俺が笑えばリスナーさんたちが
“かっこいい”と褒めてくれる。
俺が泣けばリスナーさんたちが
“ゆっくりでいい”と慰めてくれる。
その一方で、一部の人たちには
“気持ち悪い” “嫌い”
ひどい時には”死ね”なんていう
冷たい言葉を浴びせられる。
もちろん、活動しているのだから、
アンチや誹謗中傷は
あって当然だと思う。
だからこそ、気にしちゃいけないのも
ちゃんとわかってる。
だけど、誰でも
自分がどう思われてるかは
知りたいでしょ。
俺だってそうだもん。
それでエゴサするの。
エゴサしたら毎回心無い言葉がある。
その中でも”すとぷりを早く抜けろ。”という言葉が
その言葉が1秒たりとも
頭から離れなくて、
何をするにもその言葉が頭の中で
ループする。苦しい。悲しい。辛い。
俺はすとぷりにいてはいけない存在。
そんなの自分が1番知ってることだ。
だからこそ、
突きつけられると痛いのだ。
俺はあの言葉をずっと気にしている。
あの言葉のせいで
俺は日に日に弱っていった。
食欲も物欲も意欲も何もない。
あるのは自分に対する殺意だけ。
俺は弱くて邪魔な存在の俺を
殺したい。
俺は邪魔。
俺は邪魔。
俺は、邪魔。
俺なんて
消えればいい。
そう思い、
しばらく封印していたリスカに
手を染めた。
久々に切る感覚は
気持ち良くて嬉しくて、
久々に幸福感を味わえた。
手からは血が流れ、美しい。
この血みたいに俺も流れて消えたい。
そんなことを思っていた時、
通知がなった。
それもかなりの量。
仕方なく、みることにした。
送り主はメンバー。
“さとみくーん?今日会議だよーっ!”
“もしかして忘れてるんちゃう?w”
“あれ、遅刻ぅ〜?”
“僕に遅刻ダメっていうくせにぃーっ”
“さとみくんが遅刻珍しいですね”
それに続くスタ連。
あれ、今日会議だっけ、、、
忘れてた。怒られちゃう
ただでさえ邪魔な存在なのに、
こんな失敗したら、また言われちゃう、
そう思うと、自然と過呼吸になった。
俺のせいで、俺が生きてるせいで
みんなに迷惑かけてる。
俺なんて死ねばいいんだっ、
俺なんてっ、、
そう思ってたけど、過呼吸すぎて、
ほんとにやばかったから、
相方に電話をかけた。
すぐに出てくれた。
“もしもーしっ!さとみくーん?”
ぅあ、っころ、ぉっ、?はひゅっ、ふ、
“へ、さとみくん!えと、大丈夫!?、
あ大丈夫、じゃないよね、とりあえず
さとみくんの家行くから頑張って、
電話繋げとくから、っお願い、
死なないでっぇ、”
声的に青が泣いていた。
俺は大切なメンバーを
泣かせてしまった。
罪悪感でよりいっそう苦しくなった。
ぴーんぽーん
こんこんこん
がちゃっ、
あれ、俺鍵閉めてなかったんだ、、
ばんっ
さとみくんっ!
すぐさま抱きしめられた。
俺はただ青の腕の中で泣いて
謝ることしか出来なかった。
情けない。最年長のくせに。
おれダサい。
10分くらいそのままだった。
でもその間もメンバーみんなが
暖かい言葉をかけてくれたり、
背中トントンしてくれたりした。
俺が落ち着くと、青が
よし、なんかお話しよっかっ!
おぉ!ええなぁ!
ん!賛成っ!
さとみくんの好きな
食べ物はなんですか!
えとっ、明太子、かなっ
分かる〜美味しいよね!
あのプチプチ食感がたまらんのよ〜!
なんてどうでもよすぎる話をした。
その後メンバー達は、
俺が泣いてた理由を聞かないかった。
これもメンバーたちの優しさだろう。
でも、色んな世間話をした最後に、
さとみくん、僕ね、嬉しかったよ。
僕のこと、さとみくんが頼ってくれて、
めちゃくちゃ嬉しかった!
だから、これからも頼ってね。
僕は、相方だし、
僕達はメンバーだからね!照笑
その言葉を聞くと、
泣いてた理由を話さないという
俺の行為が、最低だと思って、
全部話した。
メンバーは俺の話を遮ることなく、
全部聞いて、受け止めてくれた。
あぁ、やっぱりこの人達なんだよな
話終わったあと、自分の情けなさに
絶望した。
俺は邪魔な存在。
そんなの生まれた時から
そうだったのかもしれない。
俺は愛されない子だ。
だけど、
それは違うと思った。
俺は愛されていた。
でも、俺自身が愛されていることに
気づけなかっただけなんだ。
誰も悪くないんだ。
なんて頭の中をフル回転させ、
沢山考えていた。
その時、
紫〜くんが、
さとみくん、
活動ちょっとお休みしよっか。
今度のライブも延期させる。
そう言った。
へ、そんなのダメ、
延期なんて、
リスナーさんを待たせるなんて
絶対だめっ、!
咄嗟に出た言葉。
その時、ずっと黙っていた黄が言った。
リスナーさんが待ってるのは、
6人揃ったすとぷりですよ?
僕達を応援してくれてるリスナーさん達
は、6人を待っているんです。
なのに、一人欠けたら、その方が、
リスナーさん達をきずつけちゃいます。
分かりますか?
それに続く赤。
そーだそーだ!
人を元気にできるのは、
元気な人だけだよ。
リスナーさんに笑って欲しいなら、
さとみくんが元気にならなくちゃ、!
ね!
そうか。俺を大切にしてくれる人とか、
俺を気にかけてくれる人は、
たくさんいてくれてるんだ。
また涙が溢れた。
泣いている時、橙が言った。
あ、もしかして、
腕切っちゃった、?
へぁっ、ごめんっ、
ええよええよ、俺も
昔追い詰められ過ぎて、
切っちゃったことあるねん微笑
やから、分かるで。気持ち。
苦しかったな。辛かったな。ナデナデ
と、手当をしながら言ってくれた。
愛だ。
俺はこれからまた、
アンチや誹謗中傷に
負けそうになるかもしれない。
だけど、俺にはメンバーという
最高の仲間がいる。
今の俺は無敵だ。
これからの人生。
メンバーに沢山助けられるだろう。
だけどその分、俺も
大好きで大切なメンバーを
助け、救っていける
そんな存在になりたい。
コメント
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んんん…߹~߹感動しましたぁ…😿 せららさんの作品本当に神作品ですぅ✨ 本当に尊敬です> ·̫ <♩