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yaur
1話 朝のせい
ur視点
赤いマフラーを巻いて外に出る。
ya「おぉ、きたきた」
玄関を開けると、家の外でyanが俺と同じ赤いマフラーを巻いて立っている。
ur「わり、寝坊したわ」
ya「大丈夫、俺も寝坊した」
yanの隣を歩きながら学校まで歩く。
ur「うぅ、さっぶ…」
ya「それな」
交差点で違う高校の女子達とすれ違う。
ur「あれ足寒くねぇの…」
ya「いや寒いだろ」
コートのポッケに手を突っ込んで広げたり握ったりを繰り返す。
ya「手やばくね」
ur「やばい、動かない」
ポッケの中で手を握ると自分の手の冷たさが伝わってくる。
ya「あっためてやるよ。手出せ」
ur「え~…」
渋々左手だけを出すと顔の動きだけでもう片方の手も催促された。
ur「さむいんだよ…」
右手もポッケから出すと、その手を引っ張られ赤い手袋を付けさせられた。
ur「お、あったか」
ya「だろ?」
さっきまでyanが付けていたので温もりが残っていて暖かい。
ur「こっちは?手凍るんだけど」
ya「凍らせねぇよ」
そう言ってyanは俺の手を取り自身のポッケに手を突っ込んだ。
ur「yanくん手あったけ~… 」
ya「お前は手冷たすぎ」
ur「もう離したくない」
ya「俺は離す気ないけど?」
yanの肩に頭を軽くぶつけ足元に目をやる。
ya「さては照れたな?」
ur「うっせ…」
ya「今照れる要素あったか…?」
真面目に考え始めるyanに腹が立ち、ポッケの中で恋人繋ぎに繋がれた手に思い切り力を込める。
ya「痛い痛い、笑」
ur「なんかムカつく」
学校も近づいてくる頃なので手を離そうと引っ張ってみるが、強く握られ離せなくなる。
ur「おい、学校だってば…」
ya「離す気ないって言っただろ」
ur「絶対後でなんか言われるし…」
ya「嬉しいくせに」
にやにやと俺の顔を覗いてくるyanの足を蹴る。
ya「urはすーぐ蹴るんだから」
ur「うっざ…」
ya「彼氏にそんな事言うなよ、傷つくよ?」
ur「ごめんなさーい」
足元から目を離し、yanの方に顔をあげると丁度足元が凍っていたらしく足がすべる。
ur「わっ!?」
ya「おわっ…!?」
手を繋いで居たためyanも道ずれに二人で派手に転ぶ。
ur「ったた…」
ya「いっだ…」
真っ直ぐ前に倒れたはずだか何故かyanが下敷きになり、俺は軽く足を挫いただけで済んだ。
ur「ごめん、!大丈夫?」
ya「こんなん平気。urは怪我してない?」
yanは頭を打っていてもおかしくない状況なのに俺の心配を真っ先にしてくれる。
ur「俺は平気。 てか頭打ってない?」
ya「打ってないよ。大丈夫」
ur「ほんと?でも一応保健室行っとこ?」
ya「ふッ、じゃあそうする」
yanは俺の頭を撫でてから先に立ち、俺に手を出してくれる。
我が彼氏ながら、イケメンすぎる。
ur「ん、ありがと」
ya「urって実は心配性だよね」
ur「そうか…?」
ya「そういうとこ好きだよ」
ur「…やっぱ頭打ったろ。早く行くぞ」
ヘラヘラと笑うyanの手を引き学校へ急ぐ。
コメント
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はあはあはあはあはあはあはあは 失礼しました 。 お巡りさん あたしです !!!!!!