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コメント
1件
おお、第2話、読み終わったよ!「脱出=電話が終わる」って気づいて、それでも「いいえ」を選ぶ流れ、めっちゃぐっときたわ…。最後の「たまには電話も悪くない」でニヤリとしてしまった。 ホラーっぽい謎解きからの、仲間との繋がりを取る選択、良すぎる。エンドるさんの作品、キャラの掛け合いが自然で好きだわ🔥 続きも楽しみにしてる!
『君に電話を』
第一章 鳴り響く受話器
カラン、と乾いた音が響いた。
らっだぁが目を覚ますと、そこは古びた電話ボックスだった。
rd「……は?」
押しても引いても扉は開かない。
rd「冗談だろー」
ガチャガチャと扉を揺らす。しかし、まるで壁と一体化したようにびくともしない。
その時。
プルルルル……
受話器が鳴った。
恐る恐る受話器を取る。
rd「もしもし?」
kyo『らっだぁ!?』
聞き慣れた声だった。
rd「バドさん!?」
kyo『俺も閉じ込められてる!』
rd「マジか」
次々と電話が繋がり、六人全員が別々の電話ボックスに閉じ込められていることが判明した。
⸻
md「オレのとこ、壁が緑色ナンダケド」
緑色が言う。
ru「俺のとこは時計がある。」
レウクラウド。
co「こっちの電話ボックスには数字が書いてあるよー。『7』かな。」
コンタミ。
sb「私のところには『赤い傘』の絵があります。」
近海の鯖が静かに話す。
kyo「俺んとこは……『星』?」
きょーが首を傾げる。
らっだぁは辺りを見回した。
rd「俺のとこは……電話帳だけある。」
ページをめくる。
すると六つの名前。
* 星
* 時計
* 赤い傘
* 緑
* 七
* 電話帳
その横に番号が並んでいた。
3・1・6・2・5・4
rd「待て……みんな、自分の特徴を言って!」
全員がもう一度確認する。
らっだぁは電話帳を見ながら並べ替えた。
時計→1
緑→2
星→3
電話帳→4
七→5
赤い傘→6
rd「これが本当の順番じゃない?」
その瞬間。
ガコン。
電話ボックスの床が揺れた。
しかし扉はまだ開かない。
代わりに、全員の電話が同時に鳴った。
⸻
第二章 最後の問い
受話器の向こうから機械音声が流れる。
『最後の問題です。』
『あなたたちは本当に脱出を望みますか?』
沈黙。
らっだぁが笑う。
rd「何それ。」
きょーも笑う。
kyo「意味分かんねぇ。」
『はい、または、いいえ。』
レウクラウドが考え込む。
ru「普通なら”はい”だよな。」
コンタミが静かに言う。
co「……でも、簡単すぎない?」
近海の鯖も続けた。
sb「ここまで謎を解かせた相手が、最後だけ素直とは思えません。」
緑色が電話越しに言う。
md「最初から変だと思ワナイ?」
md「閉じ込メラレテルノニ」
md「電話だけは繋ガル」
らっだぁは息を飲んだ。
rd「……電話。」
全員が気付く。
この空間で唯一、自分たちを繋いでいるもの。
電話。
もし脱出すれば。
この電話も切れる。
rd「つまり。」
らっだぁが呟く。
rd「脱出って、電話が終わるってことか。」
誰も喋らなかった。
静寂だけが流れる。
やがて、らっだぁが笑った。
rd「……俺さ。」
rd「この電話、嫌いじゃない。」
きょーが吹き出す。
kyo「俺も。」
md「オレも。」
ru「俺も」
sb「私もです。」
co「俺も。」
六人は同時に受話器を握り直した。
らっだぁが答える。
rd「いいえ。」
⸻
最終章 君に電話を
ガチャン。
電話ボックスの扉が静かに開いた。
rd「……え?」
外には夕焼けが広がっていた。
六つの電話ボックスが並んでいる。
その距離は、ほんの数歩。
md「らっだぁ!」
rd「バドー!」
md「ラダオー」
六人は駆け寄る。
笑い合い、肩を叩き合う。
電話はもう鳴らない。
受話器を戻すと、電話ボックスはゆっくりと光になって消えていった。
地面には一枚の紙だけが残っていた。
【本当に大切な言葉は、いつも誰かに届いている。】
らっだぁはその紙を折りたたみ、ポケットにしまう。
rd「また電話するわ。」
きょーが笑う。
kyo「別に電話じゃなくても会えるだろ。」
rd「いや。」
らっだぁは少し照れくさそうに笑った。
rd「たまには電話も悪くない。」
六人は夕焼けの道を並んで歩き始めた。
あの電話ボックスはもうどこにもなかった。
けれど、けれど、受話器越しに交わした声は、これから先もきっと忘れない。
と思う。
**──終──
end またいつか