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死にたい。
そう考えてしまった。
そう考えてしまったからには俺は毎日
[死にたいな〜]と考える様になってしまった。
食欲は湧かないし、本当に死ぬんじゃないかな。
痩せて来て、今はもう9kg位痩せた。
この考えを捨てるんだ。
毎日そう誓っていた。
だが、そう考えれば考える程どうやって死ぬかも考える様になってきた。
そう考える毎日が辛い。
志摩には[痩せた?]とか[大丈夫?]とか言われる様になってきてしまった。
俺は志摩に心配を掛けたくないから
[大丈夫。]としか言えない。
本当は大丈夫じゃないのに。
[……死にたい。]
志摩の前で言ってしまった。
志摩は思ったより心配はしなくて、
[何で?]としか言われなかった。
こんな心配されないんだったら、心置きなく死ねるよ。
ついに、実行する時が来た。
実行って、なんか言い方変だな……まぁいいや。
……死ぬ前にせめて、志摩に電話をしたい。
プルルルル
《もしもし?》
もしもし?志摩?
《伊吹?なんでこんな時間に……?》
志摩、一つ質問して良い?
《……嗚呼、一つなら。》
志摩は、俺が居なくなったら悲しい?
(震え気味)
《……は?》
《伊吹……今どこだ。》
《応えろ!!》
志摩、先に俺の質問に応えて。
ねぇ。
《……悲しいよ。》
……志摩、俺の生命線、そんな長くなかったね
……ぜーんぶ志摩にあげちゃったね。
……
《…お前、そこに居るんだな。》
志摩にバレちゃった。だから、アイツが来る前に死ぬ。
屋上まで行って、柵を超えて。
もう準備は完了してる。いつでも死ねる。
……
……目が覚めた
と思った。
病室には俺が居る。何本もの管に繋がれている
俺が。
そのそばには泣いている志摩と九重と陣馬さんがいる。
何故泣いているの?俺はここに……
俺、もう死んでんのかな?