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しばらくすると、廊下からなんだかドタドタ、と音が聞こえる。先ほどの生徒だろうか。 そこで、ドン!という音が聞こえると同時に、私は振り返った。
「あ、あぶね…もう少しで遅刻だったぁ…」
その生徒と目が合ってしまった。私は慌てて目をそらす。私は人見知りだから、人と目を合わせることなどしたくないのだ。ところで、この生徒は見たことがない。入るクラスを間違えたのかなと私は思ったが、私にはそんなこと別にどうでもよかった。なぜなら、入るクラスを間違えてたとしても、間違えたのはそこにいる生徒で、私ではないからだ。少し間を置いて、その生徒は廊下の方に振り返った。先生だ。
「おぉ、宮春さんか。まだ自己紹介みんなにしてないよね?」
「あ、は、はい!」
私はそこで気付いた。その生徒は転入生だと言うことに。
「とりあえず、自己紹介する?宮春さん。」
先生が言うと、少しキョドって宮春という生徒が
「え、あ!はい!します!」
「じゃあ前で自己紹介お願いね!」