コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
彼の部屋で、彼の布団の中で、下着姿の私たちは話していた。
「ねえ、ちゃんと人を好きになったことある??」
「……なに、急に。」
「昔はその人を見ただけでドキドキしたり、胸が苦しくなったり、考えるだけで嬉しくなったりしたんだけど、今の私には何も無いの。ねえ、これが大人になったったということなのかな?」
「それが大人になったかどうかは分からないけど、でも、好きの形も色々あるんじゃない。僕も正直、君のことを好きかどうか聞かれても上手く答えられないけど、君は大切な存在だよ。」
「……なるほどねー。色々な形があるのね。じゃあ私、あなたにキュンキュンはしないけど、多分あなたのこと好きなのかもしれないね。不確かだけど。」
「……そう、そうなんだ。じゃあさ、僕のものになってよ。」
「え?もの?うーん、でも付き合うのはなぁ。なんか、前の彼氏の件があってから人と付き合うのが億劫になっちゃって。」
彼は数秒私の目を見つめて、「早く僕のものになってね」と一言言った。
そして彼は私を押し倒し、そのままキスをした。