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誤字脱字あるし文才はないのでおかしなとこが沢山あると思いますが、暖かい目でみていてください。
みほり視点
昼休みのこと。
「ねえ、いい加減教えてよ、藤原くんのLI◯E。知ってるんでしょ?」
突然だが僕は今大変な事になっている。
なんと別クラスの一軍女子に絡まれているのだ。
ちなみに理由はさっきの通り、藤原くんのL◯NEが欲しいらしい。
さすがに本人の了承なく教えるのは良くないと思って断り続けている。
「あの…だから、さっきも言ったんですけど、本人に聞いた方が…」
「あんたに聞いた方が早いの!本人に聞いてもはぐらかされるだけだし」
それ、もう諦めた方がいいんじゃ…
だれか助けてくれー!
「ねえ」
「!!」
「僕の弟になにしてるの?」
「あ、深山先輩……」
「特に何も…」
「ふーん?それにしては困ってるように見えるけど?」
「なんでもないです! ねえ行こ…」
「うん…」
よかった、何とか助かった。
顔を上げると見なれた姿があった。
「兄さん…」
「みほり〜」
僕の兄、真永。
僕の名前を呼ぶと思いっきり抱きついた。
「我が愛しの弟よー!様子を見に来たよー!」
「兄さん…なんでもわざわざ来るの…?」
「そりゃあ、みほりに近づく不届き者を粛清……じゃなくて、心配してるからだよ」
なんか今物騒な単語が聞こえたような…気のせいかな?
すると、後ろから声がした。
「みほりくん、その人、誰?委員会の先輩?」
「あ、藤原くん」
今日も僕に話しかけてくれている。なんて優しいんだ。藤原くん人気者だから、僕なんかに構わなくてもいいはずなのに。
「えっと、僕の兄の真永兄さんだよ。兄さん、僕の友達、藤原うとくん」
「へえー、みほりくん、兄弟がいたんだ。
よろしくお願いします、義兄さん?」
「よろしくね、藤原くん?君の義兄になった覚えはないけどね」
「すぐにそうなりますよ?義兄さん」
「面白いこと言うねえ」
え、どゆこと?またなんか変な話してるよ。
ちなみに近くを偶然通りかかった賢太は
『これはやばい』
と、感じていた。
帰り道
「ねえ、みほりくん。今日、うちに遊びに来ない?」
「!うん、行ってみたい…あ、でも今日は用事があるから、今度とか…でも、いい?」
「…わかった!じゃあまた今度呼ぶね」
「わかった、じゃあ、また明日」
「うん!」
ーここ最近、増えたことがある。
まわりの人からの視線が痛い。それに、陰口が聞こえる。 陰口は実を言うと前から言われてた。 でも、あっちから危害を加えてくるわけじゃないから気にしないようにしてた。
でも最近は前よりひどい。休み時間には女子の呼び出されて、藤原くんとあんたなんか釣り合わない、とか、あんたみたいなやつと一緒にいる藤原くんが可哀想とか色々言われた。
僕だってわかってる。そんなこと。でも本人が僕に話しかけ続けてくれるし、そんなふうに友人から簡単に離れたくはない。
(僕から離れるのはやだ)
今日、用事があるのは嘘。周りの人達の視線が怖かったから。そんな理由で断ったのは申し訳ないと思っている。藤原くんは謝ったら許してくれるかな。
「おはよ、みほりくん」
爽やかな笑顔。さすが、人気者。挨拶から心を掴みに来てる。やっぱりすごいなあ。
「おはよ」
だがそう思ったのも束の間、また僕への陰口が聞こえてくる。
ヒソヒソ、ヒソヒソと。
一気に元気が無くなった。もうやだ。帰りたい。
すると僕の暗くなっているであろう表情を見た藤原くんは、「ちょっと来て」と、僕を人気のない所へ連れて行った。
「最近、元気ないよね。大丈夫?」
「へ?あ、うん、全然大丈夫だよ」
嘘。全然大丈夫じゃない。
「ちゃんと本当のこと言ってごらん?」
あーー、そんな綺麗な顔でこっち見ないで。嘘つけないよ。もしかしたら本当の事、言いたかっただけかもしれないけど。
「えっと…」
話してしまった。
すると、藤原くんは僕の両手を優しく握って、
「大丈夫。僕が原因なら、ちゃんと僕が守ってあげる。これからは絶対に傷つけさせないよ。だから安心して?」
わあー、かっこいい。本気で好きになりそうだった。しかもなんか顔が熱い。
「あ、ありがとう……」
僕もそんなふうにかっこいいこと言えたらなあ。
「…かわいい」
「ほえ?」
「あのね、もうひとつ、すごく急なんだけど。」
藤原くんが真剣な表情で言う
「なんでしょうか」
思わず僕も敬語になってしまった。
「初めて会った時から、好きでした。
付き合ってください。」
?????
ん?あれ??へ?
スキ?スキ?魚?じゃないよね。あ、魚ってキスか。
好きってどういう意味だっけ…
「ちょ、ちょっと待って…」
待って、整理しようか。初めて会った時から?ん、じゃあ恋愛的に?いやでも僕男だし…でも多様性の時代だし…別に変では無い…あれ、でも僕にそんな好きになるような魅力あるか?…???
「好きってその…」
「もちろん、恋愛的なやつ」
あ、これあれだ。夢だ。じゃなきゃこんな学校のヒエラルキーの頂点に立つような人が僕に好きなんて言うはずない。
「夢じゃないよ?現実」
まじか。あ、もしかしたら他の陽キャ集団からの罰ゲームとかじゃない?きっとそうだよ。
どうしよう…
「あの、僕この通り、いっつもあたふたしてるし、顔も綺麗じゃないし、なんだったらさっき言ったような厄介事も持ってきちゃうし、僕と付き合ってもー…その、いい事ないと思うよ…」
「そんなことないよ。あたふたしたり、困ってる君も好きだし、君の容姿だって素敵だと思うし、君が困ってたら何時だって守るよ。だから、そういうことは言わないで。」
wow…そんなふうに思われてたんだ…
「でも僕こういうの経験とか…ないし…」
「大丈夫、僕が教えてあげる。」
「そっか…」
「僕と付き合ってるのは守ってあげる変わりだと思って?」
「あー…」
確かに。無償で守ってもらうのも良くないよね。本当にいいのかな?
「じゃあ…藤原くんがいいなら…そうしてみようかな…」
「!」
「本当に?!嬉しいなあ…
じゃあ僕ら今日から恋人って事だね!」
「そ、そうだね」
そう、今日この日、僕らは付き合うことになった。
展開早過ぎない?
おまけ
付き合いはじめたので報告したよ。
「おっと?」
「これは…」
「……」
相田さんが黙っている。
そう、彼女はみほりに恋する少女である。つまりこれは失恋なのだ。相田さんは本人に幸せになって欲しいという気持ちもあるが、なんせ相手が怪しい藤原なのである。複雑なのだ。
「だ、大丈夫?美花ちゃん…」
「おいばか、ちょっと静かにしてろよ」
「………きゃ」
「「?」」
「守らなきゃ…」
「賢太先輩、明先輩、私、みほり先輩を守ります。」
「そっかあ」
「よし、明、俺らもやろうぜ」
「うーん、そーだなー」
「その話、僕も参加していいかな?」
「「「みほり(先輩)のお兄様!」」」
「是非みほりセコム同盟を組もうじゃないか」
そしてその瞬間、
『みほりセコム同盟』が結成された