TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

14時14分12秒。

すすり泣く声がスマホから聞こえてきた。最初はノイズが多かったのが、皆がミュートしていくのでどんどん静かになっていく。私もミュートして、最後に残ったのは瑠璃子さんだった。瑠璃子さんの担当は旧校舎2階の女子トイレだ。私は急いで彼女らのもとへ向かった。


壁を通り抜けて、すすり泣く声が近づいて……そこにいたのは、瑠璃子さんと、もう一人。

「あなたが、花子さん?」

「半分正解、半分外れ。で、あんた誰?」

……よく見たら泣いているのは瑠璃子さんだ。あれ?


ホームルーム教室で全員集合し、聞き取り開始。瑠璃子さんを宥めながら聞き出した内容はこうだ。

・トイレの花子さんの話は作り話

・一緒にいたのは地縛霊のざくろ(偽名らしい)

・オカルト研究部に入っていることを知ったバカ男子3人組に面白い話が無いか聞かれて咄嗟に花子さんの話をしてしまった

ざくろは私と同じように学校で死んだ幽霊らしい。死因は教えてくれなかったけど。

「そういえば、なんでざくろなの?」

「瑠璃子と一緒に考えたんだ。あたしが死んだのが8月だって言ったら、ガーネット……柘榴石から、ざくろは? ってさ」

「本当は8月の誕生石なんだけどね。ざくろが、幽霊になった日だから、いいかな、って思ったんです」

真野と駒川と瀬崎は後で皆で怪我しない程度にしばき倒すことになった。

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store