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「この広い世界の頂点で。」
第一章 ‐ 離れ離れ ‐ 2
gt「はぁー、」
仕事は本当に疲れる。
でも、家族のために必死に働いて、
稼いで、幸せにしてあげたい。
gt「そーれにしても」
酔っぱらって怒鳴ってくる客、
雑誌の女性に向かってナンパしてる謎客、
家庭ゴミをここのゴミ箱に捨てる客。
迷惑客が多すぎる。
ストレスでしかない。
でも、そういうときに───
ぴこん
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今日はお疲れ様でした!
“四ヶ崎(しがさき)”さんが
いいならでいいですけど…
今日は飲みに行きませんか?
バイトの事とかの悩み聞いてほしくて!
よかったらどうですか…?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
こういうメッセージが届くと、嬉しい。
可愛い可愛い新人からの
飲みの誘いは、断れない。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
おぉ!いいですねぇ。行きましょう。
あ、あと、俺のことは
ガッチさんって呼んでほしいな!
子供の頃ガッチマンって呼ばれててさぁ、
なんかそれがしっくり来ちゃってて(笑)
“牛野(うしの)”さんは
うっしーとかが似合いそうだから
今日からうっしーってことで!(笑)
沢山バイトのコツを、悩みを、
たっくさん教えて、聞いてやる!!
今日は俺の奢りだ〜!!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
愉快なメッセージを送ってやると、
「ありがとうございます!」
と、チンチラがぴしっと敬礼をする
可愛らしいスタンプを送ってきた。
今日は沢山飲んで、
ストレスなんて吹き飛ばしてやろう。
━━数日後━━
us「いや、なんかすみません」
gt「んー?なにがー?」
us「急に誘っちゃって」
gt「いやいや、逆に嬉しいよ」
gt「最近迷惑客多くてさ〜、
ストレス溜まってたから、丁度いい!」
us「あー、うちの店って、
迷惑客多いっすよね」
gt「だよね〜」
しばらく、俺たちの雑談が続いた。