﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏Ver.千冬
ーー千冬「場地さん。聞いてください。
俺は愛しい人がいました。
心から愛していました。
尊敬していました。
いつでも、ずっと、信じていました。
しかし、彼は、儚く消えていきました。」
ーー千冬「彼は今でも俺に、
恨みと、悲しみと、憎しみを語ります。
でも、彼は悪くないんです、
これはきっと、彼の言葉じゃないから。
これが本当の言葉でも、
俺は彼を裏切ることはありません。」
ーー千冬「でも、、俺に後悔がない。
そう言ったら嘘になります。
後悔しかありません。
愛しいはずの彼を守ることが出来ませんでした。」
ーー千冬「今の俺は、針の筵。
落ち着かないんです。ずっと、
何をしていても、彼のことを想い、
彼のことを泡沫。
彼を救えなかったという自分への恨み。
あなたは正義。で、俺は愚者。」
甘雨が降る。静かに落ちる。
俺を優しく、包み込んでくれるような雨。
これはきっと雨のせいだ。
これは涙じゃない。
これは雨だ。
雨なんだ。
目からも、雫が落ち、顔の下にある手を濡らした。
ーー千冬「辛ぇよ、、泣」
ーー千冬「会いてぇよ、アンタに、泣」
ーー千冬「アンタがいないと、俺は何も、出来ない、、泣」
しんしんと音が鳴る。雨の音。
俺以外の声は何も聞こえない。
ーー千冬「本音を、、聞かせて、、泣」
俺のところだけが雨が無くなる。
気がつき、後ろを振り向く。
ーー三ツ谷「風邪ひくぞ。」
彼は優しく微笑み、
その笑顔が悲しげに見えた。
ーー千冬「…すみません、涙」
ーー三ツ谷「俺ん家、寄ってけよ。」
ーー千冬「…はい、涙」
そう言われ、三ツ谷くんの家に向かった。
ーー三ツ谷「場地は、お前のこと、憎んでねぇよ。」
ーー千冬「…。そうですね、そうだと、いいですね、、」
気まずくなり、目を逸らす俺。
それをじっくりと見つめる三ツ谷君。
ーー千冬「な、なんスか、?」
ーー三ツ谷「辛いなら言えばいいのに、」
そう言い、三ツ谷くんは自分の仕事に戻る。
俺だって、言いたくなくて言わないわけじゃない。
言えるものなら言いたい。
でも言えば、俺は俺でなくなる。
泣くのをどれだけ堪えてきたと思うんだ。
言ったとしても、同性なのに同性を好きなることはきっといけないこと。
ダメなこと。
きっと法律のように決まっている。
でも、好きになってしまったんだ。
これをどう変えようとしても変わらない。
どうすれば、いいのかな、、
言えば離れていくだろう。
ーー三ツ谷「同性が同性を好きになるのはダメなことか?」
ーー千冬「え?」
突然の事だったから反応が、鈍った。
心が読まれているのか、?
ーー三ツ谷「俺は、別にいいと思う。」
ーー三ツ谷「恋には逆らえねぇし。」
ーー三ツ谷「恋に制限なんてない。」
ーー三ツ谷「恋に男女関係ねぇし、自由なんだと思う。」
ーー千冬「…そう、ですね、」
ーー千冬「……涙」
また、静かに雫が手に落ちる。
ーー千冬「あ、れ、?泣」
ーー三ツ谷「…千冬は、俺に本音を言いたくない?」
ーー千冬「…言ったら、俺は、俺じゃなくなります、涙」
ーー三ツ谷「それでもいいよ。受け止めるから。」
ーー千冬「っ、泣」
やめてくださいよ、
そんな事言われたら、変に期待しちゃう。
そんな目で見ないでください、
鋭く見るんじゃなくて、優しく、
「いつでもいいよ。」というように優しく。
ーー千冬「俺はっ、守れなかった、泣」
ーー千冬「俺っ、場地さんが好きだったのにっ、泣」
ーー三ツ谷「そうだったんだな、」
ーー千冬「今でも、場地さんがいつどこでも俺に恨みを語りかけます、泣」
ーー千冬「場地さんのせいじゃないっ、泣」
ーー千冬「場地さんが居ない、泣」
ーー千冬「当たり前のようにいた存在が居なくなる。
それほど辛いことは無いです。泣」
ーー三ツ谷「そうだよな、」
ーー千冬「俺にとって彼は生きがいのようなものだったのに、
その存在がいなくなれば、
生きがいが無くなった。
俺に生きる希望をくれたのは彼なんです。
俺は、彼がいない世界を愛せますかね、?泣」
ーー千冬「彼がいない世界で
俺に生きる意味はありますか、?泣」
ーー三ツ谷「…あるよ。ちゃんと。」
ーー三ツ谷「お前を、愛してくれる人がいる。」
ーー千冬「俺を、?泣」
三ツ谷くんの目は
ーー三ツ谷「愛してる。」
ーー千冬「…何言ってンスか、?泣」
ーー千冬「からかわないでください、泣」
ーー三ツ谷「好きだよ。だから、生きて、」
ーー三ツ谷「俺にとって千冬は俺の生きる希望。
消えたら、俺も千冬と同じだよ。」
ーー千冬「っ、ヒグッ、グスッ、、泣」
ーー三ツ谷「付き合ってくれないか?」
ーー千冬「今言う状況じゃなくないですか?泣笑」
三ツ谷くんは、意外と不器用なのかもしれない。
ーー千冬「考えさせてください。泣笑」
コメント
7件
推しと推しのcpは最高
ヤバすぎ!爆笑😂 三ツ矢と千冬は最強だわ