※ ご都合主義🎣にょた化
創作念能力有り
📖🎣同棲設定なんでも許せる人のみスクロールどうぞ👽
オレの体に異変が起きたのはつい最近。丁度お風呂に入った時に気が付いた。
「ゴン、風呂が湧いたから先に入っていろ。俺は準備してから入る。」
「分かった、早く来てね!」
いつもと同じ、変わらぬ会話をクロロとしてから洗面所に行く。 1秒でも早く湯船に浸かりたかったオレは、適当に服を脱いで浴室の扉を開けた。この時までは異変に全く気が付いていなかった。ざっと髪を洗って流したのちに体を洗おうと、体に目を移した時だった。
(アレ…。オレってこんなに筋肉無かったっけ。もしかして筋肉落ちた? しかも、こんなに胸筋付いてた?膨らんでるけど。 ん?筋肉にしては柔らかすぎる気がする…。)
お風呂の鏡を見て漸く気がついたのは、オレが男じゃなかったってこと。
「うげ〜〜〜っ!?!?」
縮んだ身長、膨らんだ胸、股には見慣れたモノは付いておらず、割れ目が見えるだけ。筋肉は少々ある程度で腕やお腹はひょろっこくてぺらぺら。 全体的にふわふわとした体に、濡れて気が付かなかったけれど、首下辺りまで伸びた髪。オレだけどオレじゃない鏡の人物を目にしてだらだらと汗が流れてきた。
「お、女の子になっちゃった!? 」
自身の体をよく調べると見た目の他にも変わったところはあるようで、主な変化は声が高くなったところ。とは言っても、元から声変わりが来ていなかったこともあってそこまで大きく変わった訳でもない。正直なところ、オレ自身は性別がどっちであろうが困る問題じゃないけれど、男の姿に慣れているから女の子の体は変な感じがしてむずむずする。 暫く自身の体をじっと見ていると、扉の向こう側からクロロが声を掛けてきた。
「なぁ、ゴン。さっき叫び声が聞こえたが何かあったか?」
「クロロ…?! え、あーッ!大丈夫ー!ちょっと足が滑っただけ!あはは〜…」
「そうか。怪我は無いか?」
「ぁあ、うん! それも大丈夫… じゃぁオレ上がるまで本でも読んでて! すぐ上がるから!!」
「…? お前さっき、俺に早く来いと言っただろう。一緒に入るんじゃなかったのか?」
(?! ああもう。オレのバカ!女の子になっちゃったの、クロロにバレちゃうよ!恥ずかしいからどうにかしてバレないようにしないと…!
…コレ、前に無理言って買って貰ったヤツだ。コレならバレないはず!)
どばどば。
泡風呂にしてそのまま浸かっていれば、体は見られないからきっとバレない。とかいう咄嗟の作戦。泡風呂の素を勢い良く入れればみるみる泡が経ってくる。浴室が優しいシャボンの匂いに包まれて、そのまま湯船に浸かった。
「ゴン? 入るぞ。」
「へ、ぁ、 ど、どうぞー!」
そう言って浴室の扉を開けたクロロは湯船を見るなり、泡風呂にしたのか、なんて言って目を細めて微笑んだ。
クロロはそのままササッとシャワーを浴びて軽く頭を振った。 クロロがしている仕草にはいつもと同じなんの変わりもないのに、オレにはそれが妙に色っぽく見えて。心臓がバクバク跳ねて逆上せたみたいに顔が火照る感覚がした。
ぼうっとしていると、クロロはいつの間にか浴槽の中にいた。オレはいつも以上にクロロから距離を取って座っていると眉を顰めるクロロ。 おいで、と言わんばかりにオレに向けて大きく手を広げて待っているクロロにおずおずと近付けば、ぐい、っと腕をひかれる。
「ぉわッ?!」
びっくりして間抜けな声が出ると、クロロに後ろから抱き抱えられる形になる。クロロの髪が頬や首筋に当たってくすぐったい。すり、と大きな手がオレの頬を撫でると思わず体が反応してびくりとはねる。
「どうした?…嫌だったか?」
「ちが、今のは、その…ちょっとびっくりしちゃっただけ!」
「…」
バクバクとずっと跳ね続けている心臓が益々勢いをあげて、心音がクロロにまで伝わってしまいそう。 これ以上引っ付いていたら、オレの限界値が究極に達しそうだったからこっそり離れようと試みる。恐る恐るクロロから地味に距離を離そうと体を動かせば、がばっ、と体を引き戻される。
「あ…」
「残念だな、ゴン。…にしても、女になるとこんなにも細くなるのか。」
そう言って、クロロはオレの腕やら腰を指の腹で撫であげると初めて見たものを観察するかのようにオレの体をじっくりと見定める。
「…!? なん、で! 」
「泡風呂にしたからって俺の目を侮るなよ。」
「や、やだ、くろろ。」
「何、此処でする程俺も野暮じゃない。お前の嫌がることは極力しないつもりだ。」
なんて言ってオレのお腹の線をなぞったり、耳を食んだり。
「ば、バカバカ!! 」
えっちなことをされるのがとっくに分かっているため、じたばたと暴れてクロロから離れたは良いが、オレにはそこからの記憶はなくって、気が付けばベッドでオレの横にクロロがいた。
えらく俺を避けるゴンの思考はとっくのとうに分かりきっている。
少し肌に触れただけで過剰に反応したり、普段なら特に嫌がることもないハグも俺から離れようと密着しないようにしたり。 ボディタッチに対して暴れるゴンの首の後ろを手刀で、とん、と軽く打つとふらりと前に倒れ込むのを片腕で支えてやると、そのままゴンを抱えて浴室を出る。
「有ったところで必要な能力では無いが…案外悪くないな。 」
写真と共に添付された本の文章を読み終えれば、クロロ=ルシルフルは盗賊の極意を仕舞った。
[ 致死量の甘味料 ]
✦︎ この能力を掛けられた者は一時的に性転換してしまう。 特に害はなく、ただの私利私欲の為に作られたもの。
掛けられた者は24時間後には元に戻るが、数時間後、能力者にも性転換の症状が見られることがある。
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コメント
5件
あむさんの書く作品が好きすぎて...😭ぜひ続きを書いてほしい‼️✨️書いてくれたらゴリラみたいに喜びます😍
好評ならゴンちゃん起きた後の話でも書きます😁 私に書く気力を下さい🧟🧟🧟
YABAI……あむちゃんの作品久しぶりに見れて震えが止まらない……。まじで素晴らしい作品をありがとう😢💕 続き楽しみ💕💕💕