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カミロは自分の存在価値が分からなくなっていた。
カミロのギフト(魔法)は変身。
自分でもとても良い能力だと思う。
だがもし自分が変身できなくなったら。
変身が出来るからカミロは愛されている。願われたら他の人物に変わる。
それだけ。
自分自身を愛してくれる人が欲しい。
必死に笑顔を作って、自分を見て欲しくて。
それでも変身出来なきゃ皆を笑わせられない。
幸せにできない。
その事実はカミロの何かを大きく抉った。
明るく光がもれる自分の家をどこか寂しそうに見たカミロは、
光のない目から流れ出るものをぐりぐりとぬぐい、家と真反対の方向の闇へと消えていった。
「じゃあね!
僕は…..僕自身を見つけてくるよ!!」
笑顔では無い笑顔。
カミロは……
。。。
。。
。