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かわよすぎる…😵💫👍
「」…中島敦
『』…芥川龍之介
パンパンパンパン//
「芥川、気持ちいい?//」
『ふっ…うっ…ああ…//』
「芥川可愛い♡」
チュッ
『んっ…//』
「あ、ナカ締まった♡」
『煩い…!』
パンパンパンパン//
『人虎…もう…』
「イく?いいよイって」
『んっ//あぁっ//イくっ//』
「俺もイくっ!」
『んああっっ//』
「っっ…!」
ビュルルルルッ
ハアハア
『んっ…ふぅ…』
「芥川」
チュッ
『もういいだろ、抜いてくれ』
「……」
また、またやってしまった。
僕もこんなことが言いたい訳では無い。
もっと此奴と戯れ合いたい。
もう付き合い始めてから半年も経つと言うのに。
「分かったよ」
ズルッ
「…あっ」
ドロ
「ごめん、芥川」
『なんだ』
「その…中に…出しちゃったみたいで…」
『チッ。外に出すということも知らないのか』
「ごめんね、今掻き出すから。」
『ふんっ』
馬鹿じゃないのか僕は。
言動と思考が全く噛み合わない。
もっと此奴と良い関係になりたいと思っている矢先なのに。
どうして此奴はこんな僕と一緒に居てくれているのだろうか。
告白した手前、振りづらいのだろうか。
何方にせよ僕が振られるのはそう遠くないだろう。
チクタクチクタク
「……」
クチュクチュ
『んっ…ふうっ…』
何故一言も喋らない?
いつもは煩わしいぐらい愛撫をしてくるのに。
愛情表現をしてくるのに。
僕があのような事を言ってしまったからか?
…ああ。とうとう潮時なのかもしれない。
グスッ
「…え?」
『僕の事が嫌いになったのか?』
「え、は、?なん、で、」
『先程から…何も喋らないではないか。嫌いになったならちゃんと言ってくれ』
「そんな!嫌いになんて…!」
『お前が僕の事を嫌いだと言うのならばちゃんとこの家から出て行くから…』
「は?意味わかんないんだけど。それはこっちのセリフだよ!前戯をしようと思っても”早く入れろ”と拒否されて。さっきだって愛撫しようとしたのに”早く抜け”って拒否されて。それに…それに僕の事、未だに”人虎”と呼んでるじゃないか!半年たってもまだ僕は妖怪扱いされなければいけないのか?もうそろそろ名前で呼んで欲しいよ…」
『人…』
「…芥川、一旦距離置こっか」
『…は?』
「今のままじゃダメな気がするんだ。明日から僕は探偵社の寮に戻るよ。芥川はここ使ってていいから。今日は別々に寝よう」
ガチャッ
バタン
『……』
そんな…僕が色々な事を拒否してしまったから、名前をいつまで経っても呼ばなかったから、敦を怒らせてしまった…
何故頭の中では名前を呼べているのに口では”人虎”と言ってしまうのだろうか。
自分自身に腹が立って仕方ない…
『ふうっ…ぐすっ…ごめん…ごめん、敦…』
1ヶ月後
太宰[この案件なんだけど、芥川君と一緒に動いてくれるかな。敦くん]
「…分かりました」
宮沢[あの2人、なにがあったんだろーね]
独歩[俺にもよく分からん]
太宰[くれぐれも気を抜かないようにね]
「はい」
『遅いぞ人虎』
「ごめん」
やはり無理か。目も合わせてくれない。
もうやはり潮時なのか。
「…がわ、芥川!」
ビクッ
『なんだ』
「ボーッとしてんなよ。危険な任務なんだから」
『貴様に言われずとも分かっている』
「そうかよ」
「ここだな」
『……』
嫌な気配がする。後ろか?上か?どこだ?
シュッ
『!!』
「芥川!」
ドゴッ
『かはっ』
ゴホッ…ヴ…ゲホッゴホッゴホッ…
「大丈夫か」
『ああ』
「さっさと終わらすぞ」
「ハアッハアッ」
ボタボタボタボタ
「(クソっなんでこんな手こずるんだ…)」
『人虎!!』
「え?」
グサッ
『カハッ』
「あく…たがわ…?」
ボタボタボタボタ
「っっっっっ!!」
ガクッ
ドサッ
「芥川!!(早く与謝野さんの所に連れていかないと!)」
〈どうした?もう終わりか?〉
「うるさい!お前はここで死ね!」
〈これが噂の人喰い虎か。おもしろ…〉
シュッ
ザシュッ
「(芥川を早く与謝野さんの所に!)芥川、乗れるか?」
『あ、あ…』
「落ちないように捕まっていろよ」
『人虎…貴様…』
ビュン
「(早く、早く与謝野さんの所へ…!)」
バタン!!
独歩[虎!?]
太宰[芥川君!!]
独歩[お前、敦か!?]
「与謝野さん、与謝野さんは…!!」
晶子[どうしたの?]
「与謝野さん!芥川が…!」
晶子[!!こっちに運んで!]
「はい!」
ガチャッ
「!与謝野さん、芥川は…?」
晶子[危ない所だったよ。もう少し私が処置するのが遅ければ死んでいた]
「…!!」
晶子[芥川を運んできてくれてありがとう]
「いえ…」
「芥川はいつ頃目を…?」
晶子[それは…分からない]
「そう…ですか…」
晶子[隣の部屋で寝かしてあるから側にいてやりな]
「ありがとうございます」
スースー
「芥川…俺を庇ったばかりに…ごめんな。あんな些細なことで怒って、拗ねて、遠ざけて。僕、ほんとに馬鹿だよね。芥川が…好きな人が隣にいるってだけで奇跡なのに、それ以上を求めるなんて…ねぇ芥川、人虎のままでいいよ、前戯も…君の為にしたかったけどしなくてもいい、愛撫もしなくていい。ただ、そばに居てくれるだけでいいから。お願い、早く目を覚まして、龍之介」
ああ、暖かい…
先程までとても冷たかったのに…
僕は…僕はこの暖かさを知っているような気がする…
僕の、大切な。大切な人の温もり。
“龍之介!”
『…ん』
此処は…何処だ?
「スースー」
寝ている…
こんなに近くに此奴がいるのは久しぶりだな。
「んん…ふあー( ˊ࿁ˋ ) ᐝ」
「芥川ぁ起きたぁ?」
『ああ、起きたぞ。敦』
「そっかそっか…って、ええ”え”え”!!芥川…?ほんとに…?」
『逆に僕以外の誰がいると?』
「芥川、芥川ぁ!!」
ギュー
『やめろ、傷口が開く』
「いいじゃん!ちょっとぐらい!!あとあと、今”敦”って呼んでくれたよね?」
『……ぁぁ』
「嬉しいっ!龍之介!!」
『龍でいい((ボソッ』
「…え?」
『だから、その、龍って呼んで欲しい…』
「!!うん!龍!」
『なんだ敦』
「戻ってきてくれてありがとう!」
『!!…こちらこそ、有難う』
「あの、さ、」
『なんだ?』
「僕、龍の所に戻ってもいいかな?」
『良いも何もあれは僕達の家だろう?』
「!!…そっか、そうだったね。あとさ、これからはちゃんと思ってること言い合お?もう、こんな喧嘩したくない…僕、仲直り出来ないまま龍が死んじゃったらって…怖くて…っ」
グスッ
『……それは僕も一緒だ。だからこうして戻ってきたんだろう?』
「!…そうだね」
『それに…』
「ん?」
『別に前戯や愛撫が嫌だった訳では無い…』
「え、そうなの?」
『前戯をしなくても良いと言ったのは…その…』
「ん?」
『早く、敦に気持ちよくなって欲しくて…』
「!!」
『愛撫を断ったのは…その…交わった後、その、急に恥ずかしくなって…それで…』
「…龍!」
ビクッ
「もう!どれだけ僕を煽れば気が済むの!?でも、そっか…恥ずかしかったのか…でも、前戯はさせて?龍が僕を気持ちよくさせたいって思ってるのと一緒で、僕も龍を気持ちよくさせたいんだ」
『…!そうだったのか…気づかなくてすまない…』
「いいんだよ。お互いどう思ってるか知れたし。一件落着だね!」
それから、与謝野と言う女医に診てもらった。
「あ、与謝野さんなんて?」
『1週間は安静にしてろと』
「そっか。あ、じゃあ今日は僕が作ってあげるね!なにがいい?」
『では、鰤の照り焼きにしてもらおうかな』
「OK!あ、龍の好きなおしるこも作ってあげるよ!」
『それは…!楽しみだな』
「早く帰ろ!僕たちの家に!」
〜END〜