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中学生になって、定期テストがくるようになって。いくら勉強しても足りなくて、勉強方法もわからなくて。ただ“ずっと時間を無駄にしているのでは”という不安とストレスが付き纏って、泣いたり吐いたりして。それで結果が出たら笑って、出ない時はまた机で。それでも外見だけは傷つけたくなくて、自傷行為はしなかった。見た目だけは、余裕のあるように見せたかった。そしたら、鏡を見るたびに心が軽くなるから。
それでもやっぱり塾に行ってる人には勝てなくて、独学で教科書と問題集を何周も見直してやっと、同じラインに立てた。それでも足りないものは多すぎて、いつの間にか勉強だけが趣味のようになっていった。何が足りないのか、どうしたら足りるのか考えながら、誰にも頼れなくて。そうやって自分の無力さに腹が立った。
友達は塾に行ってて、部活もしてて。僕より時間がないはずなのに、何故か僕より点は高い。それがどうも悔しくて、今の僕の全てを否定されたように感じた。別に報われたいとか思ってない。ただ、誰よりも努力していたい。悔しさを胸に、高く飛びたい。いつだって信じられるのは自分だけ。日に日に自分の限界がちらつくと、どうやったら越えられるか考えた。ネットで検索したり、近くの大人に聞いてみたりした。それでも確かな答えは見つからなくて、また僕は、強くなっていった。
最底辺にいるのは悪いことじゃない、ただ、上がればいいだけ。
劣等感と嫉妬、そればっかでいられない。だから僕は強くなる。
別に得た知識を何に使うつもりもないけど、越えたいから。
最初は嫉妬から始まった熱だったけど、今は違う。
自分自身を認めたいから、僕は走る。
犠牲はつきもの。多少は見逃す。
壊れる前に強化する。
越えたいから生きる。
ただ、笑いたい。
大した理由でもないけど、それでいい。ちっぽけであればあるほど、僕には似合うだろう。最底辺から駆け上がれ。下剋上は始まっちゃいない。これは復讐なんかじゃない、僕の微かな宣戦布告。もう嫉妬なんかしてない。自分自身を越えていきたい。昔の自分を見返したい。みんなありがとうね、僕の踏み台になってくれて。君らを蹴って僕は上がる。
まだ見つからないから僕はやめない。
フィクションなんかじゃない。結構盛ってはいるけど、確かにある僕の話。