特に喋る事無し!
すたとー!
ヨナガ『休日だけど、ミニシアターの映画館だから、そんなに混んでないね』
マヒル『人混みは苦手なので、良かったです!』
マヒル『そういえば何の映画を見るんですか?』
ヨナガ『そうだなぁ…』
うーん…恋愛映画かホラー映画があるのか、
…どっちも面白そうだけどやっぱり、
ヨナガ『…ホラー映画、にしようかな…。
マヒル『ホラー映画ですか…。あんまり見たことないです…。』
マヒル『……どのくらい怖いんでしょうか…?』
ヨナガ『レビューには、あんまり怖くないって書いてあったから、多分大丈夫だと思うけど…。
マヒル『そうなんですね…安心しました。
マヒル『では、見に行きましょう!』
移動中)
ブーーーー
上映のブザーが鳴り、
雰囲気のある音楽と共に 映画が始まる。
(ここから映画の内容)
朝、目が覚めた俺は、日課になっている銃やサバイバルナイフの手入れをしようと部屋を出る。
そこで、食用ヒツジのご飯の用意を忘れていたことに気づき、慌てて用意をした。
「一息ついた時に、気がついた。
なんだか静かすぎる、と。
この家は 父•母•俺•妹の4人ぐらしだ。
いつもならテレビの音や家事の音など、聞こえてくるはずなのだ。
何事かと身体に緊張が走る。
自然と忍び足になる俺は、リビングの扉にそっと手をかけたとき、
身体をこわばらせた。
ー嫌な鉄臭いにおいがする。
冷や汗がどっと出る。
それでも扉を開けて確認しなければと、手が動く。
扉はいつもより重く感じた。
扉 を 開 け る と そ こ に は …
「赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤…(以下略します。)」
一面が真っ赤。
何の赤なのかは一瞬で理解できた。
血の海、血の臭い
しかし、すぐに理解できないものが、そこにはあった。
「…ーこの‘塊’はなんだ?」
赤黒い塊が数個、ごろごろと転がっていた。
何かは分からなかった。
いや、理解することを、脳が拒んでいたのかもしれない。
…その赤黒い塊は見覚えのある耳の形をしていた
「キャーーーーー!!!!!」
悲鳴が上がり、ハッとする。
妹の声だ
気づいた瞬間その声の元へ駆け出していた。
2階の妹の部屋の扉を、勢いよく開ける。
そこにはプルプルと震えている妹と、
そんな妹に俺の愛用の銃を向けている、
食用のヒツジがいた。
なんで…食用のヒツジが!?
そんな事を考えていると、
妹が助けを求めて手を伸ばしてくる。
「お…おにぃ、ちゃん……。」
妹の絞り出されたような声を聞いた俺は、食用のヒツジに
「妹を殺さないでくれ!!たのむ!!!」
と、懇願した
すると食用のヒツジは、ぽつりぽつりと俺に言った。
「俺の家族は、お前らに殺された。」
「大切な妹のことも昨日、お前らが無慈悲に殺してたなぁ」
「生きたまま蹂躙されてた妹の悲鳴が、ずっと頭から離れないんだ。」
「なに……言ってるんだよ………。」
「食用ヒツジのくせに……。」
ボソリと呟いた声は、ソイツの耳に届いてしまった。
パァン!!!(銃声
大きく鳴る銃声音と
妹の悲鳴。
耳が壊れそうなほどの音に、頭がキーンとなる。
何が起きたのか、すぐに考えることはできなかった。
理解することを放棄する代わりに、俺は無意識のうちに食用ヒツジに向かって、
爪を振り上げた。
手入れ前の銃には弾は一つしか入っていない。
ナイフは今更振り上げてももう遅い。
一面赤く染まった部屋で、呆然とする。
「そうだ…妹……、まだ生きてるかもしれない…。」
石のように重くなった足を何とか動かす。
妹の息を確かめるように手を口に添える。
妹の顔が陰る。
いや、俺自身も?
それに気がついたときには、 もう遅かった。
グサリと体内に異物感、
グラりと回り、落ちる視界。
眠る前、最後に見た食用のヒツジは
血を流したまま、
と、笑っていた。
上映終了!)
ヨナガ『…………。』
マヒル『…………。』
どうしよう、映画の内容のせいで、微妙な空気になってしまった…。
と、とにかくなにか話さないと…
ヨナガ『あの……』
マヒル『映画誘ってくれて、ありがとうございました。』
ヨナガ『え、あぁ、うん。こちらこそ、』
マヒル『僕、オオカミって嫌いなんです。』
マヒル『怖いし、傲慢だし…』
マヒル『でもヨナガくんは、ヒツジの僕にも優しくて……』
マヒル『…今日も映画に誘ってくれて…それで…』
マヒル『………。』
ヨナガ『…マヒルくん?』
マヒル『………………』
マヒル『………ごめんなさい。』
グサッ
ヨナガ『……え ?』
視界が揺れる。
おなかのあたりがあたたかい…。
……痛み?
何かがおかしい。
何か………、
マヒル『ヨナガくん…ごめんなさい。』
【僕は…食べられるのが………怖い。】
BADEND3.『本音』
これにてプレイ記録しゅーりょーとなります!
他にも平和なEndとかあるから、
是非本家様の方プレイや実況とか見てみてね!
それじゃありがとうございましたぁー!!!
🐺〜終わり〜🐏
コメント
5件
神でした☆
見るの遅れすぎました
めためた遅れたが何とか完結出来て良かった…()