この作品はいかがでしたか?
663
この作品はいかがでしたか?
663
反抗期の竜胆とかまって欲しい蘭(クッソナガイヨ)
なんでもありの人だけが見る。おけ?うんって頷いた人から下にスクロール☟☟☟
俺は灰谷蘭、最近竜胆が冷凍庫より冷たい。まぁ、理由はわかってんだけどね。そう、
竜胆くらいの歳になると反抗期が来るのもわかるけど、あんなに冷たくしなくてもいいのになぁー
この前だって、
竜胆 「ねぇ、兄ちゃんゴロゴロしてないで部屋片付けてよ。」
蘭 「えぇーめんどくさーいぃ竜胆がやってー笑(冗談)」
竜胆 「ちっ」
蘭「あ、竜胆今舌打ちした?」
竜胆「だから何」
蘭「いっけないなぁ兄ちゃんに向かってそんなことしちゃ」
竜胆「どーでもいい。腹立つその口調、俺もう子供じゃないんだけど、早く片付けてくんない?」
蘭「ちぇっ冷たいなぁ冗談じゃん?」
竜胆「うるせぇさっさと片付けて風呂はいって飯食って寝て」
蘭「笑笑どんだけ早く俺の一日を終わらせたいんだよ笑」
竜胆「はぁ、もういいってば!早くして!俺掃除機かけるんだから!」
蘭「ハイハイ」
回想終わり-
蘭 あれはほんとに冷たかったなー
蘭 あっあの時もだな、ってかいつもだけど
蘭「おーい竜胆、今日おそろコーデにして行こー!」
竜胆「は?やだよ恥ずかしい。ただコンビニ行くだけじゃん。」
蘭「それでもいいじゃん!おそろ可愛いし‼️」
竜胆「それがどうしたんだよ。とにかくお揃いは嫌だ、もう子供じゃないんだよ!」
蘭「竜胆はいつでも可愛いから子供じゃーん」
竜胆「可愛くない!兄ちゃんもそういうのいい加減やめろよ!」
蘭「、、、わかったよ」
竜胆「はぁ、とにかく早く行って早く帰ろ」
蘭「、、、うん」
蘭「あんなに冷たくなくてもさぁ?俺は可愛い竜胆と並ぶことで、、、、」
蘭「はぁ、」
俺は、自分が大嫌いだ。昔から。若い頃は強いってことを自慢するために自分好きでいたけど。あの時も辛かった。自分の何処がいいのか、なんでこんなに可愛い弟と似てないのか、どれだけ考えても腹が立つだけ。
俺は竜胆にとっていらない存在なんだろーな。竜胆は1人で生きていきたいのかな。昔からそう思ってたのに、俺が怖くていえなかっただけ?
きっとそうだ。俺、最低だな。竜胆は俺が嫌い?怖い?いなくなって欲しい?
そう聞きたい。でも、「は?何?キモイ」って言われるだけだよなー。そーゆーとこも可愛いんだけどさ、ずっと嫌われて過ごすのも、嫌だなぁ。
そうだ、はるち(三途)に聞いてみよーかな。あいつなんだかんだ言って役に立つし。
プルル、、、プルル、、、プル、、ガチャ
はるちよ「なんだよ!こんな朝っぱらから!」
蘭「はるちゃーんおっはよー!」
はるち「あー!うっせーな!声デケェわ!」
蘭「笑笑そんで、今忙しいん?」
はるち「あ?何の用だy イッテ!」
蘭「はるちゃんどーしたの?薬でも目に入ったん?」
はるち「ちげーよ!お前のせいで切りすぎたんだよ!」
蘭「はぁ?切りすぎたぁ?なにしてんだよ、今」
はるち「リスカ」
蘭「は?」
はるち「俺はいつもやってるが。知らなかったのかよ。」
蘭「は?え?なんでリスカなんかしてんの?」
はるち「、、、」
蘭「はぁー、言えないことかよー?ってかリスカなんかして何が楽しいんだよ?」
はるち「リスカしてっと、なんでもどうでもよくなるんだよ。周りを傷つけたり、ものに当たったりすることなく、怒りとか悲しみぶつけられるだろ?」
蘭「、、、」
はるち「でも、お前はやるなよ?手首ごと切り落としそうだから、って、お前には可愛い可愛い弟がいるから毎日天国だっけ?だから大丈夫だろーな。」
蘭「天国、、、、なわけないじゃん(ボソッ)」
はるち「あ?なんか言ったか??」
蘭「言ってねーよーんじゃなーありがとよー」
はるち「お、おうじゃあな、(結局何の用だったんだよ)」
蘭「、、、リスカかぁ、リスカすれば、この気持ちも落ち着くかな。、、、、」
(カッターを持ってきた蘭)
蘭「、、、ガリッ」
蘭 (ーッ、、、いてぇな意外と、でも、、)
蘭 (これ、楽しい。)
蘭 (このどうしようもなく腹が立つ気持ちをリスカして発散しよ。はるちよに感謝だな。)
蘭(あっ竜胆来る、隠さないと。長袖長袖、あった、)
竜胆「なにしてんの、」
蘭「んー?なんでもない」
竜胆「ってかなんで長袖?兄ちゃんいつも暑い暑い言ってるじゃん。今が冬でも」
蘭「いやーなんか寒気感じてさぁ」
竜胆「はぁ?熱?」
蘭「いや、ちがー、、、(熱だったら竜胆は心配してくれる?)」
蘭「ね、熱かもなー」
竜胆「はぁー?めんどくなぁ、じゃあそこで突っ立ってないで寝てよ。俺にうつるじゃん」
蘭「えー?心配じゃないのぉ?」
竜胆「兄ちゃんのことだし、別に心配してねーよ。逆に寝ててくれると過ごしやすい。」
蘭 (ほんとに竜胆は俺の事嫌いなんだなぁ)
竜胆「早くあっちで寝てて。」
蘭「うん、わかったよ」
ガチャ バタン
蘭「もう、嫌だな。まぁ、リスカバレなくて良かったけど。カッターカッター、、、あった」
ガリっ、、、ガリっガリガリ
ポタッポタッ(血が垂れる)
蘭「あ、無意識にやりすぎた。まぁいいや。別に俺死んでもいいし。」
蘭「、、、死ぬ?」
蘭「死んだら、どこ行くんだろ。俺の存在はなかったことになるのかな?そしたら、竜胆俺が死んだとしても忘れるし、なかったことになるから、責められたり、色々聞かれたりしないよな。」
蘭「調べてみよーかな」
カタカタカタカタカタ、、、カチッ(パソコンで検索)
蘭「あ、」
蘭「じゃあ、俺が死んだら、竜胆は俺の事を忘れる?というか、元からなかったことになる?」
蘭「そしたら、竜胆は、、、俺が死んだら竜胆は」
蘭「俺は、この世から存在が消えてもいい、ただ、愛する弟、可愛い可愛い竜胆だけは、幸せになって欲しい。」
蘭「竜胆の幸せを邪魔するやつは、俺が消す。 だから、俺は。」
竜胆の前から消える
蘭 (部屋から出て玄関に向かうと竜胆いるし、いや、最後なんだから少しは、話して起きたいな。)
ガチャ バタン
蘭「、、、」
竜胆「スースー(寝てる)」
蘭「フフっ寝てる、可愛い」
竜胆「んー、むにゃ(寝ている)」
蘭「この顔見るのも最後か、、、」
蘭 「ギュッ(竜胆の肩を抱きしめる)」
蘭「竜胆、ごめんな、こんな兄ちゃんで、苦しめてごめんな、でも、もう居なくなるから、全部お前の好きにしていいんだよ。ありがとなこんな人間と最後までいてくれて。」
蘭「じゃあな。幸せになれよ。」
竜胆「うーん、、、むにゃむにゃ(寝ている)」
ガチャ バタン
じゃあな俺の可愛い弟。大好きだったよ。
俺は、出ていく前に手紙を置いておいた。机の上に。見て、、、、くれたらいいな。最後だけは。俺に聞こえていなくとも、バイバイって言って欲しいな。無理だけど。笑
スマホ意外、財布も何も持ってきていない。もう俺の人生は終わるんだし。何もいらない。スマホも最後は投げ捨てるつもりだ。
竜胆との思い出。昔は楽しかったな。海に行った。初めて、竜胆は怖がって俺にしがみついて、流されたら戻って来れない!って言って怖がってた。可愛かったなぁ。あの時は、俺の事嫌いじゃなかったのかな。まぁ、今はいいや。
他には、花火も見に行ったなー。花火見てはしゃいでる竜胆も可愛かった。あとは、祭りにも行ったし、喧嘩もいつも2人揃ってしてた。俺らは最強のカリスマ兄弟だって。あの時は楽しくて、いつも暴れてたなぁ。
また、あの時みたいになれないかな。、、、ってもういいよ。昔の話は。今を見ないと。
フラフラ歩いてたらどこか着いたな。ここは、、、
蘭「竜胆と初めてでかいヤクザの会社ノシて屋上で俺たちは最強だっ!って叫んだビルだな。」
蘭 (ここなら)
カンカンカン、、、「らせん階段を登っている」
ビュオッ(強いかぜ)
蘭「この風、なんか落ち着くなぁ。、、、ポロッ」
蘭「、、、え?なにこれ、涙?」
蘭「何年ぶりだろ。」
蘭「、、、りんどっ、、、ごめんな、こんな、、兄ちゃんで、お前の幸せのためなら、、俺、死ねるよ。」
蘭「竜胆、お前は幸せになれよ。、、、あと少しで、あの、俺の生まれた時間になる。」
竜胆 side
竜胆「んん、、!!!( ゚д゚)ハッ!!!!寝てたわ。ふわぁ、なんか夢の中で兄ちゃんが変なこと言ってきたな。何だったんだ。」
竜胆「兄ちゃん寝てんのかな。ま、どーでもいいけど。」
竜胆「ん?これ、紙?なんだ?」
竜胆へ、
お前は幸せになれるよな?1人でも。俺が汚してしまった竜胆の幸せ、返すよ。ありがとな。こんな人間と一緒にいてくれて、楽しかったよ。ごめんな。苦しめて、だから俺は、お前を幸せにしてあげる。あの場所で 。 竜胆の望む通りにー。じゃあな
大好きだったよ。 蘭
竜胆「は?なにこれ、怖」
竜胆「兄ちゃん。寝てんだろ?、、、見に行ってみるか。」
竜胆「兄ちゃん?寝てんの?ほら、いるじゃん。布団かぶって、」
竜胆「はぁーなんだよ。いるじゃん。まぁ、今日はゆっくりしよー。」
竜胆「兄ちゃん遅くね?起きないんだけど。そんな眠いのかな」
竜胆「なんだこの気持ち、胸騒ぎがする。」
竜胆「はぁ…めんどくさいなぁ」
竜胆 「 ガチャ(蘭の部屋に入る)兄ちゃん、そろそろ起きて。ごはん食べて風呂はいってよ」
竜胆「兄ちゃん、起きてってば、、、もう!起きろって言ってんだろ!」
ガバッ(布団めくる)
竜胆「あれ?居ない、は?いつから?寝てたんじゃないの?」
竜胆「あの手紙、これ、布団モッコリさせて俺に寝てると思わせよーとしたわけ?でもなんでだよ、、、あ、」
竜胆「じゃあな、、、どういう意味だよ。幸せになれって、、、」
竜胆「ん?これなんだ?カッター?なんでここに,,,いや、待てよ電気どこだ!」
竜胆「あ、あった!パチッ」
パッ(電気がついた)
竜胆「なんだよ、、、これ、暗くて気づかなかったけど、これ、血?兄ちゃんの?でもなんで兄ちゃんが、」
竜胆「あ、そうだ春千代何か知らないかな。あいつなんだかんだ役に立つしな、ちょっとかけてみよ」
プルル,,,プルル,,,pu,
はるちゃん),,,なんだ
竜胆「春千代?俺竜胆だけど」
はるちよ)要件さっさといえ
竜胆「ちょっと聞きたいんだけど、兄ちゃんそばにいる?今」
(はるちよ)は?いねーよ、あいつ今日スクラップ来てないしな
竜胆「兄ちゃん今日スクラップだったん?」
はるちよ)おう、バリバリな
竜胆「え、兄ちゃんがサボるとかある?」
はるちよ)あいつに限ってそれはねぇと思ったけど、来てねーぞ
竜胆「何かあったのかな」
はるちよ)それにあいつ、今日朝変だったぞ
竜胆「朝?どこが?」
はるちよ)なんか急に電話かけてきて、忙しいかとか聞いてきて、俺のリスカしてることになんやら言ってきて、あいつがリスカの何が楽しいのかとか聞いてくるからよ、なんでもどうでも良くなって、楽になるって言ったら、ありがとって言って切ったんだよ。
竜胆「何それ」
竜胆「あ、カッターとあの血、まさか!」
はるちよ)はぁ?どうしたんだよ?大丈夫か?
竜胆「ありがとな!切るわ!じゃーな!」
はるちよ)あっおい!,,,切りやがったなんなんだよ兄弟揃って、、、
竜胆「兄ちゃん,,,もしかして、リスカしたのかな。でも、これだけの出血量だと、普通の人間なら死んでもおかしくなくね?」
竜胆「おいおい、兄ちゃんどこ行ったんだよ!、、、やばいな」
竜胆「探さなきゃ」
ハッハッハッ クソッ
竜胆「兄ちゃんッどこだよッッ ポロッ」
竜胆「…あれ、これ、涙?何年ぶりだろ。」
竜胆「幼い頃、兄ちゃんがリンチから守ってくれた時、安心とボロボロの兄ちゃん見て、泣いたんだよな」
竜胆「,,,兄ちゃん,,,俺、兄ちゃんに何をしてあげた?」
竜胆「いつも守られてたのは俺だ。なのに、俺は兄ちゃんに何をしてあげた?」
竜胆「,,,,,,ポロッポロポロ何も、、、何もしてねーだろ!!!」
竜胆「いつも1人で傷ついてたのは兄ちゃん だ!1人で悩んでたのは兄ちゃんだ!」
竜胆「いつも兄ちゃんは寝言で、こんな俺なんか、クソ人間の俺が,,,って言ってる。」
竜胆「俺はそれを聞いててなんで何もしなかったんだよ!あんなことするまでどうして放置したんだよ!!あぁぁぁぁ‼️クソ人間は俺だろ!」
ダッ(走り出す)
竜胆「ぜってー探し出してやる!兄ちゃんは俺の兄ちゃんだ!1人で死なせない!」
竜胆「あれ、、、もしかして、兄ちゃん?!」
俺は高層ビルの屋上で立ち尽くす兄ちゃんを見つけた。このビルは、あぁ俺と兄ちゃんが初めてデカイヤクザの会社をノシたんだよな。
俺らは最強だ!
ってでっけー声で叫んだっけな。兄ちゃん、もしかして、覚えてたからここに来たのか?とにかく、今は兄ちゃんのところに行かないと。
竜胆「,,,なんだろ、兄ちゃんが出てって少ししか経ってないのに、なぜかこんなにも兄ちゃんに会いたい」
こんな感情、何年ぶりだろうか。早く兄ちゃんの元に走っていって、抱きつきたい。早く声を聞きたい。兄ちゃんのあの包み込むような優しさが欲しい。俺は兄ちゃんに抱きついた時のあの暖かくてどこまでも続く広い野原の優しい匂いがする。あの匂いが大好きだ。
って、、、何また自分のために兄ちゃんを使おうとしてんだよ。兄ちゃんを落ち着かせるのも、兄ちゃんを死なせないようにするのも俺のするべきことだ。もう兄ちゃんに頼らない。俺が兄ちゃんを救う。俺のせいでこうなったんだ。俺が、必ず,,,。
バン!(屋上のドアを開ける)
ビュオッ 風が一瞬視界をぼやけさせる。
俺の目線の先には、ぼーっと立ち尽くす絵になるような髪の毛をなびかせる兄ちゃんが立っていた。美しい。この言葉は兄ちゃんのためにあるんだなぁと呑気なことを考えてしまうほどに兄ちゃんは美しい。
竜胆「兄ちゃん、」
蘭「,,,」
竜胆「兄ちゃん??」
蘭「,,,俺は、ずっと1人だ。」
竜胆「え?」
蘭「竜胆なんて弟はいない。俺は灰谷蘭。母親も父親も居ない。弟もいない。生まれてずっとひとりぼっちで生きてきた。だから、怖くない。愛されてないから、死ぬのなんて、」
竜胆「えっ兄ちゃん??何言ってんの??」
天使が空を飛んだ こう表現するのがいいのか。兄ちゃんの体は宙に舞った。
俺は兄ちゃんを助ける。死なせない。そう誓ったー。
俺は兄ちゃんの腕を掴んだ。強く、優しく。
竜胆「死なせない」
蘭「あれ?竜胆?どうしたの?なんでここにいんの?なんで掴んでんの?俺の腕」
竜胆「何勝手に死のうとしてんの、俺を置いてかないでよ」
蘭「、、、離して、竜胆」
竜胆「絶対離さない」
蘭「離せよ」
兄ちゃんの語彙が少し強まった。
それでも俺は、兄ちゃんの腕を離す気なんて微塵もなかった。
竜胆「やだ」
蘭「離せ」
竜胆「嫌」
蘭「話せ!!!」
そう言ってずっと遠くの地面を見ていた兄ちゃんは俺の方に顔を向けた。久しぶりに見た兄ちゃんの目を見て、言葉を失った。目の下には大きな隈、自分で傷をつけたかのような切り傷、色のなくなった目。これら全て、なんで気づかなかったのか。それはずっと俺が兄ちゃんの顔すら見なかったからだ。最低なことをした。そう改めて実感した。
蘭「今すぐ離さないと、俺、竜胆嫌いになるから」
竜胆「嫌いになんてなれないくせに」
蘭「、、、うるせぇ、なんで、」
竜胆「え?」
蘭「なんでそんなことしか言わねぇの?」
竜胆「,,,は?」
蘭「どうせ〜なくせに。って、腹が立つんだよ。お前に俺の何がわかんの、分かろうともしないくせになぁ」
竜胆「にいちゃ,,,」
蘭「そーゆーとこ嫌い、なんで兄ちゃんってこうなの、やめろやめろって俺が何しても嫌がるもんな、俺がすること全て腹が立って仕方ないんだろ? 俺が、生きることも」
竜胆「ーッそんなことッ言ってなー」
蘭「もういいよ。わかったから、竜胆、知ってる?人間ってな、死ぬと元々いなかったことになるらしいぜ。だから、俺が死んでも何も変わんないんだよ」
竜胆「何馬鹿なこと言ってんの,,,」
蘭「あ、ほらまた、俺の事嫌った。」
竜胆「ッ違う!今のは信じられないこと言うから!」
蘭「はぁ、もういいや、めんどくさい。死なせてよ竜胆」
ズルっ
兄ちゃんが力を抜いたせいで腕から手まで下がってしまった。その時に気づいた。俺の手が血だらけになってることを。
痛みは感じない。ということは、兄ちゃんの血?先程掴んでた兄ちゃんの腕を見た。
竜胆「ヒュッ」
息を飲んだ。兄ちゃんの腕はズタボロに切り傷が刻まれていた。
竜胆「なんでッこんなことすんのッッ」
蘭「え?あー、なんでだろーね。やってみる前はこんなことするヤツらが理解出来なかった。でも、やってみたら、楽しくなって、最初感じてた痛みも感じ無くなった」
少しずつ兄ちゃんの手がズレていく。下へ下へと。
竜胆「くっっそっ」
蘭「もう無理だって、竜胆だけの力じゃ」
竜胆「まぁ、俺一人の力だけじゃ、兄ちゃんは引き戻せないー。だから、」
竜胆「呼んでおいた」
蘭「は?」
???「ハッハックソッバカヤロウ!」
蘭「え?誰?」
???「おい!蘭何馬鹿なことしてんだ!飛び降りなんてしてんじゃねぇよ!」
蘭「はるちよ?」
はるちよ「あぁそうだよ!んなこと今はどーでもいい!手伝うぞ!九井!」
蘭「え?九井?」
ココ「あぁ!蘭待ってろ!今引き上げる!」
蘭(あぁ、そんなことしなくていいのに、)
竜胆「兄ちゃん、今、やめて欲しいって思ったよね?」
蘭「え?」
竜胆「にいッちゃんは!俺のッ兄ちゃん,,,だ!」
はるちよ「九井!もっと引っ張れ!」
ココ「あぁ!わかってる!」
竜胆「だからっ兄ちゃんは死なせねぇ!絶対にな!」
蘭「竜胆,,,」
りん、はるち、ココ「うぉぉおおおおお‼️」
竜胆「はぁっはぁっ」
はるちよ「ガチで、力使った,,,」
ココ「はぁはぁ,,,助け、られたな」
蘭「,,,」
竜胆「兄ちゃん、言ったでしょ、死なせないって」
蘭「うん、でも、」
竜胆「はぇ?」
カチャッ(蘭が胸元から銃を取り出す)
竜胆「にっにいちゃん?!何してんの!!」
はるちよ「は?!おい!何してんだ!蘭!」
ココ「やめろ!蘭!!」
蘭「アハハ‼️ねぇ、さっきは助けられて死ねなかったけど、これなら死ねるよね?!確実に‼️ハハ!アハハハ!」
竜胆「やっやめっやめて!兄ちゃん!!」
蘭「その演技、もーやめろよ、」
竜胆「え、、、?」
蘭「ほんとは思ってもないのに、いいから、そんなこと言わなくて、」
はるちよ「何馬鹿なこと言ってんだ!蘭!竜胆が死のうとしてるお前を助けるために必死になってるのに、それを嘘だって思うのかよ!」
蘭「うん、思うよ」
ココ「なんでッ」
蘭「さぁ?なんでかな、」
竜胆「いい加減にしろよ!兄ちゃん!死のうとするな!俺をッ1人にッッするなぁ!!ポロッ」
蘭「ッ竜胆、泣いてる、それ、俺の、、、せい?」
竜胆「違うッッこれはッ悲しいの!!」
蘭「なんで?」
竜胆「大好きな兄ちゃんが死のうとしてるから!」
蘭「へぇ、俺の事大好きなの?」
竜胆「当たり前だろ!!」
蘭「嬉しい」
蘭「ありがとニコッ」
蘭「ごめんね、大好きだったよ、竜胆」
竜胆「は?」
ガチめに長かったね。ハートが多ければ続き出す。よろしくm(_ _)mそれじゃ
コメント
7件
蘭ちゃん...なんで死ぬんだよ...ハッピーエンド期待してたのに.....