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「大丈夫、俺慎太郎……SixTONES以外眼中にないから」
そう言われた瞬間、 胸がぎゅっと締めつけられた
安心、したはずなのに
……なんでこんなに苦しいんだよ、
「そ、そっか」
それしか言えなかった
“SixTONES以外眼中にない”
その中に俺も入ってる
でも、それは“メンバー”としてであって、
“俺だけ”じゃない
“俺を”じゃない
分かってる
分かってるのに、
「……慎太郎?」
ジェシーの声が、少しだけ近い
気づけばみんなはまた別の話題で盛り上がっていて、
俺たちは少しだけ輪から外れていた
「なんでもない」
平気なフリしようとしたのに…
声が思ったよりも、弱かった
ジェシーは、笑ってない
さっきみたいな冗談の顔じゃなくて、
ちゃんと、真っ直ぐ、俺を見る目
それが、ずるい
「慎太郎さ」
「ん?」
「俺が他の人と仲良くしてるの、やなの?」
ド直球
「……や」
無意識だった
言ってから、やっと気づく
ジェシーが小さく笑う
まるで、愛おしいものを見るように…
「やなんだ?」
「……や、だよ」
観念したみたいに呟いた
「俺さ、別に恋愛とかじゃなくて、…たぶん
…いや、わっかんねえけど…」
「なんか、ジェシーが遠く行く感じするのが…や」
ジェシーが黙る
俺、何言ってんだろ
でももう止まらなかった
「ジェシーってさ、誰にでも優しいじゃん」
「俺にも優しいけど、」
「それが特別かどうか、分かんねえじゃん」
静か
怖い
嫌われたかもしれない
顔を見れない
その瞬間、
ぐい、と手を引かれた
「え、」
気づいたら廊下、 楽屋の外
人のいない場所
「じぇ、…」
「慎太郎」
低い声、真剣な顔
「俺さ」
一瞬、目を伏せた…
そして、覚悟を決めたみたいに顔を上げた
「ずっと止まってた」
心臓が、跳ね上がる
「一線越えたら、壊れると思ってたから……慎太郎が…きっと、感じてる安心も、SixTONESも…全部」
息が止まりそう
「でもさ」
ジェシーが、困ったみたいに笑う
「慎太郎が嫉妬してくれんの、めっちゃ嬉しいんだけど」
「……は」
思わず声が溢れる
そしてまたジェシーは微笑む
「俺だけを見ててほしいって思ってくれてんでしょ?」
「ち、ちが……!」
否定したいのに、声が弱い
ジェシーが一歩近づく
距離が、近い
近いのに、 触れない
「俺もさ」
その一言で、他の雑音も何も聞こえなくなって、 俺たちの声だけが響いていた
「慎太郎が他の人と楽しそうにしてると、ちょっとやだ」
「……え」
「でも言えなかった」
また彼は微笑む、
少しだけ照れた顔で
「慎太郎が俺のこと“特別”って思ってなかったら、終わっちゃうから」
胸が、張り裂けそうな思いだった
「……特別だよ」
今度は、ちゃんと俺が言った
「メンバーとかじゃなくて… ジェシーはジェシー
…特別だと、思ってるから、」
ジェシーの目が、揺れる
沈黙が続く
数秒
長い
長すぎる
そして、
「……それ以上は、まだ言っちゃだめ、」
優しく、言われた
「え?」
「今言われたら、俺、止まれなくなる」
真っ赤な顔でそんなこと言うなよ
ずるい
かっこいい顔してるくせに、真面目で可愛い一面もあるなんて
「じゃあ…、どうするつもりなのよ?」
顔が赤くなってるであろう俺が聞くと、
「友達以上恋人未満、かな」
即答
「でも、特別って事。今は…それでいこ」
「なにそれ…、ふはっ、めっちゃベタじゃん」
「慎太郎だけ特別扱いする!
でも、今仕事大変じゃんね、だから告白はまだあとちょっとだけ保留」
付き合う約束だけして友達以上恋人未満、か…
それってちょっと……
「ずるくね?」
「ずるいよ」
「即答かよ」
二人で、吹き出す
さっきまであんなに重かった空気が、
嘘みたいに軽くなる
ジェシーが、そっと俺の頬に手を当てた
「秘密だよ?」
「……なにそれ、子供みたい」
言いながら、俺も頰に当てられた手に触れる
触れただけなのに、心臓がうるさい
「俺たちだけの秘密」
ジェシーが囁く
「なんかそうゆうのも、良いね」
俺が一つ、言葉を返す
その距離は、ほとんどゼロ
でも、まだキスはしない、抱きしめもしない
いつもたまにするようなスキンシップだけ
でも、それで十分だった
だってちゃんと分かったから
俺たちは
ちゃんと両想いで、しっかり見切りもつけてる
でももう、
“ただの友達”には戻れない
楽屋に戻ると、北斗が怪訝な顔で見てくる
「お前ら、なにしてたの?」
ジェシーがいつもの笑顔で答える
「ひみつー」
俺も笑う
さっきより、少しだけ自信を持って
だってもう知ってる
ジェシーは、
とある意味で、俺だけを、
ちゃんと特別にしてくれてるって分かってるから
end
ーーー
次回からはしっかり見やすくまとめたいです😭