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🍣(⚃)×🐤(⚀)九割九分
🤪(⚄)×💎(⚁)残り一分
BL
全年齢対象
こういう系好き賛同者居るでしょ?
相も変わらず桃赤さいこー
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_ Liu side _
「りうら好きだよ」
オレンジの夕焼けが差した。
放課後委員会終わりに、自動販売機でカフェオレを奢ってもらって学校の庭のベンチに座っていつも通り喋っていた。
本当にいつも通り他愛のない会話だ。
俺はその告白を全く予感していなかった。
だってないくんは1人の友達だと思っていて、それはないくんも同じだと思ってたから。
別に男同士がどうこうという事ではない。
近年では多様性だとか言ってそこら辺はかなり寛容な世の中だ。ソウイウのが好きな人がいるのも知ってる。
ただ、いざ自分が当事者に置かれると…
いや、そもそも人からの 予期せぬ告白はやはり例外なく驚く。
俺は何も言えなかった。
正確に言えば、どう対応すればいいのかが分からなかった。
俺はないくんが好きだ。
だが、その「好き」がないくんの言ってる意味と同じか俺は分からない。
俺は黙って夕日に照らされたないくんをジッと見た。
俺は出されたカシオレに口をつける。
まるであの夕日を彷彿とさせるような澄んだオレンジ色だ。
「え!?ガチでりうちゃん青春してんじゃん」
「そりゃ流石にあるよ!俺をなんだと思ってんの!!」
「でもまぁ、告白された側ってのは何となく分かるわw」
「どういう共感だよw」
同窓会とか適当に理由をこじつけて開かれた雑談会は、とある居酒屋で行われた。
居酒屋と言っても場所の開けたオーソドックスな居酒屋ではなく、少しお高くて個室のある居酒屋だ。
「それでりうちゃんなんて言って返事したの!?」
「んー?ないくんの顔じっと見てからのこと?」
「そう!!」
「えー…忘れちゃった」
「んなわけないやん!!恥ずかしがんなよ!!」
左右からめっちゃ捲し立てられるが、実際本当にこの後の記憶は少し曖昧だ。
ただ、イケメンと夕焼けの組み合わせやっぱ最強だなーって思ってた事は覚えてる。
「あ!そういえば俺花渡された」
「は、花??」
「そう。そこら辺に生えてる何の変哲もない花」
「え、新手のプロポーズ?w」
「w…どんな意図があったかは聞いてないから知らない」
俺はなんて返せばいいかわからず、ただない君を見て「あ、……えっと」とか口澱んでいた。
そんな時ないくんは下に生えてる名も知らない花を1つ摘んだ。
そしてそれを俺に手渡して、腰を上げた。
そして彼は俺にこう言ったんだ。
その微笑みに不安を隠しながら
「その花が枯れるまでに返事頂戴」
なんてドラマチックなセリフなんだろう。
一体この残念イケメンは何を食べたらこんな小っ恥ずかしいセリフを、何食わぬ顔で言えるのだろうか。
俺はないくんに手を引かれ、カバンを持って学校を出た。
帰り道は先程告白された事がまるでなかったかのように普通に話し掛けてきて、つい笑ってしまうような会話をする。
夕日はもう沈みかけ、空はオレンジから藍色に変わっていた。
「今日は空が澄んでるね。もう星が所々見えるよ」
「んねー」
俺の手には花が握られていた。
暫く歩いていたから俺の持っている部分は既に枯れかけて、しなしなになっている。
俺はこの短い寿命の関係を少しでも長く感じたくて、必死にその部分は隠した。
ないくんも気づいてない。
「あ、花びらが」
「もうシナシナだね」
花は水を得れず、厚みの薄い花弁はもうヘナヘナで、1枚落ちてしまった。
シナシナと言ったないくんは足を止めた。
残り帰り道は駅へ入って別々の電車に乗るだけだ。
「りうら」と俺の名前を呼ぶないくんは、俺の延長をきっと取り扱ってくれないだろう。
俺は息を吐いた。
ないくんのネクタイを引っ張り耳元で囁く。
俺は居たたまれなくて下を向き、走ってその場を離れた。
少ししてから後ろを追い掛けるような足音が聞こえたが、果たしてそれはないくんの足音か…
確信してないから知らない。
「んで、今の現状がりうちゃんの出した答えってことか…w」
「まぁそうだね…w」
「ふーんでもちょっと意外な結果かもー」
「そう?」
「うん」
俺は過去を思い返したが。
まぁ過去は過去だ。過去のおかげで今の俺があるのかもしれないが、俺の回答の仕方といい、思い出すと顔を手で隠したくなる。
だって俺は───
「ほとけー!!」
「ちょ!いふくんお迎え早い!!」
「んな事言ってももう10時回っとるで」
「嘘!?もうそんな時間!?!?ごめん僕明日朝早いから!」
明日朝早いのにアイツはこんなにグラスを空にしたのか…
「まろ!いむ吐きはしないと思うけど、充分面倒な酔っ払いだから気をつけて」
「仏の席にある空のグラス見て何となく察したわ…w」
まろに担がれるいむにまたねーと手を振った。
「りうちゃんは恋人にお迎え来てもらわなくていいん?」
ニヤニヤとするしょうちゃんは、相変わらず人の恋路が好きなようだ。
「んーそんな酔ってないし、連絡入れたし一人で帰る。いむも居なくなっちゃったし一緒に帰ろ」
「はーい」
俺は少しお高い居酒屋をあとにして、恋人のいる愛の巣へ帰った。
エピソード 【花が枯れるまで】
𝐹𝑖𝑛.
コメント
6件
え、あれやっぱさいごくっついた感じっすかね? やっぱこの人の🐤🍣はとてもおいしい…w 🍣君イケメンすぎません?!?!?!?! え、なんなん花が枯れるまでってホントどんな食べ物食べたらそんなこっぱずかしいセリフが言えるようになるの?! 所々で出てくる🐤君のツッコミに思わず笑っちゃいましたw んで、途中の💎🤪最高すぎますって!!!! ぜったい💎君二日酔いするじゃんw 🐇くんもきっと🦁君のとこに帰ったんだろうな~ いつも活動お疲れ様です! ありがとうございました♪
あなた天才かてッッ… 今回も神作ありがとうございましたッ😭 薔薇でここまでグッとくるとは思ってませんでしたぁッ🥺←女体化厨 …最後のシーンってもしやッ!?✨ てか語彙力ありすぎじゃないですかね…??←語彙力皆無の人 今回の🍣🐤もとても美味しかったです💓 途中🤪💎入れられた時点で流石に神すぎました✨ いや、元々神か((( 投稿お疲れ様です、ありがとうごさいました♪♪