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みく [3]
プルルルル___
アラーム音じゃない、通話の着信音
「んんーー….. 」
寝起きの頭で
そんなことを理解できるはずもなく
朝のだるさに目を擦りながらも、
アラームと勘違いした着信音を止めようとして
応答ボタンを押した
「…..あ、出た桃くん」
「…..ん?」
アラームを止めたつもりだったが
聞き覚えのある声がスマホから流れて動揺した
「その声…やっぱ寝起き?」
「ねおき…..うん…??」
「なんで青が、」
「モーニングコールですー」
「頼んでねー…」
青の声聞いたら
一気に眠気が覚めた
「昨日の通話遅くまでやってたじゃん、いやまぁ僕すぐ寝落ちしたけど」
「てか桃くん今日ショッピングモール一緒に行く予定だったの覚えてる?」
「忘れてねーよ、デートだろ?」
「デートじゃないしまず付き合ってないし、何言っちゃってんの」
「全否定…」
「桃くんがまず違うことばっか言ってたんじゃん」
通話越しの声は落ち着いてて
それでいていつも通り
「早く目覚まして準備してよ、そのために起こしたの」
「…..分かったって…..でももーちょい…」
「むりむりーーおきろおお…っ」
かまちょかよ、
いや可愛いけどさ
「んー…なに、そんな急かしてまで早く会いたい?」
「違うから…っ、…勘違いすんなし」
「んもーほーんと俺のこと、」
「好きなんだか___」
「ちがうっ!!」
ぴろん。
「……え゛」
(通話強制終了させやがった、アイツ)
時間はまだ十分にあるし
まだ寒いし__とそのまま動かずにベッドの上でぼーっとする
__ぴんぽーん
「……ん、」
ガチャっ…
インターホンを押したくせに
すぐにドアの鍵を開ける音がした
合鍵を持ってる人といえば、と
誰かとすぐわかった
「……あーらあら」
「わざわざ押しかけてどーしたの、青ちゃん?」
「その呼び方やめろ、」
ドア前に佇む彼の姿
ズカズカとこちらへ寄ってきて
ベッド上に寝たまんまの俺のすぐそこに立つ
f
「めずらしーじゃん、遅刻魔で有名の青が…」
「そんなにデート楽しみだった?」
「デートじゃないってば…っ、ちょっと早起きしたから家凸ってやろうって思っただけ___」
「ぅわっ、」
青の腕を引っ張って
ベッドの上、俺のすぐ横に倒れ込んだところを毛布で捕まえてぎゅっと引き寄せた
「……ちょっ、」
ベッドの中で
ぎゅうっと抱き枕感覚で抱いてやる
「んーーっ青抱き枕に最適〜」
「桃くんの抱き枕とか御免だから」
「ひでえ、」
の割には抵抗してこない
付き合ってないのは事実だし、まぁ青が付き合っているということを否定するのも間違ってない
じゃあなんでコイツは嫌がらないかだのなんだの考えたけど、めんどくさくなって投げ出す
「今日やっぱショッピングモール行くのパス」
「……へっ?」
やはり楽しみにしてたのか、声色が曇る
「急遽変更で今日家デート~……っ」
「…それでいいよ今日は…てかデートじゃない」
「頑なにそこは否定すんのな」
抱きしめた体を離して
それでも変わらず、隣同士で同じ布団に包まって
向かい合う
「しばらく今日はこのまんま~っ」
そんでまたすぐ勢いよく抱きつく
「桃くん暖かいねぇ……」
「…このまんま寝ちゃう?笑」
「一旦1時間寝る…」
早起きした反動が今来たのだろうか
___無駄に慣れないことするから…笑
なーんてこと考えてる間、彼は完全に睡眠体制に入っている
それはそれで、寝かせたくないなぁなんて思ってしまう
「んもー寝るな、おきろ」
「えぇ、」
「あーでも1時間くらいはまだこの体勢な」
「やだ寝ちゃうーー…」
「寝かせねーよ?」
「だるすぎ…w」
「ショッピングモール結局どうすんの?…桃くん急に家デートとか言い出すから」
「明日行こ」
「!…うん、」
「あーじゃあもううち泊まってけよ」
「えいいの?」
「全然」
「じゃあ、」と
にっと上がった口角をひらいて
「夕飯は桃くんの手作りかなぁ~…w」
「え」
「別にUberでも……いやいいわ、やっぱ作る」
「やったぁっ」
本気で
幸せそうにしている君を横に
俺もまた幸せを噛み締めた
「青さ」
「ん~? 」
「今日なりやりたいとかある?」
互いにベッド上にてくつろぎながら
他愛のない話ばっか
「ゲームとか~…あとは…うーん」
「でもベッド出たくない、」
「俺もそのつもりだし~」
「ふふ、」
「どーしたよ、急に笑って」
青が幸せそうな笑みをこぼすものだから
それが愛おしくたまらない
「なんでもないしー?」
「そーですか」
好きだ、なんて伝えてみたい思いも
まだもうちょっと、とっておこうかな
𝑒𝑛𝑑
どうもみくです
最近何も投稿できてなかったのでとりあえず雑ですが‼️
テスト近くてちょっと焦る
ご拝読ありがとうございました‼️
コメント
1件
わあ、甘くてほんわかする……! モーニングコールから始まって、家凸→強制布団イン→気づけばお泊まりコース、この流れがもう完全に“付き合ってないけど付き合ってる”って感じでツボでした。青の「デートじゃない」連呼が可愛すぎて、口では否定しながら抵抗しないところに心許し合ってるのがにじみ出てますね。最後の「好きだ、なんて伝えてみたい思いもまだもうちょっと、とっておこう」って一文、めちゃくちゃ効きました――この絶妙な距離感、本当に好きです。続きが待ち遠しい!