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「クソ陰キャ、おまえに選択肢はない」
「え。随分な言われようですね」おどおど。
ハサミで脅迫してきた、THE陽キャの手越君は、
「ちょっと失礼するよ」と言いながら俺のおでこに手をかけて、さらに
前髪をかき上げてみせた。
「うんうん、いいねいいね」
「眼鏡も取ってみようか。このクソダサい眼鏡が邪魔よね」
「ちょっと失礼。さらに失礼」
眼鏡も外され、俺は視界が悪くなった。まぁまったく見えないという
わけではないのだが、近くにいる手越君がやたらニヤニヤして
「実に面白い」などとガリレオセンセの真似事をしていることぐらいは
俺の裸眼視力でも認識できた。