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天日干し
16
いか🦑
202
初投稿です!
新規なので文章や口調に拙い箇所が多数見られると思いますが、ご了承ください🙇🏻♀️⸒
💛さん右しか書けない人間なので、地雷の方は自重お願いします!
YJ 『姫はお姫様扱いが上手』
🤍side
今日はよっしーと恋人になって初めてのデート。ありがたいことに最近忙しくさせてもらい、顔が広くなってはいるけど、郊外の方は案外人が少なくて、身バレの心配はなさそう。
自分の顔には自信があるっちゃあるけど、よっしーには特別かっこよく見られたいから気をつけないとな。
「あのー…山中さん?」
一段引くいところから、ほんのり耳を赤くしながらこちらを見上げる仁ちゃんに、思わず口角が上がりそうになる。
「ん?どした?」
「いや、どうしたって…なに?その手」
思わず差し出した自分の右手を見る。
なにかおかしいことしてるか?
「よっしーが段差に躓かないようにしないと、って思って…?」
ありのままを伝えると、耳に留まっていた赤みが頬にまで広がっていく。
「は、おまっ、…!なに言って…!」
「ここ外だぞ!?」
「うん?わかってるよ笑」
そんなに顔真っ赤にして、可愛いなぁよっしーは。
そんな心の声が聞こえていたのか、「可愛くないわ!」と絞り出すような声で叫んだよっしーは、差し出した俺の右手を軽くあしらって先に行ってしまった。
「ちょっと、仁ちゃ〜ん。待ってよー」
怒ってる風に俺の言葉を無視してるけど、髪の隙間から見える耳がまだ真っ赤なままなのも、すぐ俺が追いつけるようにいつもよりゆっくり歩いてるのもバレてるからね。
~~~
雨上がりだった今日はところどころ水たまりが残っていて、よっしーが足を突っ込まないように、そっと腰に手を回してあげる。
いきなりだったからか、よっしーは少し体をビクつかせて俺を見つめてきた。
やっぱりずるいな、その目。だらしない顔になっちゃうじゃん。
「柔太朗、くすぐったいんだけど、」
「だってよっしーその靴お気に入りでしょ?汚させたくない」
「……は?」
おっきい目を見開いて固まったよっしーを「ん?」と覗き込む。よっしーの耳がまた赤くなり始める。
「水たまりくらい自分で避けれるから、!!」
腰にある俺の手を剥がそうとしてきたため、させまいと力を強くする。
「俺がしたいの、だめ?」
「だめッ、…じゃないけど!恥ずかし…」
「大丈夫だって笑、誰も見てないよ」
「そういう問題じゃねぇ!」
笑いながら歩いていると、前から一台のバイクがやってきた。必死に俺に物申しているよっしーは気づいてなさそう。
あれ、なんかこっちに向かってきてね?
やば!そこは水たまりが…!!
「よっしー!危ない!」
「うわっ!!」
咄嗟によっしーを引き寄せて抱きしめる。
腰に手を添えたままだったため、よっしーの腰にだいぶ負荷を与えてしまったかもしれない。
「よっしー、大丈夫?」
「だい、じょぶ…」
ありがと、と俯きがちにつぶやく仁ちゃんが愛おしくて優しく腰をさする。
「ひっ、!ちょっ、くすぐったいってば!」
「あ、ごめんごめん笑」
「髪崩れちゃったね、じっとしてて」
よっしーの耳に髪をかけ直してあげる。
やっぱりすぐに顔を赤くなっちゃうんだね。可愛い。
口にするとまた怒られてしまうため、おでこにそっとキスを落とす。
「じゅ、!なにしてんだよ!」
すごい勢いで離れるよっしー。
「そんな?笑ほら、よっしー行くよ」
「おいで」
再び右手を差し出すも…取ってもらえないか。
「なんなの、お前…その感じ」
「なんでよ笑普通じゃん」
そんなの仁ちゃんにかっこいいって思って貰うために決まってるじゃん。2人きりのデートくらい仁ちゃんの王子様でいたいんだよ。
~~~
「うっま…」
ディナーに選んだお店は、こじんまりとしたイタリアン。なるべく穴場でゆっくり出来るところを探した。
よっしーの口にあったみたいで良かった。
ちっちゃいお口で一生懸命頬張っている。
「必死すぎでしょ笑、気に入ってくれたなら良かったけど」
お腹は空いてるけど、よっしーを見てたらなんか満足してくるな。いくらでも見てられる。
あ、こっち向いた。
「…なに?食いにくいんだけど」
「気にしないで続けて」
「いや気になるわ…ほら、柔太朗の冷めるぞ」
と、俺の前に置かれた料理をフォークで指してくる。
「はいはい、いただきまーす」
他愛もない話をしながら食べ進めていると、ふと好奇心が湧いてくる。
あーんしたらよっしー嫌がりそ〜笑笑
「よっしー」
「ん」
「はい、あーん」
皿に乗った肉を刺し、よっしーに向ける。
案の定、一瞬でよっしーの顔が赤くなる。
正直その顔が見たかっただけのため、「冗談だよ」と笑おうとした時。
「……ぁ、」
「…え……?」
よっしーがパカ、と口を開けた。予想外すぎて固まる。
「じゅうたろ…?」
閉じていた目が少しだけ開かれる。
「なに、食べさせてくれないの」
「え、あぁ、ごめん。はい」
「ん、うわうま」
顔は少し火照っているが、何事も無かったかのように自分の料理に戻っていくよっしー。え?なに?何事?!
危ない危ない、取り乱すとこだった。
って、あれ?
「仁ちゃん、ついてるよ」
さっきあーんしてあげたお肉のソースが唇の下についており、指で拭う。
また赤くなった。可愛い。
「っ!!」
「言ってくれれば自分で拭くから!」
もう…、とスマホの内カメで口元を確認している。その時、ピコン、とよっしーのスマホの通知が鳴った。
「あ、勇斗だ。えーっと?確認したことがある…?」
「なんだろ、ごめんじゅう、ちょっと電話してきても」
「だめだよ」
一瞬沈黙が流れたあと、よっしーが吹き出す。
「いやいや、勇斗だよ?笑」
「はやちゃんでもだめ」
「今よっしーは俺とデートしてんの。デート中に他の男と電話?」
「じゅう、近…」
自分でも気づかないうちによっしーの行く手を阻むように、近づいていた。
はやちゃんには申し訳ないけど、今は俺だけの仁ちゃんだから。てか、今日デートなの知ってるよね?もしかしてわざと?
はやちゃんに問いたださないと…。
はやちゃんからメッセージが来たスマホを大事そうに胸に抱えているのが何となく嫌で、スマホを取り上げて画面を伏せて机に置く。
やっべぇ…今の俺ぜったいかっこ悪い。あの王子様像はどこいったんだよ。
「じゅう、」
「仁ちゃん、仁ちゃんの彼氏は俺だからね」
そこ忘れないで、と意味を込めて左手を取り、口付ける。
「っ~~ !!」
「ほんっと、なに?!今日のお前の王子様ムーブ!」
赤い顔を必死で隠しながら言ってくる。
「だって、好きな子にはかっこいいとこ見せたいでしょ?」
そう言うと、ジタバタしていたよっしーの動きがぴたっと止まった。
「…………けど」
「え、?なんて?」
「柔太朗はそんな事しなくてもかっこいいって言ったの!」
湯気が出そうなくらい真っ赤になった仁ちゃんが手で顔を覆い、どんどん小さくなっていく。
いや、可愛いすぎる。さすがに耐えられない。…もういっか、頑張らなくて。
「もうはず…。柔太朗って、付き合ったらこんなかっこいいことするんだって一日中心臓バクバクだったんだけど!」
さらに爆弾を投下してくるよっしー。
そしてこっちのセリフすぎる。
「よっしーも付き合ったらそんな可愛いこと言ってくれるなんて思わなくて、びっくり」
自分の発言に気がついたのか、さらに体を縮こませるよっしー。
付き合って初めてのデートでこれかぁ…。俺いつまで我慢できるかな。
Fin.
駄作をお読みいただきありがとうございます!!
コメント
1件
あ〜〜、もう尊すぎて溶けるかと思ったわ…!!! 初デートで「お姫様扱い」してる側なのに、じゅうたろの方が仁ちゃんに振り回されてて可愛すぎる。あーんのシーンで仁ちゃんがまさか口開けるとか反則だし、そこからの「好きな子にはかっこいいとこ見せたいでしょ?」ってド王道…、読んでてこっちが照れるわ。しかも最後に仁ちゃんが「柔太朗はそんな事しなくてもかっこいい」って爆弾投下するところ、完全に逆転されてて最高。これは続きが気になる…!