注意※自分ストーリー、口調違うかも。BL要素一部。短いです
久しぶりの図書館だ。
独りで座る席の横には空席がある。
…まだ、いる気がする。
2人が、ここにいた証。
白いカーテンを触ってみる。
あの時と変わらず、風に靡いている。
久しぶりに、勉強をしてみよう。
人の…役に立つような事を勉強しよう。
2人とも、それを望んでるはず。
俺は、とてつもなく強欲だ。
2人は、もういないのに。
3人で幸せになりたいだなんて欲を吐き出している。
でも、俺が死んでも、2人は天国で、俺は地獄なはずだから。
金を稼ぐために、なんでもやってきた俺に、天国に行く資格はない。
勉強が、ひとつも頭に入らない。
ここよりも、家のほうが嫌いだ。
それは、家が嫌いなんじゃなくてここが好き過ぎるだけなんだろう。
2人分の、残り香と。
1人分の、足跡。
2人の足跡は、もう消え去っていて。
2人の残り香も、きっといつか消え去るんだろう。
ねぇ、赤音さん。
俺、一生好きだから。
イヌピー、イヌピーも、大好きだ。
だから、だからさ、
2人とも、俺のことを置いていかないでくれ…
2人とも、俺が一生護りたかったのに。
今じゃ、2人とも傷ついて、消えていったんだ。
赤音さんが亡くなって、イヌピーだけは護るって、決めてたのに、
俺は、誰も護れない。
2人とも、幸せか?
返事、してくれよ
俺の思い出の図書館が、閉館するらしい。
2人とも、ごめん。
もう俺、生きれそうにないや
また、会えたら
そんときは、みんなでしあわせになろーな。
残り香が、消え去る。
end
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