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「高木くん!」佐藤がビルでぶらさがりながら手を伸ばす。「はい!」高木と白鳥はぶら下がる佐藤を素直にひき上げた。
「きゃ…」ビル風で高木の胸元に飛び込んでしまい、ガチャンとドアが開く。
「佐藤けいーー」
「(やばい)」と佐藤が小さく言い、ばっと離れる。「大丈夫!ありがとう!」名前はすぐ降りていった。
「あー…」と白鳥は高木を見る。
「え?」ぽかんとする高木に、佐藤は肘をついた。「あなたがさっさと言わないからよ!」と歩きだす。「な、なにを?」と高木も続く。
「好きなんだろ?彼女のこと……」と白鳥に言われ、かっ、と赤くなる。
「え、でもだってーー」
「振られた」と白鳥が階段を降りながら続ける。「うそっ!?」「知らないのあなただけよ、高木くん。あなた所轄のゴシップに疎すぎるの」
「い、いつ!?いつーー」
白鳥は肩をすくめた。「だいぶ前だよ。たしかに付き合ってたけど……好きな人がいる、って。振られたよ」
高木は肩を落とした。「じゃあ僕勝ち目ないじゃないですか……誰が好きなんですか…」
「「はあ?」」と2人はもう嫌だ、という顔をしてみせた。
ちら、と隣のデスクでパソコンを打つ名前に高木は目をやる。
彼女とは幼馴染みで、本当にずっと一緒だった。
たしかに佐藤刑事には目を奪われたが、彼女はなんていうかーー刑事としての憧れもあって、そういう意味で見てるわけじゃない。
佐藤刑事も名前も所轄でツートップだから、白鳥刑事と付き合っていると聞いたときはもう諦めようかと思ったが……別れていたなんて知らなかった。
誰が好きなんだろ……?
ふ、と名前がこちらを向く。
「…何?終わった…?」
「あ、いや…」ずっ、と書類がデスクを滑ってくる。
すくっ、と名前は立ち上がる。「お疲れ様……」
「あ」
バタン!とドアが閉まり、気付いたら佐藤刑事が立っている。「あのね」ふぅっ、と息をつく。「あなたが優しいのはいいことだけど、それで好きな女を傷つけてたら意味ないのよ?」
「佐藤刑事の言うとおり」と白鳥はパソコンから目を離さず言う。「そうじゃなかったら」と顔が出てくる。
「僕もあんなひどい振られ方しなかったよ」ふん、と彼はまたパソコンに目を戻す。「他に好きなやつがいて僕に抱かれてるなんて僕だって冗談じゃない」
「だかっ……」
「追いかけたら?」と佐藤刑事が書類を受けとる。「名前とは私たち、所轄に2人だけの女同士なの。傷つけないで」
「だ、だけど彼女が好きなのが誰かわからないのにそのほうが迷惑じゃ……」
高木ははっとした。白鳥も、佐藤刑事も、振り向いたら所轄の全員が高木を見ていた。
「ええっ!?」
「高木」と警部が言う。「気になって夜も眠れんーー」行け。という意味でドアに手をやる。
「は…うそ…うそだろっ」
「行け」全員がドアを指差す。「はい!」「高木くん鞄」「ああっ!はい…!」バタン!と出ていく彼に、佐藤はため息をついてデスクに座る。白鳥を見てふっ、と笑った。
「御愁傷様」
「どうも」白鳥はまたパソコンを打ち出す。「本気だったの?」白鳥は答えない。イエスだった。
名前が家のドアを開ける。シャツを羽織っていて下は何もなかった。
「…何?」
と言われて、コンビニの袋を差し出す。
「好きでしょ…チーズケーキ……」
しん。となる。
「あの、さ…」ちら、と玄関の靴を見る。「いれて…くれないか?それとも誰か…」
がんっ、と名前はドアを開いて暗い廊下を歩いていく。高木も急いで続く。
ぱち、と電気をつけると彼女はテーブルの向こう側に座り、顔が見えない。
「…なんの用」
「なあ」と高木は途方にくれたような声を出す。「なんでそんなに怒ってるんだーー」「わからないなら!」と名前は叫ぶ。
立ち上がった顔には、涙が伝っていた。
「帰ってよ……」
「名前」
「帰って!!これ以上ーー」と髪を振り乱す。「優しくしないで!!」どん!と胸元に名前が肘をつき、ぐいぐいと高木を押す。
「名前!」
「いやーー!」彼女は首を振る。
「お、おい聞いてーー」
「いやあっ!」彼女はもう叫んでいる。
「名前!」
ぱし、と腕を掴むと、「いやだっーーさわらないで…!」かっと高木も血が昇った。
「…!」
思わず口づけてしまって、名前は力をどんどん抜いていく。
「なんで…」ぼろぼろと涙が溢れる。
「なんで美和子が好きなくせにこんなことするの……」
「違うよ」はあ、とため息がでる。
「僕が好きなのは君だよ、名前…」
名前はすっくと立ち上がり、顔を拭う。
「うそ」
「嘘じゃない!」思いきり彼女を抱き締める。
あぁ、なんて小さい……。子供のときは、大差なかったのに。
「好きなんだよ…」ぎゅう。と力を入れる。「今まで…言わなくてごめん……関係が壊れるのも嫌だったしーーなにより、君が……白鳥さんと付き合ってるって知ったから……それでもっ……」
「たぁくん」
はっ!と高木は名前を見る。昔のあだ名に驚いて。
「…なぁちゃん」ふふ、と2人で笑う。
「どんな人と付き合っても…抱かれても……あなたならこんなじゃないだろうなって思ってうまくいかなかった」
でもーーと名前は胸元にすりよる。
「ここに…いていいの……?」
「ああ…いてほしいんだ……」
名前は爪先を立てキスする。
「随分背が高くなっちゃって」
「昔さ、あ。高校のときか…」
ナメられるからよくないやつらとつるんでて、無理に煙草吸ったり酒飲んでたりしてただろーー
そのとき、「おい。お前あいつと付き合ってんのか?」って聞かれたから、「べつに」って言って誤魔化してたのに…
「あいつ顔とからだは悪くないよな?」と皆が笑うから、かっとなって「名前を変な目で見るな」って叫んじゃって…それで殴られそうになったとき。
ばん!と名前は屋上にセーラーを服を揺らしてやってきた。
しかも手にはパイプを持って、一直線にそいつに殴りかかる。
「ってめぇ!」
「たぁ!」と名前は殴り走りまわり、「逃げて!」と叫ぶ。
逃げられるわけない。片っ端から殴りかかって、ようやく床に転がるやつらだけになったときーー
「あっ!」
名前を金網に張り付けて思いきりキスした。
「っや!」ずる、と下着に手をかけて、「やめっ…」と言う名前を無視して指を入れた。「いっーーたぁってば!」言われてはっとした。泣いている彼女が、ぱん!と頬を叩いて走り去った。
「だから今も叩かれるかと思った…」
くすくす笑う高木に、「あれはあなたがいけないのよ」とむっとする。
「だって…他にやつにやりたくなかったから…でもごめんな…」
「じゃあ…」と名前は首に手を巻く。
「…え」と高木は赤くなる。「何、もしかして…」「いやそれはあのちが…あ、ごめん?え?」ふふっ、と名前。高木をとん、とソファに押す。
「わっ」どさりとなる彼に、名前は上から座った。
「な、名前…」かーっ、となる高木に、名前は困った顔をする。「いつまでもウブなのね?たぁくん」
「んっ…」名前に口づけられ、力が抜けていく。ウエストにまわした腕は回りきってしまうくらい小さい。
そのまま胸元をまさぐり、シャツから手をいれた。
「ふ…あ」てろ、と口を開ける2人から糸が引く。
「えっち」
「どっちがっ」
「硬くなってる…」
「当たり前でしょっ」高木はまた赤くなる。
「ず、ずっとーー」はあっ、と高木はそっぽを向いた。「こうしたかったんだから…」
名前はシャツを脱いだ。
「これ以上は…脱がせて……」
「っ」ずり、とあげたブラからぷるっ、と零れてきた胸に吸い付く。
「えっ、たぁ…」
「え!?」かば、と顔をあげる。「い、いたかった!?ごめん…!」
名前はくすくす笑う。
「違うよ…着たままするタイプなのね?」
「違うけど…う、後ろのホック外すの難しいんだよね……」ちら、と名前を見上げる。
名前はしばらくキョトンとしたあと笑った。
「わたしの知ってるあなたのまま…でも」
と名前は胸元をあげる。「子供じゃない…」
「っ」
「こっちもして…?」
超可愛い。高木はもうむしりとりたいくらい思っていたが痛くてはだめだから。
ぱくりとくわえる。「んん…」れろ、と舐めあげて吸う。「あっ…」
「(どうしよう僕…名前の胸さわってる……舐めてる…っ)」
「あ、ん」
「…気持ち…いい…?大丈夫…?」
名前は少し赤くなっていて、すっと高木の手をパンツの中にいれる。
「!」
ぬる、とした感触がした。
「好きってすごい…」あはは…と名前は笑う。すごく官能的に。
「もうこんなになっちゃったよ…たぁくん…」
「な、名前…」よれ、と高木はソファにのけぞる。
えっちすぎる……いつからこんなふうになっちゃってるんだろう…知らないうちに…。
「そのままーー指……」
「痛かったら言って…」
「んやあっ」名前は高木にしがみつく。
「いいの…奥っ…奥までいれてそのままーーああっ…」
「すごい…きゅんきゅんしてるよ……溢れてくる……」
ああ、ここにいれたらどんなに…と思って高木は首を振る。僕がよくなっても仕方ない。
「もっと気持ちよくなって…名前」
「あ、ならっ…」す、と高木のそこにふれる。「え?も、もう?」「ばか」と名前は赤くなりながらむっとする。
「前戲長すぎても疲れるのっ」「そ、そうなの…?」名前はまた肩にしがみつく。
「たぁのがいいのっ……」
「うーっ…」高木は我慢できず1度物凄い力をこめて名前を抱き締めた。
可愛い。もう誰にもやらない。僕のだ。
どさっ、と名前を横に落とす。下着を脱がせて、自分もファスナーをおろした。
「あ、待って」
「え?わっーー」
尻餅をついた高木はそこに、ちゅう。と唇を尖らせてキスする名前に真っ赤になった。
「へへぇ…あ、挨拶しなきゃ…」
「っ!」がばっ!と起き上がり名前の腕をあげさせる。
「な、名前…僕もう…止まれないよ……いいね……」
「うんっ…来てーー」
「んっ…」
よく濡れているそこは本当に気持ちよかった。「あっ…すご」「や」名前は顔をそむける。
「すごいよ…名前……そんなに締められたら僕っ…」
ぐっと引っ張りあげ名前を起こして膝に乗せる。
「あ!たぁ…だ、だめ!」首を振る名前に、「なにが?」と緩く上下させながら聞く。顔がよく見えてすごく彼女を独り占めしている気分で最高だった。
「あ、ああっ」名前は目を細める。
「しゅ…んっ、すごく奥まで入っちゃってるの…たぁの……あ!」
「大丈夫…」ぎゅ、と両手を握る。
「気持ちよくなってくれる?名前…僕ので…」
名前は何度も頷く。
「あ、あ…っだめ…きちゃ…うっ」
「ほんとに?」高木はびっくりする。女性を自分のものでイかせたことはないから。
「ああっや、抱いてーーたぁ!こわいっ…」
高木は思いきり彼女を抱いて、腰を音が鳴るほど揺らした。
「(あっどうしよう僕もやばいっ…)」
「はぁ、あああっ、たぁ…好きっ…好きいぃっ…」
「んんっ…」最初から口を開けてお互いを舐めあげるようなキスをする。
「名前…ぼ、僕ももうっ…」
「あ、たぁ、イク…いっちゃうよぉっ……」えっ、えっ、と泣き出す名前に「いいよ…僕がいるからイって…」
名前は思いきりのけぞった。
「やぁぁああっ……!」びくびくとからだを震わせ、「あっ…!」中までかなり力が入る。痛いほどだ。すごい力が入るんだな、と思ったが抜けた瞬間、津波みたいな快感で高木は「うあっ…」出てしまっていた。
はあ、はあ。と肩で息を2人でしていたが、こて。と名前が胸元に寄りかかってくる。
「あ…うあ…」まだひくひくしている彼女を抱き締める。
「はぁ…あ…大丈夫…?」
「たぁ…ねむ…い…」
「へ?」
「すごい眠い…ごめ…」
あぁ、たぶん物凄いイっちゃったからかな?と高木は思った矢先だった。
「え?」なんか寝息がする気がする。と高木は名前を覗きこむ。
「うそだろ、寝ちゃったのっ?」
どうしよう?まだ入ったままだし出てきちゃってるような気もするし……
「こんなことしてたらだめか」はっと高木はソファが汚れると思い名前をそっと抱く。
「どこが寝室…あった」色んな部屋を開けながら行く。
名前を寝かせたあと目に入ったティッシュで、名前から溢れてくるそれを拭う。
…出しすぎちゃった…と高木は恥ずかしくなって頭を垂れた。拭いても拭いても溢れてくる。
「仕方ないっ…パンツ…あ、汚れるか…お風呂か!」とバタバタ出ていき、ひとまずお湯はり、を押した。
「あ…僕も眠い…」
ふらりと名前の横に入る。
すやすやする彼女に高木は嬉しくてにっこりした。す、と手を握る。
「起きたらまた話そうね、なぁちゃん。チーズケーキも食べようね…へへ」
所轄は騒然としていた。高木の機嫌がよすぎるから。
「あのようすだと」
「ようやくね」はあーっ、と全員が息をついた。
「高木くん!あの調書はどうしたね?」
「はーい!今やりまーす!」
るん!といったかんじで警部は目を細めた。
「大丈夫かね?あれ」
「一時でしょうから」
「まだ名字のほうが冷静そうだな。今日は非番か?」
「そう。でもそれは」と佐藤はウインクした。「女同士の内緒話よ」
「なんだね?」と警部も目をぱちくりする。
「嬉しいのは高木だけじゃないってことっす」千葉はパンをもぐもぐした。
「まあ、わからんくはないがな」
所轄は不思議と柔らかい雰囲気に包まれていた。
高木のデスクに、卒業証書を持った写真の2人が桜の下で笑っている。いずれ、この写真は変わるだろう。
白いドレスの名前に。