ノートを読み進める。「結那、10歳の時、初めて恋をしたんだよね?」
結那は頬を赤くし、身を縮こませた。ライアは楽しそうに、さらにページをめくりながら続ける。
「ここにはこう書かれてる。
『彼はカズキくん。いつも隣の席に座ってるけど、私はそのことを秘密にしてるんだ。だって、恥ずかしいもん…』」
ライアはノートの文字を指でなぞりながら、大げさに言った。
「ほら、みんな!結那、10歳で恋愛に悩んでたんだよ〜!しかもその相手、隣に座ってただけで秘密にしてたんだって!」
結那は顔を真っ赤にして、さらに縮こまった。観客からは笑いが漏れ、ライアは嬉しそうにページをめくった。
「第2章: 大失敗の告白」
「おっと、ここからが面白い!結那、実はそのカズキくんに告白しようとして、大失敗したんだよね!」
ライアはノートの内容を読み上げた。
「『今日、ついに告白する決心をした。私、カズキくんが好きです!』…おお、良い感じに始まってるね!」
結那はもう、隠しきれない恥ずかしさに、顔を両手で覆いながら声を上げた。
「やめて、ライア!」
だが、ライアは構わず続けた。
「でも、『その後のカズキくんの反応は、ただのうんざりした顔だった』」
観客の笑いが爆発し、結那は身を乗り出してノートを奪おうとしたが、ライアは素早くその手をかわした。
「結那、ここお気に入り!『カズキくんに告白したら、彼が答えた言葉は『うるさい。ちょっと黙っててくれ』だった。』」
結那は、恥ずかしさに耐えきれず、顔を隠すようにテーブルの下に手を入れた。だが、ライアは一歩も引かず、朗読を続けた。
「そして結末。『その日以来、私はカズキくんのことをひたすら無視し続けた。あの告白は失敗だった』だって。」
ライアはカメラを見てニヤリと笑った。
「みんな、どう思う?結那が10歳の時にした壮大な失敗!これが、伝説の黒歴史だよ!」
結那は顔を真っ赤にした。だが、ライアは結那の反応を楽しみながら、さらにページをめくる。
「第3章: 笑撃の告白文」
ここでライアが驚くべき内容を読み上げる。
「『私は今、カズキくんのことを忘れた…と思ったけど、また好きになった。そして、告白文を送ってやろうと思う。
どうしても一度は恋を成功させてみたいから』」
結那は声を震わせて叫んだ。
「もうやめてー!!!」
ライアは楽しそうにカメラに向かって言った。
「さあ、みんな!結那の黒歴史、楽しんでくれたかな?これからも結那の過去を暴いていこうね!」
結那は完全に顔を真っ赤にして、後ろのソファーに頭を埋めた。
コメント
3件
結那」……主…………?
とてつもなくほのぼの~としててもう、、、最高かよ^^ てかカズキ?だっけ??ちょっと君は後でシバいておきますねr((((殴 まあでも、普通こんな可愛い子から告られたら全国の男子発狂すると思うよ??(?