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7
「早く永堀さんに謝れよ。目撃者はごまんといるんだ。
いきなり水をぶっかけるなんて暴力と同じだからな。おまえ、退学になるぞ」
「石田くん、わたしはただ……。
何よっ、オオバ―な、たかが水くらいで」
「わかった、反省の色なしということだな」
「なによっ、なんで石田くんが永堀さんのことでそんな剣幕で怒るわけ?
永堀さんの恋人でもないのに……」
石田と桜庭が押し問答している間に、指示されて学長室に向かっていた
柳井と北野が戻ってくる。
「永堀さん、先に行ってて……」
そういうと、石田は柳井にアイコンタクトで文世を託す。
もうこの頃には女子の花田小梅と白石彩夢がこちら側に来ていて
文世に寄り添う形で一緒にいた。
それを──その3人を、柳井が引き連れてその場から立ち去る。
そしてそのあと、石田は北野と共に桜庭の腕を取り、学長室まで
引きずって(連れて)行ったのだった。
「ちょっ、何すんのよっ」
とはいうものの、こんな形であっても石田に好意のある桜庭はうれしかったり
した。
自分がどこに連れていかれようとしているのかが、ちっとも想像できない
オツムの緩い女は腕を取られ浮かれてさえいた。
男子学生ふたりに連れられて学長室に放り込まれた時でさえ、桜庭は余裕だった。
そう──たかが水をかけたくらい、というのが本心だったからだ。
叱責くらい、なんでもないと高を括っていた。
そして、その日桜庭が学長から叱責されたことも、ちっとも自分にとって、
大したことではなかった。
ノーダメージで、いわゆる屁でもないということである。
だが、翌日、予想外に停学処分がくだされ、1週間ほど不貞腐れて
桜庭は家で過ごした。
そのような中、停学処分の期限が過ぎれば、学校へ行く気でいたのに――
結局桜庭は退学になってしまった。
#溺愛
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コメント
1件
「第7話」読みました……石田くん、本当に真っ直ぐな人だね。桜庭が自分の軽さに気づかないまま退学まで進むの、読んでてゾッとした。文世ちゃん、ちゃんと守られててよかったけど、次はもっと修羅場が来そうで怖い……続き気になります🥀