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🐤「…何なの、この気持ち。」
ある日君と家まで帰っていた。
何も変わらない、普通の帰り道。君は、桜の木の下を嬉しそうに歩いていた。
🐰「なぁ!見てやりうちゃん!」
🐤「ん〜?チラッ」
🐤「うわ、初兎ちゃん花びらまみれじゃん笑」
🐰「え?!嘘?!」
🐤「りうらがそんな面白くない嘘つくわけないじ ゃん笑」
🐰「ほんま最悪…泣」
🐤「どんまい初兎ちゃん笑」
そう言いながら、彼についていた花びらを取ってあげた。
🐰「俺が子供みたいになっとるやん!」ムスッ
🐤「最年少に子供扱いされるのは悲しいでちゅ ね〜?笑」ニヤニヤ
🐰「うるさいうるさい!!💢」
そんな事を言いながら、いつも通りの日々を送る
はずだった。
🐤「初兎ちゃん!」
🐰「ん〜?どうしたん?」
🐤「もしりうらが死んじゃったら、初兎ちゃんは どうする?」
🐰「え〜?そうやなぁ…」
🐰「りうちゃんの分生きるかな?」
🐤「かっこつけてんの?」
🐰「そんなんちゃうよ?!」
🐤「まぁ、そうしてくれたらりうらも嬉しいや!」
🐰「笑」
👤「…」タッタッタッ…グサッ
🐰「ッえ…」
🐤「はッ…?」
👤「はっ!笑」タッタッタッ…
🐰「ッ…」バタッ
🐤「初兎ちゃん!!」
🐰「ゲホッゲホッ…」
🐤「ッ…」
思ったより傷が深かった。多分もう助からない。
🐤「初兎ちゃんッ…」ポロッ
🐰「りうちゃん…泣かんといてや。」ニコッ
🐤「いやっ!死なないで!!」ポロポロ
🐰「大丈夫やから…な?」ギュッ
もう、会えなくなっちゃうの?
初兎ちゃんは、いなくなっちゃうの?
🐤「嫌だッ…」ポロポロ
🐰「りうちゃんだけ残していかへんよ」
🐰「絶対に。」
今思えば、あれはりうらを落ち着かせるための大きな嘘だったんだ。でもその時のりうらは信じた
🐤「本当、?」
🐰「おん。」ニコッ
🐰「やから泣かんといて?」
🐤「うんっ!」
👤「大丈夫ですか?!」タッタッタッ…
👤「救急車ッ!!」
そこらへんを歩いていた人が救急車を呼んでくれて、初兎ちゃんは運ばれていった。
👨🏻⚕️「残念ですが…亡くなりました。」
🐤「…えッ?」
その時、目の前が真っ白になった。
何も分からなくなった。
その日から、初兎ちゃんを殺した人をずっと探し続けた。
何年も、何十年も。
🐤「絶対に許さない。」
そして、そいつを見つけて殺した。
跡形もなく、粉々にして。
🐤「ハァ…ハァ…」
🐤「…何なの、この気持ち。」
復讐した心地がない。初兎ちゃんの仇を討てた気がしない。
🐤「何でッ…」
🐤「…あぁ、そっか。」
りうらは、初兎ちゃんがもう帰ってこないからこんな気持ちになってるんだ。
🐤「何なんだよッ…」ポロポロ
りうらは今、初兎ちゃんの分の人生を生きている。初兎ちゃんに会えるその日まで。