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3 - 第3話 鳴海おめでとう

♥

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2025年12月29日

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鳴の誕生日ストーリーです!


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怪獣出てきませんが隊員やってます。

時間感覚が少々おかしいところがあります。

間に合わなすぎて真ん中の方が適当になりました。申し訳ないです。


それでも良い方はどうぞ〜



雪は嫌いだ。


どれだけ綺麗でも、溶けてしまえば次の日には何も残らないから。


功さん。


数々の仲間たち。


守れなかった命のように。

これからも、無数に手のひらからこぼれ落ちていく命のように。

 

12月28日。


有明もめっぽう冷え込み、天気予報は雪だと言っていた。


それと

――
ボクの誕生日。

 

小さい頃。


ずっと昔の、曖昧な記憶。

顔すら思い出せない両親と過ごした、この季節。


喜び。


楽しさ。


確かにもらった、あの温もり。


人肌が恋しくなるこの季節になると、たまに思い出す。宝物に、そっと触れるみたいに。


あの時の会話。


匂い。


着ていた服。


捕まえようと伸ばした手と、雪の結晶。


どれも輪郭がぼやけていて、掴めない。


これは本当にボクの記憶なのか。


それとも、あってほしいと願った夢物語なのか。

 

窓の外では、しんしんと雪が降り始めていた。
街の雑音をかき消しながら、世界を真っ白に塗りつぶしていく。


まだ、何かないのか。


あの時のような暖かさを求めて、記憶を辿る。


……ない。
なにもない。


まるで、誰かに引き裂かれたみたいに、そこだけぽっかりと空白だ。


空っぽ。

 

次に思い出せるのは、小学校に入ってからの、初めての誕生日。

淡い期待を抱いていた、幼い自分。


けれど結局、誕生日とクリスマスはひとまとめにされて、他の子より少し多く物をもらっただけだった。


それからも、欲しいものはもらえなかった。


施設に寄付されたぬいぐるみ。


勉強道具。


本。

誰かのおさがり。


まとめて買われたもの。


誰も、「ボク」を見てくれない。

 

歳を重ねるにつれて、そういうものだと割り切るようになった。
毎年裏切られる期待を、胸の奥へ押し込めた。


それはまるで、溶けずに積もる雪みたいに、ボクの上に重くのしかかって、心を冷やしていく。

……こんな雪こそ、溶けてしまえばいいのに。

 

防衛隊に入って、やっと仲間と呼べる人たちができた。
でも、そういう人に限って、消えていく。


いつかは、みんな

――
……っ、保科も?

 

いつもは喧嘩ばかりのやつなのに。
最初からどこか、「ボク」を見てくれていた。
ちゃんと接してくれる人だった。


もっと素直になれたら、楽なのにな。


死と隣り合わせの日常。
いつ、何が起きるかわからないのに。

どうしてボクは、こんなにも――

 

クリスマス。


一緒に過ごす相手もいなくて、なんとなく街へ出た。


年内に用事を終わらせようと忙しく歩く人たち。
手を繋ぎ、楽しそうに寄り添うカップル。


ボクだけが、時間を止められたまま取り残されているみたいだ。


なんで。
どうして。

ボクは、こんなにも空っぽなのに。

ボクは……何が、いや、誰が欲しいんだ?

 

脳裏にちらつく、保科の顔。

……ああ、やっぱり。

ボクは保科が好きだ。


「鳴海!」


その声に、思考が現実へ引き戻される。
長谷川の声。


「会議は、とっくに終わっているぞ」


「うるさい、分かってる」


「四ノ宮との訓練この後あるんじゃないのか?」


「知るかよ」


キコル 「バカ師匠!」

    「遅いから迎えにきました」


「ボクは今日そんな気分じゃないんだ」


キコル 「あー負けるのが怖いんですね〜(煽」

    「しょうがないですね、保科副隊長とかに頼もうかしら。丁度有明来てるらしいですし」


「はぁぁぁ〜?あのおかっぱが?ボクの許可も取らずに!」

「というかお前みたいな雑魚に負けるわけないだろう。」


キコル 「じゃあ手合わせお願いしますよ」


「格の違いを見せてやる。行くぞ」


キコル (計画通りね)



ー 訓練後 ー


「何でお前もこっち来るんだよ。こっちは隊長室だぞ」


キコル 「いやー、ちょっと用事がありまして」


なんか怪しいな…

まぁ、いいかボクは部屋でゲームでもするか


部屋の扉を開ける


あれ?なんか暗くないか…?

確か珍しくカーテンを開けて出たはず……


電気のスイッチを入れた瞬間


パンっ

けたたましいクラッカーの音に驚き思わず後ずさってしまう


みんな 「誕生日おめでとうございます〜!」


「えっ?」


散らかっていたはずの部屋は片付けられ飲み物やらスナック菓子などが並べられている。

日比野がケーキを持っており他にも長谷川や四ノ宮、東雲、他の第一の隊員数名……

と亜白?保科?


「なんで…?」


キコル 「だって今日バカ師匠の誕生日じゃないですか。自分の誕生日忘れるほどバカなんですか?」


亜白 「ありそうだな」


「おい!」


部屋も風船やらテープなどで装飾されかなり気合が入っている。


「ボク様の誕生日だ。忘れるわけがないだろう?」

「プレゼントもちゃんとあるんだろうな?」


ー 数時間後 ー


時刻も遅くなり今日は解散ということになった


長谷川 「すまないがこの後用事がある。先に帰っててもいいか?」


隊員とか 「はい!」


亜白 「私も失礼する」


残りの人たち 「あ、じゃあ私たちも〜」


「後片付けは誰がするんだ?」


亜白 「鳴海がやればいいだろう。」


「当たり強くないか?ボクの誕生日だぞ」


亜白 「もう少しで終わるじゃないか」


「はぁ〜?」


保科 「あ、ほな僕残ります」


亜白 「いいのか?すまない任せてしまって」


長谷川 「ありがとう宗四郎」


「おい、何でおかっぱにはこんなに態度違うんだ!!」


ー みんな帰ったあと ー


黙々と部屋を片付ける。
あいつらが準備したなら、ちゃんと片付けてから帰れよ、と思う。


「鳴海さん」


「なんだ?」


「鳴海さんが欲しいものって、何ですか?」


「……え? それ、誕生日終わった後に聞くのか?」


「まだ、ギリギリ誕生日ですよ?」


壁の時計を見る。
針は23時50分を指していた。


ここまで時間を忘れられたのは、初めてだ。
ゲームをしたいと思ったこともない。


「欲しいもの……」


ある。


ずっと前から。


必死に、喉の奥で押し殺してきたもの。


――ビュルル。

冷たい風が部屋を吹き抜ける。


「あ、すいません。間違えて窓、開けちゃいました」


少し慌てたその姿に、口元が緩む。


……ああ、やっぱり。

ボクは、こいつが好きだ。


「寒い」


「ご、ごめんなさい……」


しゅん、と肩を落とす。


……犬みたいだな。


「だから……」

「あ、あたためろ……」


一瞬きょとんとしたあと、
その表情はすぐに、眩しいほどの笑顔に変わった。


抱きしめられた瞬間、
張り詰めていたものが、すとんと抜けていく。

伝わる体温。


心音。


どこか懐かしい、落ち着く匂い。


それは、胸の奥に積もり続けていた雪に、
ゆっくりと染み込んでいくみたいだった。


次の瞬間、ふわりと体が浮く。


「っ、なに……」

「こっちの方が、ええと思って」


中央にスペースを作るために端へ追いやられていた布団。


そこへ降ろされると、保科に寄りかかるだけで体が支えられる。


さっきよりも、ずっと近い。
完全に、包まれている。

……ボクの方が身長、高いのにな。


しばらくして、また声が落ちてきた。


「他には……何もいらないんですか?」


――ああ。
本当に、この人は。

心の奥まで、見透かされているみたいだ。


溶けた雪が、言葉になって溢れ出す。


言えなかったこと。


諦めたふりをしていた願い。


積もりに積もった、涙。


「……そばに、いてほしい」


「一人に、しないでほしい」


「ちゃんと……ボクのこと、見てほしい」


「……死なないで、ほしい」


「……好きだから」


「……愛して、ほしい」


最後の方は、ほとんど声になっていなかった。
途中から呼吸も震えて、上手く言葉を紡げなかった。


それでも保科は、
ずっと、震える肩を抱きしめてくれていた。


恐る恐る顔を上げる。

涙のカーテン越しに、
そこには、優しく微笑む顔。


「僕も、好きですよ」

「ずっと前から」

 

窓の外では、また雪が降り始めていた。
音もなく、世界を白く覆っていく。


でも

――
今度は、違う。

胸の奥に積もっていた雪は、
誰かの温もりに触れて、静かに溶けていった。

溶けても、消えなかった。
この温かさは、
ちゃんと、ここに残っている。





ここまでお疲れ様でした!

どうにか間に合わせようと頑張りましたがギリギリオーバしました_| ̄|○


♡&💬 m(_ _)m

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コメント

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ユーザー

声掛けに来たらすごくいい作品が!?ゑるるのアカウントがバンされたため、こちらのアカウントを本垢としてやっていこうと思います。ゑるるのフォローは外してもらって全然大丈夫です!一応できる限り、フォロワー様には声掛けに参ってます。良かったら、こちらでも仲良くしてほしいです!

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