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コメント
9件
うぽつ
⚠自己解釈
⚠口調、キャラ迷子
⚠文章おかしい
⚠not腐
ドガーーーン!!
「ヘイヘイヘーイ、邪魔するぜ」
「…マルク。」
とてつもない轟音と共に訪れた侵入者。
…マルクだ。
どうしてこいつは毎度毎度ドアをぶち壊して入ってくるんだ。それに来るタイミングが悪すぎる。
…正直言いたいことは山ほどあったが、文句を言う気力も今のボクにはなかった。
「…何の用ダヨ」
「いや〜?気分なのサ」
ぶん殴ってやろうか。
_でも、こうは言っているものの、今日はこいつの様子がいつもと違う気がする。また良からぬことでも考えているのか?
…もう、考えることすらめんどくさい。なので、無視して掃除に戻ることにした。
「じーっ…」
…なんだか、いやに視線を感じる。なんなんだこいつは?
大体3分がたっただろうか。マルクはまだ視線を向けてくる。
正直気味が悪い。耐えきれなくなって、ボクは尋ねた。
「アノサァ、さっきカラナニ?」
「…」
そして、マルクがようやく口を開く。
「やっぱり、オマエからするのサ。」
「…ナニガ?」
「美味そうな匂い」
「ハァ?」
思わず情けない声が出る。急に何を言い出すんだこいつは。頭でも打ったのか?
「フザケテンノ?」
「至って大真面目だぜ?」
「それに、オマエがココに定住した時から感じてたしな、この匂い。話す度に。」
「それが今日になったら、遠くからでもわかるくらいに強くなってる。まぁ、つまりはな?」
「…オマエ、魂が抉れてるのサ」
「…!」
…思わず息を飲んだ。あまりにも心当たりがあり過ぎる。
「まあ正確にゆーと、えぐれた所にどう見てもカラダ由来じゃない物が食い込んでる。その隙間から魂が漏れ出てる感じな。」
魂に食い込む、か。その言葉を聞いて、かつてのボクの夢であり、自らの手で葬ったはずの、アレが頭に浮かぶ。
それと同時に、また体が震える。
「そーいや、この前オマエ馬鹿やったんだっけか?そのせいだな、たぶん」
冷や汗が額を伝う。
「…治るノ?」
「さあ?」
「…」
「魂の欠けを埋めるってだけならできるけど…なんかが食い込んでるやつは、ボクもやったことねえのサ」
逆に魂の欠けは治せるのか。つくづく天然の魔法生物には敵わない。
「もしかしたら治しきれないかもしれねーし、寧ろそのせいで悪化してもおかしくない。」
「だから、ボクはあんまり力にはなれないのサ。ゆるしてちょーよ!」
「…ソッカァ」
「あー…でも、抑える方法はあるぜ?」
「!」
「魂を喰うやつってのは、負の感情が大好物なのサ。だから、あんまり悩みとかを溜め込まねーことだな。」
「そしたら、魂が漏れ出す量も減らせて、そのうち食い込んでるもんも死ぬかもしれないのサ。」
「…」
「…それじゃ、気になってたことも分かったしボクはそろそろ帰るのサ!」
「…アリガト、マルク」
それじゃーな、と嵐が去るように帰っていくマルクの背を見送り、やがてその姿が見えなくなると、座り込む。
「悩みを溜め込ムナ、ネェ。」
「…ボクには、ソンナノ_」
テク、テク、テク
「!!」
いきなり視界に入った見慣れた姿に、体が固まる。
「昨日ぶりだね、マホロア。」
「…ア…」
「…カービィ…」