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「…でも一番の課題は…」
足をふと見る。
そこには足枷がついていた。
それに首には首輪がついてある。
クッションがついていて、肌が傷つくことこそないが部屋から出ることは叶わない。
まさしく玲の独占欲の象徴であり、最大の課題であった。
「これ、どうしよう」
優が考え込んでいる。
その時、扉が空いた。
「ゆーう♪ イイコにしてたー?」
ゾッとするほど甘い口調で玲は優しく問う。
「れっ、れい… 今なら間に合うよ!? 早くだ「あはっ、なんの冗談? 私はただ、優がほしいだけだしー もう手回しは済んでるしー?」
手回し…つまり警察すら玲の味方なのだ。
それは逃げたときも同様なことを優は悟る。
すなわち逃げたあとのことも考え、玲だけではなく警察も気をつけて動かなければならない。
それは優を思考を鈍らせ、妨げるのに容易の刺激であった。
それでも優が諦められなかったのは自由への熱望、そしてそこまで歪ませてしまった玲への償いのためでもあった。
少女は思考を続ける。
無意味だとしても