ya「やっほ。」
ur「あ、こんにちは。」
よそよそしいのは、全部君のせい。
ya「あれ?うり以外の人いないね。」
ur「あ、この曜日予定ある人多くて。」
「人少ないことが多いんです。」
ya「へー、大変だあ。」
「ま、のびのび描けそうでいいね」
ur「はい。」
意外と話は続くものだった。
俺の手は進むけど、彼の口も動いていた。昨日感じていた緊張と言うよりは楽しいという感じが今の気持ちにはあてはまっていた。
ur「笑、すごい。」
ya「ほんと? 今度一緒にやろうよ。」
ゲームの話を振られた時は驚いた。
君はゲームとかやってるタイプに見えなかったから。
ずっとゲームの話をしていたのに急に改まったように放った言葉が衝撃的だった。
ya「あは笑、うりは笑ってた方がいいね」
ur「へ?どゆこと、、、ですか」
ya「ゲームの話してる時はなんか顔が緩くなってずっと笑ってて、可愛い。」
「ずっと緊張してそうな顔だったから尚更。」
ur「か、かわいッ!?」
「からかうのやめてください!言われ慣れてないんですよ!そういうこと!!」
ya「笑、本当なのに〜!」
意識してからの進展が早すぎる。
意識しているから「可愛い」なんて言われたら、、、。体が熱くなっていく感覚が全身に拡がっていく。
ya「顔真っ赤じゃん笑」
ur「慣れてないからです」
ya「慣れてたら困るよ笑」
「俺以外に可愛いって言われるなんてダメだよ。言われてたら困る。」
ur「?どういう意味ですか、、、」
ya「うりが特別なの。」
「特別大切にしたいの。」
「簡単に言うと、、、好きっていう事なのかもね。」
ur「は、」
ya「うりの絵見た時からこの人は素敵な人なんだなって思って」
「少し目で追うようになったり、探すようになって」
「楽しそうに笑う君の姿が輝いて写った。」
「気付いたら、好きって思ってた。」
ur「あ、俺だってッ…ゆあんくんをずっと目で追ってた。だからあんなに絵を描いてるんだし、ゆあんくんのことを知ってる」
「俺も、好きッ…なのかもしれない。」
ya「はは笑、無理しなくていいよ。」
「困ったよね、ごめんね。」
ur「ッ…無理してないです」
「俺の絵見たらわかるでしょう?俺がどれだけあなたを思ってるか!」
ya「ッ……」
「あれは、ただ描いただけじゃないの?」
ur「俺はッ…好きなものしかあんなに描き続けない。」
「それに、好きじゃないものを絵に写したいなんて思う絵描きそんなにいないと思うんです。」
「みんな、好きだから描くんだ。」
ya「ッ…本当に俺と気持ち同じなの?」
ur「きっと、」
ya「笑、じゃあうりの愛に包まれて嬉しそうな俺の絵をちゃーんと描いてね。」
ur「分かった。」
ya「付き合うとかはできないかも。俺が受験生っていうのがあるから。」
「でも、たくさん出かけたりしてもっとお互いを好きになろう。」
「そして、付き合おう。」
ur「笑、はい。」
ya「交際を前提にお友達になってください」
「ってとこかな笑」
ur「結婚までは前提にしなくて大丈夫なんですか?」
ya「していいの?」
ur「もちろんね。」
「ゆあんくんのタキシード姿。ちゃんと絵にする予定あるからね。」
ya「じゃあ、、、結婚を前提にお友達になってください。」
ur「はい。」
絵を描くという幸せな空間に、君がいる。
君がいる空間で、君との中が深まる。
君と関係が深まって、お互いの気持ちをうちあける。
この空間には幸せが詰まっている。
今も昔もこれからも、きっと。
俺は君しか描かない。描けない。
だから、
『俺のパレットはいつも赤い。』
ずっと、ずっと。君といるから。
6話の呪い復活!笑
完結ありがとうございましたー!!
コメント
9件
はーーー最高すぎるよ‼️😭😭毎回語彙力の塊すぎてどの作品も天才すぎて宇宙まで飛んでっちゃいそうほんとにだいすきすぎる。。積極的で素直なyaくんと不器用なurさん最高です完結お疲れ様ー!!︎💕︎
急展開!!!🥹 結婚前提にお友達はパワーワードだ🫣笑 好きなものを描くってちょーーえもいすき 6話でこんな神作品かけるんだからいい呪いだよねある意味!! 完結お疲れ様ー‼️