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「 はぁ、 」
大きく ため息 を つき
玄関 の ドア を 開ける 。
今日 は 普段 より も ドア が
重く 感じる 。
靴 を 脱ぎ捨て 、 玄関 の 鍵 を
乱暴 に かけて 、 リビングへ 向かう 。
スーツ も カバン も 適当 に 投げ捨て
急いで 寝室 に 向かう 。
寝室 には 寝息 を たてる 紫髪 の 海月 ヘア
フェイスライン が しっかり していて 体格 の
良さ が 大きめ 寝巻き の 上 から でも わかる .
俺 は 寝息 を たててる 竜胆 の 傍 に
行き 寝顔 を 見つめる 。
そして 綺麗 な くちびる を なぞる 。
「はるちよ、、?」
重そうな まぶた を ゆっくり と あげ
俺 の 名前 を 呼ぶ 。
「 悪ぃ 、 先寝てた 。
コーヒー でも 飲む ? 」
なんで 謝るんだよ 、 もう 日付 が 変わる 頃 だ
こんな 時間 まで 起きて 待つ方 が おかしい だろ .
「 はるちよ ? 御前 なんかあった ?」
優しく すんなよ 。 俺の事 なんとも 思ってないくせに 。
「 … 頑張ったな 」
そう言って 俺 の 頭 を 撫でる
いつも 俺 に 問いかける くせに
答えなかったら 自分 から 言うまで 聞かずに 褒める。
何も知らないくせに、知ったような口 してんじゃねーよ 。
そう思うのに 目の奥 が あつく なって 鼻先 が 痛い 。
頬 に 暖かい 水 が 伝う のが わかる 。
「 俺 って 御前 の なんなの 、? 」
なんて 言ったら あきられて しまう
だろうか 。 それとも 面倒臭い ッ て
捨てられて しまう だろうか 。
「 うっせー 、 バカ 」
そう 吐き捨てると
「 うん 、」
と 優しい 声 で 述べて 俺 を
抱き寄せる 。
抱きしめるな 、 その腕 で 他の女も 抱いてるんだろ .
どーせ 俺 は 男 。 何回 身体 を 重ねても 妊娠 しねーし セ✘レ には ちょうど いい 。
仕事 だろーが なんだろーが こいつ が
他の奴 と 身体 を 重ねた のが 嫌だった 。
別に付き合っている わけ じゃない 。
ただ 同棲 して 、 ただ 一緒 に いて
唇重ねて 、 身体重ねて 、 偽り の 愛 を
囁いて 。
「好き」「だいすき」「愛してる」「かわいい」
「1番だよ」「本当に好き」「はるちよ」
こいつ の 声 が 嫌い に なりそうだ 。
人の気も 知らないで 好き勝手 言いやがって
でも こいつ の いる 家 に かえる のは
「 はるちよ 」ッ て こいつ に 呼ばれたい
なんて こころ の どこか で 思って いる
から だろう 。
もっと 名前 呼んで 、 もっと 好き って 言って 、もっと 強く 抱きしめて 、
心の中で精一杯叫ぶ
口に出したら 今の関係 が 消えそう だから 。
いつから だろう こいつ と 恋人ごっこ
を 始めた のは 。
確か 2ヶ月 くらい 前 の 飲み会 。 酔っ払って こいつ の 家 に 泊まった 。その後 は あんまり 思い 出したく ない 。
「 さんず 、 大丈夫 だよ 」
優しく 甘ったるい 声 で 俺 を 慰める 。
酔ったのと薬 で 赤子 みたいに ギャン泣き し ながら マイキー の 話 を した 。
マイキー に どんな に 尽くしても 何を捧げても 俺 の 処 には 来てくれない 。
俺 の モノ には なってくれない 。
マイキー の 穴 は 俺じゃ埋まらない 。 マイキー の 穴 は ヘドロ や 龍宮寺 で しか 埋まらない 。
俺 と あいつ の 何がそんなに 違うんだ、、?
俺はあいつ より も マイキー を 慕い 忠誠 を 強く 誓って いるのに
なんて くだらない こと を ほざくと
「さんず 、 俺なら ボス の こと
1 晩 で 忘れ させてやるよ 」
今思えば そーゆー よく が 溜まってた だけかも しれない 。
でも もう 疲れた 。 王 に 尽くすこと 、 自分 だけ が 与えるのは 疲れたんだ 。 たまには 与えられたかった 。
だから
「 朝まで いっしょ に いてくれねぇの? 」
竜胆 の ネクタイ に 手 を かけ て 目を逸らし ながら 言う と 優しく 丁寧 に 俺 を 快楽 に 溺れさせた。