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――番外編④。
文化祭。
青葉城西。
大騒ぎ。
模擬店。
出し物。
写真。
青春。
全部盛り。
そして。
今年の目玉。
**後夜祭・告白大会。**
及川。
朝から。
テンション高い。
「青春だよ青春!!!!」
花巻。
「絶対お前出る気だろ」
松川。
「毎年騒ぐやつ」
岩泉。
「及川、余計なことすんなよ」
国見。
死んだ目。
「……帰りたい」
金田一。
隣。
「まだ始まってないだろ」
国見。
ぼそ。
「人多い」
そして。
小さく。
制服の袖。
きゅ。
金田一。
停止。
(自然に掴まれた)
(もう慣れてきた)
(いや慣れねぇ)
***
昼。
教室。
模擬店休憩。
及川。
突然。
にやっ。
「ねぇねぇ国見ちゃん」
嫌な予感。
国見。
死んだ目。
「……何」
及川。
紙。
ひらっ。
**“告白大会エントリー表”**
静止。
国見。
「……は?」
花巻。
吹く。
松川。
「あー」
岩泉。
「及川」
低音。
怖い。
及川。
「いや!?!?!出たら絶対盛り上がるじゃん!?!?」
国見。
即。
「出ない」
及川。
にやっ。
「でもさぁ」
ちら。
金田一。
ちら。
「言いたいこと、あるんじゃない?」
静止。
金田一。
赤くなる。
国見。
無言。
数秒。
ぼそ。
「……うるさい」
でも。
否定しない。
花巻。
「お?」
松川。
「珍しい」
岩泉。
「ほっとけ」
***
夕方。
後夜祭。
校庭。
人。
多い。
ステージ。
歓声。
告白大会。
開始。
「〇〇くーん!!好きでーす!!」
「付き合ってくださーい!!」
盛り上がる。
及川。
大興奮。
「青春ーーーー!!」
国見。
帰りたい顔。
金田一。
隣。
なんとなく。
近い。
その時。
司会。
「次のエントリー!」
紙。
見る。
静止。
「えーっと……」
「二年四組――」
数秒。
「国見英さん!!」
静止。
世界。
止まる。
国見。
「…………は?」
及川。
にやぁ。
花巻。
「やったな」
松川。
「勝手に出された」
岩泉。
「及川ァ!!!!」
及川。
逃走。
「だって見たいじゃん!!!!」
会場。
ざわざわ。
「え!?国見!?」
「レアすぎ!!」
「誰に!?!?」
金田一。
停止。
(え)
(誰に)
(まさか)
国見。
死んだ目。
超絶面倒そう。
でも。
周り。
押される。
「行け行けー!!」
「国見ーー!!」
結局。
ステージ。
上。
マイク。
沈黙。
数秒。
ざわざわ。
国見。
ため息。
「……だる」
会場。
笑う。
数秒。
視線。
す。
金田一。
まっすぐ。
見る。
金田一。
停止。
国見。
ぼそ。
マイク。
低い声。
「……いつも隣いるし」
静止。
会場。
しん。
「一緒にいると落ち着くし」
金田一。
顔。
真っ赤。
「……いなくなると、なんか嫌だし」
及川。
静止。
花巻。
停止。
松川。
停止。
岩泉。
「おい」
国見。
少し間。
そして。
ぼそ。
「金田一」
会場。
ざわっ。
「え!?!?!」
「金田一!?!?」
国見。
死んだ目。
でも。
少しだけ。
耳赤い。
「……俺と」
数秒。
「これからも、一緒いて」
静止。
会場。
爆発。
「きゃぁぁぁぁ!!!」
「告白!?!?」
「国見ぃぃぃ!!」
及川。
号泣。
「青春んんんん!!!!」
金田一。
停止。
処理落ち。
顔。
真っ赤。
限界。
司会。
「返事どうしますかーー!?!?」
全校。
注目。
金田一。
震える。
でも。
必死。
「……お、俺も」
顔。
真っ赤。
「国見といるの、好き……です!!」
歓声。
爆発。
遠く。
及川。
崩れ落ちる。
「やっとぉぉぉぉぉ!!!!」
国見。
数秒。
じー。
そして。
小さく。
袖。
きゅ。
「……帰る?」
ぼそ。
少し間。
「彼氏」
金田一。
心臓。
終了。
文化祭。
後夜祭。
告白大会。
終了後。
――大騒ぎ。
全校。
ざわざわ。
「え、今の本物!?」
「国見くん告白した!?」
「金田一くん彼氏!?」
「青春すぎる!!」
そして。
本人たち。
静止。
金田一。
顔。
真っ赤。
処理落ち。
(彼氏)
(今)
(彼氏って言われた)
(え)
(夢?)
国見。
死んだ目。
でも。
耳。
少し赤い。
ぼそ。
「……人多い」
数秒。
袖。
きゅ。
自然に。
金田一。
掴む。
「帰る?」
小声。
「……彼氏」
金田一。
再起不能。
「っ!!!!」
***
その瞬間。
後ろ。
爆音。
「おめでとぉぉぉぉぉぉ!!!!」
及川。
飛来。
花巻。
松川。
岩泉。
セット。
金田一。
びくっ。
国見。
真顔。
「……うるさい」
及川。
号泣。
「国見ちゃんが!!告白を!!した!!!!」
花巻。
「しかも全校の前」
松川。
「レア通り越して事件」
岩泉。
「及川、落ち着け」
及川。
肩がしっ。
金田一。
「彼氏!!!!お前彼氏!!!!」
金田一。
爆発。
「言うな!!!!!」
国見。
ぼそ。
「……事実だし」
静止。
全員。
「「「え?」」」
金田一。
停止。
国見。
数秒。
そして。
小さく。
「……付き合うんでしょ?」
当たり前みたいに。
言う。
金田一。
顔。
真っ赤。
限界。
「っ、つ、付き合う!!!」
即答。
静止。
及川。
天を仰ぐ。
「青春ーーーーーー!!!!」
花巻。
「即答w」
松川。
「よかったな」
岩泉。
少し笑う。
「おめでと」
***
数分後。
校舎裏。
少し静か。
二人。
並ぶ。
なんとなく。
近い。
でも。
今までと。
少し違う。
沈黙。
金田一。
まだ赤い。
「……ほんとに?」
国見。
「何が」
「付き合うの」
国見。
数秒。
じー。
そして。
ぼそ。
「……嘘で告白しない」
静か。
でも。
まっすぐ。
金田一。
停止。
国見。
少し視線逸らす。
「……前から、たぶん好きだったし」
小さい声。
珍しく。
照れてる。
金田一。
心臓。
終了。
「お、俺も……!!」
国見。
少しだけ。
口元ゆるむ。
そして。
小さく。
制服の袖。
きゅ。
「……帰ろ」
数秒。
ぼそ。
「彼氏」
金田一。
真っ赤。
でも。
今度は。
ちゃんと。
隣。
歩いた。
遠く。
物陰。
及川。
双眼鏡。
「尊ぃぃぃぃぃ!!!!」
岩泉。
どごっ。
「帰るぞ」
コメント
4件
HAHAHA、ニヤニヤ止まんねーぜ☆
国見がステージで金田一の名前を呼ぶところ、心臓止まるかと思いました…! あの「だる」からの本音、ギャップがたまらなく好きです。「いなくなると嫌だ」って、めちゃくちゃ国見くんらしい不器用な愛の言葉ですよね。そして金田一の「好きです!!」の返事、もう最高でした。二人の距離感が少しずつ変わっていくのを、袖をきゅっと掴む仕草で描くの、天才的です。番外編とは思えない尊さで、読み終わった後、しばらくニヤニヤが止まりませんでした。