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⚠️中太
⚠️急展開
⚠️若干****えrな描写あります。初っ端から()
誰もいない教室。机には、窓から差し込む夕陽が伸びている。
少し開いた窓の隙間から、帰宅の時刻を告げるメロディが流れている。
そんな中、ふたつの吐息が聞こえてくる。
それは俺が初めて、太宰と身体を交えた日。
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「ッ⁉︎⁉︎」
なんだ夢か…。心臓がバクバクとして、顔の火照りが引かない。
太宰と久しぶりに話したからってあンな夢…。自分に引きつつ溜め息を吐く。
それにしても下半身が重たい。それ以外にも違和感はあるのだが。
時刻を見ると丁度7時に変わるときだった。
確か昨日、事務所で太宰と作戦立てしてて…そのあと……。
「う~~ん…」
子猫のような甘い呻き声が下から聞こえ、もぞもぞと動く。
ゆっくりと下に目線を向けると、太宰が俺の太ももに枕して寝ていた。
「か、かわぁ…♡」
思わず口元に手を当てて、にやけを隠しながら呟く。
それに呼応するように太宰が俺の太ももに頬擦りをした。
太宰に触れてると思うと興奮せずにはいられない。それに加えて、みた夢もアレだったし。
言い訳を口の中で言うも流石にまずい。
「ん…。」
下半身の熱を堪えていると、太宰の睫毛がぴくりと揺れた。
何度か揺れた後、身体がのそりと起き上がる。
「ぁ……、」
「ん~~、よく寝た…。」
身体を伸ばして大きな欠伸をするも、開く口は小さいし、おへそがチラリズムしていて可愛い。
「お、おはよう…。」
太宰は目覚めた時に俺がいることをどう思うだろうか。しかも膝枕されていたということも。
反応を期待して喉がこくりと鳴り、太宰から目を逸せない。
「おはよ。あ~あ、昨日はすぐ寝ちゃってさ。私に任せっきりだったじゃない。」
太宰は頬をむぅっ、と膨らませ、冷たい指先で俺の頬をみょーんと伸ばす。
「…すふぁねェ (すまねェ) 」
されるがままの状態で謝罪を口にする。
それだけを聞くと太宰は「謝るんならよし。」と頷いて手を離してくれた。
「それにしても事務所で寝ても大丈夫だったのかい?」
ボサボサの髪を手で解きながら太宰は問いかけてきた。
「ん~大丈夫だろ。社長室だし、社長が入ってくるまでは誰も来ないから安全だ。」
社長室は仮眠の時などによく使わせてもらっているし、合鍵だって貰っている。
それほど俺が認められていることだと自覚しているからこそ、今回の事件は俺自身でケリをつけたい。巻き込みたくないのだ。
「ふぅん。」
「聞いてきたくせにそれだけかよ…。」
まぁいつもの事なので気にしないが。
流石の太宰も朝は寝惚けるのか、何処かうつらうつらしている。
「ほら太宰、櫛あるぞ。」
「…ん…。」
手櫛だとやりにくそうなので、セットに使う櫛を差し出す。
中々受け取らないので様子を伺うと、太宰はさらに眠そうな顔をしていた。
目の前にかざすと漸く気がついた様子で櫛に手を伸ばすもピタリと止まった。
「?いらねェのか?」
「ん~ん…。」
迷うような仕草をちらつかせてどうにか櫛を取るも、太宰が使う気配はない。
櫛の取手を人差し指でいじいじとなぞっているだけだ。
「…ねぇ。」
「ン?」
太宰が思い切ったように声を上げて、俺を見つめた。
「…ちゅーやが解かしてよ、髪。」
そういうと太宰は、押し付けるように俺に櫛を持たせて、近くの椅子に座った。
戸惑っているとちらりと此方を見て、はやく、と急かすので仕方なく太宰の背後に回る。
思ったよりボサボサではなくて、さらりと櫛が通る。
正直やらなくても良いのだが、腕を止めると太宰が不満げにするので髪を何気なく掬う。
このまま口付けしたい…、なンて欲望を押さえ込んで、髪をくるくると弄って我慢することにした。
「…人に、髪触らせるの初めて。 」
不意に、太宰が呟く。
「…そうかよ。」
そう言って櫛をテーブルに置いて「終わったぞ」と告げると少しだけ、太宰から寂しそうな雰囲気を感じた気がした。
「なァ、今日はどうするンだ?」
気にせず太宰の顔を覗き込んで問う。今日は流石に一緒にいられないのだろうか。
寂しさを悟られぬように顔に力をいれる。
「もちろん」
太宰はくるりと振り返って俺を見る。そしてふわりと微笑む。
「逢瀬するに決まってるでしょ?」
「でー、と…?」
あまりにも衝撃的な言葉が聞こえ、幼児のようにおうむ返しをする。
「うん、だからほら準備してよ。」
いつのまにか太宰は着替えており、ジャケットを羽織っている。
「お、おう???」
でーとッて、あの逢瀬だよな…⁇只の買い物とかでなく⁇?
身バレ防止のためのマスクをつけて身支度をしながら考える。
態々逢瀬と伝える意味について。
「…もしかして両思い…とか…、」
少しだけ手が止まる。だったら嬉しい、と思ってしまうとどんどん妄想が膨らんでしまう。
「いやいやいやンな訳ねェし‼︎」
そう叫んで顔の前で手を左右にパタパタと振る。妙に大声を出したもので息が切れてしまう。
「……もし、太宰が俺のこと…」
鏡の中の自分と向き合いながら、そんなことを呟く。頬が微かに紅に染まっている。
もし太宰が俺のこと好きだったら。そンな幻想に過ぎない事を縋るように、本格的に考えようとしたとき、浴室のドアがガラリと開いた。
「ねぇ遅い。いつまで待たせるんだい?」
ひょっこりと顔を覗かせたのは太宰だった。
「…もうすぐ終わる。」
冷淡にそう返すと「ふぅん」とかえしてリビングに戻って行った。
一瞬、あの太宰が本物かわからなくなって冷たく返してしまった。
嫌われた⁉︎嫌な奴だって思われた⁉︎
バクバクと怯えつつ、リビングへと向かう。
だって太宰(本物)が来ると思わねェじゃん⁉︎一瞬幻かと思ってたぞ俺‼︎
心の叫びをグッと押さえ込んで、今度は自分がひょっこりとリビングへ顔を出す。
「すまねェ、遅くなっちまった。」
「待ちくたびれてしまったよ、はやく行こ。」
そう言いながらも太宰はソファから動かず、体育座りの体勢でジッと此方を凝視してくる。
「…顔になんかついてるか?」
そう言ってもマスクで見えないはず…、どうしたンだ?
「いや…、マスク、つけちゃうのだね…。」
俺を見つめる太宰の瞳が、少しだけ、残念そうに揺れた気がした。
「あ~、まァ身バレ防止だしな。」
「知ってるかい?そう言って隠そうとすればするほどバレるのだよ。」
太宰が俺のマスクを少し摘んで下す。そして愉しそうに目を細めた。
「私みたいに堂々としてればいいのに。」
そう言って手を離し、くるりとその場で回ってみせる。
綺麗に回転し終えると首をちょこんと傾けて、ふふんとドヤった。
「 (…可愛い…) 」
これが幻影であれば構わず抱きしめていただろうに。腕をグッと抑えて我慢する。
「へーへーそうかよ、はやく行くぞ。」
太宰に下されたマスクを付け直して振り返る。
「ちょっと、綺麗な私のターンを見て感想なし?」
綺麗な、と言うのは太宰とターンのどちらを修飾しているのだろうか。
それにしても頬を膨らませる太宰が可愛い。
「感想なし。」
「ひっど~い、ファンサが充実してない。」
「うっせ、俺のライブ見た事ねェだろ。」
「そりゃ見る訳ないじゃない、蛞蝓のライブなンて。」
うっ…少し…いや結構傷ついた。
少し顔を顰めると、太宰は鼻で笑ってドヤりとしながら、玄関を通って行った。
俺はこの逢瀬を無事終えれるのだろうか。少し不安になったのであった。
*編集後記*
可愛い太サン描くの楽しいぞこれは…。はやくヤって欲しいな~~‼︎←屑
多分次回ヤると思いますのでお楽しみに‼︎‼︎‼︎
あとあと「いきなり距離近くない?」とか言う考えはナッシングです()
初めの話から見返して私も思いましたよ。いきなりカップォみたいな雰囲気漂わせてンなぁ…って( )
テンション高いのは眠いからです()
日曜日にあげられなかったので今日あげました()
次回 「どきどき逢瀬‼︎ムードぶち壊し現れる‼︎ 」 です。デュエルスタンバイ‼️