最低 な 僕 と 、 冷たい あなた .

Attention

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青紫

シリアス？系です。

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これは持論だが、この世には歪じゃない愛なんて存在しないと思う。

「ころーん？」

と、下から声をかけるのは醜さとは縁がないような綺麗で純粋な僕の恋人であるななもりさん

「なぁに、ななもりさん？」

「外、雨だね」

「うん、予報じゃ1週間は雨続きだって」

ふーん、と自分から降った話題のくせに興味無さげな反応を返してくる。

今は2月半ば。仕方ないと言えば仕方ない。

僕もななもりさんも元々外に出るのは好きではないし、不便はないけれどこうも雨続きだと気分も鬱々もしてしまう。

「晴れるといいですね」

「うん。」

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数日前にした約束も虚しく雨が続く。

お互いに動画編集や、放送、仕事などをして暇な時は一緒に映画を見て過ごす。

必要なことがあれば外には出るけれど、今のところ僕もななもりさんも外には出てない。

昔流行っていた恋愛映画、大して面白くないけど結構前にななもりさんのリクエストで買ってきた。

その割には仕事が立て込み何ヶ月も見れてなかったので暇な今消費しようと見ている。

まぁ、当の本人は隣ですーすーと寝息を立てて深い眠りについているが。

昨日も遅くまで仕事していたし、寝て当然だろう。

睡魔に負けたななもりさんを起こさないように静かに寝室に運びベッドに寝かせ、肩まで毛布をかける。

本人は嫌がるけれどすぐに風邪ひくんだから、

音を立てないように静かにドアを閉め、1人映画に向き合う。

話の内容は大したことなく、2人の男が1人の少女を巡って争う、よくある恋愛ストーリーだ。

結果から言うと少女は片方を選んだ。

しかし、選ばれなかった男が諦める代償として1週間の略奪、少女との二人きりの時間を望み、1週間過ごす、それだけだ。

役者は大物が多く、それ以外はそれと言って面白みはない。

でも僕はこれが何故か気に入った。

選ばれなかった男の気持ちや、望んだ1週間の過ごし方などが好きだっただけだけど。

テレビを消し、電気を消して寝室に向かう。

薄暗い中、ベッドの中心には死体かと見違えるほど静かに美しい彼が眠っている。

さっきの映画気に入ったと言ったが一つだけ不満がある、それは男がし少女を諦めたところだ。

たとえ、相手に恋人がいたとしても幸せにできるのなら略奪愛もいいのではないか？

幸せにできるのなら例えあなたが死体だって僕は愛し続けるし、幸せにし続ける。

「ねぇ、ななもりさん、ななもりさんはどう思います？」

眠っている冷たいあなたに問いかける

深く眠っているようで目は固く閉ざされそっとやちょっとじゃ起きない

「ほんとに僕のこと愛してたんですか？」

返事は当たり前にかえってこない

体温、脈動、感情。今、僕の目の前で眠っているあなたから何も感じとれない。

「あー、やっぱり」

僕の『 勘違い 』でしたね。

冬場、死体からの腐敗臭がするのは5日~7日、遅くても1週間なんだって。

深い意味は無いのでみなさまのご自由にコメしてください！！コメ待ってるから！！

いや、あのほんと、意味深じゃないから