こんばんは🌛*゜カンヒュ好きです!
今回は、りりあんさんの明×安土桃山を書かせて頂きました!
それでは、どうぞ!!
明「ねぇねぇ安土ー」
安土「なんじゃい明や」
外に飛び交う蛍の体が、ピカリと1つ、光り初めた頃
隣に座る1人の男が、徳利を差し出してきた
明「一杯どうだ?」
安土「…………何酒かによる」
明「日本酒「乗った」
明「中々チョロいな」
我ながら甘い決断だ
だが、日本酒の様な旨酒を前にして、酒に傾かぬ日本男児など、居るものか
予想通りの返答だったのか、男は口角を上げ、にんまりと頬を緩めた
明「もし、この酒が毒入りだったら?」
安土「小刀で腹を刺して自決してやるよ」
安土「お前が盛った毒で死んでたまるものか」
微かな刺激が脳に危機感を語った
何を言い出すかと思うたが、この男ならやりかねんだろう
ピンと毛立つ耳が、意図なくしてしまわれて行くのが、何よりの証拠だ
明「あれれ。なぁーんであずちゃん耳しまってんのさ」
安土「黙れ」
安土「んで、なんだ。飲むのか、飲まんのか」
明「飲むよぉ」
明「ほんと、つれないなぁーあずちゃんは」
頬を大きく膨らませながら、1つ、大きな溜息を吐く男の言葉が、焚きつけと変わって耳に伝わってくる
徳利を持つ男の手に、猪口をグリグリと押し付けてやると、男は渋柿のように顔をしかめた
安土「五月蝿いぞ渋柿。早う飲ませろ」
明「いや、渋柿ってなんなのさ」
トクトクトク
澄んだアルコールが、波紋を立てながら猪口に零れ落ちてくる
溢れんばかりに注がれた酒を、慎重に口に運びながら、喉へと流し込む
喉を吹き抜けるようなすっきりとした後味の中に、ほんのりと感じる甘さが体内をビクりと震わせた
安土「……?」
其の一瞬
体の奥深くまでが、大きく波打った
それから体がどくどくと身を揺らし、手や顔が激しく火照っているのが見なくても分かった
表せば旬を迎えた鬼灯のようなものだろうか
まずい
一つ。その焦りと言う名の感覚を脳がもろに受け止めてしまえば、慣れるのに体が言うことを聞かなかった
安土「お前…っ何を飲ませた…!」
やっとの思いで、そう問うてやると、男はいやらしく目を細めた
明「ほーんと。あずちゃんはもっと危機感持つべきだよ」
明「せぇー、っかく我が警告してやったのに」
明「口では言わない癖して、ホントは我のこと好きなんじゃなぁいの?」
細く長い男の指が、糸のように、顔に絡みつく
手首を掴み自分なりの抵抗を見せてはみたが、やはり、此奴の指を安易に絡み取ることはできなかった
安土「てをどけりょぉ゛」
頬を捕まれているせいか、酒のせいか、自らの喉からは呂律の効かない、情けない声しか漏れてこなかった
抵抗も無しに足掻いたところで何の変わりもないが、試み程度に憎たらしい男の顔を、強く睨んでみる
明「…」
少しばかり効果があったのか、男はピクりと動きを止めた
とも思ったのだが、それも単なる勘違いだった様だ
明「え。ねぇ…何それ、安土桃山」
明「あ…もしかして…誘ってる?」
そう言うと、男は自らの瞳を鈍く光らせた
1度の瞬きをする間に、視線はいつの間にか天井を向いていた
嗚呼、駄目だ
此奴にこのまま身を任せていては駄目だ
回らぬ頭で辿った最後の発想は
何とも虚しい考えだった
男の腕を掴んでいた手を離し、自らの懐に忍ばせる
自決と護身用の為に入れて置いたのだが、生憎使えなさそうだ
男は目をぎろりと光らせ、手から小刀を奪い、畳に差し込んだ
明「駄目だよーあずちゃん」
明「後で死ぬ程気持ちよくなれるからさぁ」
明「今は我慢してよ」
微笑む顔とは裏腹に、両腕がちぎれる程の力量で手首を掴む男の顔が
今は憎さで溢れている
俺はお前が嫌いだよ
これ程反吐が出る愛などあったものだろうか
本当に
愛とは小難しいものだな
おわり
オチが無いですね!
心からオチがないですね!
このカプをとにかく書きたくて、自分の好きな感じの関係を表してみたのですが、オチが消えてしまいました…
簡単に説明すると…
安土桃山⇐⇐⇐⇐⇐⇐⇐⇐⇐⇐明
分からない 伝え方が違う
嫌い 好き
ていう感じです!
まだできていないリクエストがあるので、土曜日に投稿させて頂きます!
お待たせして、本当に申し訳ございません🙇♀️🙇♀️💦
それでは!!
コメント
5件
最高すぎる,,明×安土桃山が他の小説で実在したなんて,!いいね1000にするぐらい嬉しい,!