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最近、knの様子がおかしい…。旅行から帰ってきてからかな?部屋には閉じこもりがちだし、それになんだろう…ずっと見られてる気がする。
sh「最近knの様子が変なんだよ。」
na「え?」
sh「部屋に入るとなかなか出てこないし、それに頻度も増えた。あとさ…」
na「あと?」
sh「ずーっと見られてる気がすんだよ。」
kr「それは、見るんじゃない?好きな人なんだし。」
俺は少し言いにくそうに顔を下に向ける。
na「なんか、あったの?」
sh「その…怖いんだよ。見方がさ。こう、何か何て言ったらいいんだろうな…。」
kr「気のせいじゃなく?」
俺は頭を縦に振る。思い出しては少し身震いをしてしまい、自分の身体を両手で抱きしめた。
na「俺たちもその様子見とくよ。shkが嘘ついてるようにも見えないし…。」
kr「…shk、大丈夫?」
sh「あぁ、大丈夫。この話、knには内緒にしてて欲しい。」
na「わかった。」
あれから数週間が経ち、撮影終了後にnaとkrに話があると引き止められた。
na「kn…帰った?」
kr「ん。大丈夫。」
二人は周りを見渡して確認する。knは先に帰ったようで二人は安心して俺に話を始めた。
na「前に言ってたやつなんだけど…」
kr「あれは、やばいな。」
sh「やっぱり…。なんか、変だよな?」
na「何て言ったらいいんだろう…こう執着してるみたいな?」
kr「なんかあったの? 」
sh「俺もわかんないんだよ。旅行から帰ってきてからあんな感じで…。」
na「…部屋調べた方がよくない?」
kr「でも、バレたらヤバそうじゃない?」
俺も何度か思った事はある。だけど、部屋には入らないと暮らし始める時に決めたルールがある。
sh「…できない。」
na「俺達が一緒でも?」
kr「確かに。一緒なら大丈夫でしょ?」
sh「…約束破りたくないし。それにバレたらどうなるか…怖い。」
俺は下を向きながら話していると背中を叩かれる。
na「その為に俺たちがいるんだろ?」
kr「パッとみるだけだし、な?」
sh「いや、でも…」
na「でもさ、こうやって話してても仕方ないじゃん。」
kr「そうそう。ある意味緊急だし。」
na「またknが出かける日とかわかったら教えてー!」
kr「そんじゃー。」
まだ迷ってる俺を他所に二人は話をガンガン進めてそそくさと帰っていった。俺もずっとここにいる訳にはいかず、ゆっくりと帰り支度をして部屋を出る。
sh「kn…俺、どうしたらいい?」
段々と暗くなる空を見上げて独り言を呟いた。
na&kr「お邪魔しまーす。」
あれから数日が経ち、俺の決心も固まり二人を家に呼んだ。今日はknが出かけており家には俺しかいない。
sh「…本当に一瞬だけな。」
na「わかってるって!」
kr「とりあえずあの挙動と、部屋に引きこもる原因を探んないとね。」
3人でknの部屋の前に立つ。緊張が走り俺は少し震える手でドアノブを持つ。
ガチャ……
sh「…え?」
na「……嘘だろ。」
kr「……うわぁ…。」
部屋に入ると壁一面に俺の写真が貼ってある。俺はその場から動けずにいるとnaとkrが部屋の中へと進んでいった。
na「…執着ってのはある意味間違って無かったんだな。」
kr「じゃぁ、これが部屋に引きこもってた原因?」
sh「も、もう出よう!」
俺は二人を呼び扉から後退りする……
ドン…
sh「…え?」
背中で何かが当たる…俺は恐る恐る後ろを振り返る……
kn「なにしてるの?」
sh「kn…」
その様子を見ていたnaとkrが部屋から出てくる。
na「違う!俺たちが無理矢理入ったの!shkが悪い訳じゃない!」
kr「ごめんな?勝手に入って…その…」
knはいっさい二人を見る事は無く俺を見つめている。するとゆっくりと携帯を取り出し俺に向かってシャッターを切った。
na「kn?」
kn「いい顔。…知ってたよ。部屋に入る事なんて。」
sh「…なんで?」
kn「俺が出かけるって話した時、めちゃくちゃ嬉しそうな目してたから。」
sh「…してない。 」
kn「どんだけshkの事見てると思ってるの?わかるよ。」
この間もknはシャッターを切り続ける。それを止めに入るnaとkr。
na「kn!もう、その写真撮るのやめね?」
kr「一旦さ、話しよう。」
kn「…じゃぁ、二人にさせてくんない?」
na「できない。今のお前とshkを二人にはさせれない。」
kn「わかった。じゃぁ、二人はここにいていいよ。でも勝手に入ったんだから、shkは部屋に来て?これは条件。」
sh「…わかった。」
俺はknと一緒に部屋に入る…。二人の不安そうな目を見ながら部屋の扉が閉まる。
knが部屋の電気をつけると明るくなったこの部屋はどこもかしこも俺ばかりだった。
kn「…気持ち悪い?」
sh「………。 」
kn「本当に嘘、下手だね。」
sh「…knが、怖い。」
kn「ごめん。俺もさ、shkの事好きすぎて自分が怖いよ…。」
sh「なぁ、前みたいに…っ!?」
kn「……それ以上は聞きたくない、かな?」
意識が遠のく…段々と目が開かなくなる…視界に映るknを見ると、なぜだろう…とても悲しい顔をしていた。
ガチャ…
na「shkは!?」
kn「俺の部屋で寝てる。見てきなよ。」
naとkrが部屋に入り、ソファの上で眠るshkを見つける。
kn「…ごめん。不安にさせて。目が覚めたらshkともう一度、ちゃんと話するよ。」
na「……わかった。」
kr「勝手に入ってごめんな?shkの事、悪く思わないでやってくれ。」
kn「わかってる。俺のせいでもあるから…。二人とも有難う。」
naとkrは不安そうにでも、どこか希望の目を俺に向けていた。二人を玄関まで見送り俺は自分の部屋に入る。
sh「すぅー…」
眠るshkの頬を撫でて携帯を取り出す。
カシャ…
kn「ねぇ、shk。こんな俺でも愛してくれる?………いや…」
寝ているshkにキスをする。部屋一面のshkの写真をゆっくりと見回す。 見る度に目の前で眠るshkへの思いが溢れ出す。
kn「ふふっ…」
思わず笑みが溢れる。こんなにも愛してるのに…こんなにもshkだけを見てるのに…
それなのにshkが俺を愛してくれない訳がない。 またshkの頬を撫でては唇を指でなぞる。
kn「そうだよな…俺を愛する以外ないよなぁ?」
カシャ……
終わり。