最近、シンが冷たい。
いや、正確には冷たいのではなく、忙しくて構ってくれない。の方が正しい。
ここのところ大学の試験やバイトみたいなので仕方ないのだが…
にしても、だ。
さっきも
「今日バイト終わりに夏期講習用の打ち合わせがあるので遅くなります。先にご飯食べてて構いませんから」
と、出て行った。
前の日は、
「試験が近いので自習室で勉強してから帰ります。遅くなりそうなので夕飯は外で食べてきます」
と、こんな感じだ。
そんな日々が、かれこれ2週間程続いている。
(これじゃ、ただの同居人じゃねーか…)
1人取り残された湊は心の中で呟く。
(そんなに忙しいならバイト辞めりゃいいのに…)
とさえ思ってしまう。
「あ〜もう」
だんだん怒りが込み上げてくる。
「俺はお前のなんなんだ?一緒に居たいって言ってたのに全然そんな時間ねーじゃねーか!」
先程シンが出て行った玄関に向かって叫ぶが、無論誰もいないので返事はない。
朝食を済ませると、
「仕事行くかな…」
寂しく1人呟く。
「ただいま…」
(まだ、帰ってない…か…)
日が沈み暗くなった部屋の電気をつけながら湊の気持ちも沈んでいた。
「夕食の支度でもするか…」
つぶやきながらキッチンへ向う。
「ただいま!」
息を切らしながら、シンが帰ってきた。
が、返事はない。
(あれ…湊さん?)
家に入ると、食卓に夕食が2人分並べてある。
「先に食べて良いって言ったのに…」
リュックを下ろしながらシンが呟くと
「お疲れさま。シン」
自室から湊が出てきた。
「ただいま。湊さん。先に…」
えっ……
言い終わらぬうちに湊が抱きついてきた。
「おせーよ…」
怒りを堪えるようにシンの服を掴みながら湊が言った。
突然の出来事で驚いたシンだったが、湊の背中に腕を回し
「湊さん…ごめん…」
肩口に顔を埋める。
「ずりぃーよ湊さん…不意打ちでこんな事されたら…俺、理性制御できませんよ…」
「………ずっと寂しかった…」
「寂しい思いさせてすみませんでした…やっと落ち着いたから明日からは、またいっぱい一緒に居れます…」
湊の瞳には涙が滲んでいた。
シンは湊の背中に回していた手を離し、今度は頬を包み込むように触れる。
シンから顔を背けると
「お腹空いただろう?シン。一緒に食べよう…」
誤魔化すかの様に湊が切り返すが
「ご飯より先に……」
シンは再び湊を抱きしめ耳元で囁く。
「湊さんを食べたいです………」
そう言って湊に口づける。
静寂の中、2人の絡み合う口づけの音だけがする。
「んっ……んっ…」
時には優しく、時には深く口づけを交わし、舌と舌を絡めながら互いを確かめ合う。
待ち切れない…と言うような目で湊がシンを見つめると、シンは湊の服を脱がせ自分の服も脱ぎ捨てる。
ベッドに湊を横倒える。
シンの首に腕をまわし、もっと…と、湊がせがむ。
先程よりも深く口づけを交わした後、シンは湊の首筋に唇を這わせる。
「はぁぁっ………」
湊は身体を一瞬仰け反らせた。
その様子に軽く笑みを見せたシンは徐々に顔を下へずらしていく。
湊の胸に口づける。
固く尖った乳首を舌で舐めあげると、
「んっあっっ…」
湊の声があがる。
今度は軽く噛む。
「やっ…だ……あっ…んっ」
身体をよじって抵抗するがシンは攻め続けた。
「シ…ン……やっ…」
感じ始めた湊の身体は熱を帯びてくる。
シンは更に下へ顔をずらし、今度は反り立った湊自身を口にくわえる。
じゅるっ…と、いやらしい音を響かせながら上下に顔を動かしソレを舐めはじめる。
「あぁぁ…んんっ…はぁっ…あぁん」
湊の声から喘ぎ声が漏れる。
上下に動きを早めると
「だめっ…っ…」
抵抗しようと、シンの頭に手を伸ばすが腕を押さえこまれてしまう。
抵抗する術をなくした湊はシンの動きにただ従うしかなかった。
「は…なせ…シン………あっ…んっ……もっ……出るっ……」
シンは更に動きを早める。
「あっ…あっ…あっ……んあああっっ………」
湊が放ったモノをシンは口で受けとめる。
ごくんっ…と飲み込んだが、口の端から飲み込み切れなかった湊の白濁液が垂れる。それを指で拭いペロリと舌で舐めとった。
「……ばか……そんなの……飲むなよ…」
息を切らしながら湊が恥ずかしそうに言った。
「湊さん…かわいい…」
再び湊に口づける。
「んっ……にがっ…」
自分が放った精液の味に湊は嫌な顔をしたが、
「そうですか…?俺には甘く感じます…」
そう言って唇を舐め微笑んだ。
シンは湊の下半身に手を伸ばし、湊の秘部を指でほぐす。
湊の中は既に愛液で濡れていた。
「シン…待って…」
静止しようとするが、
「待てません。ってか、待たないです。もう…こんなになっているのに……」
中指を立て襞をほぐしながら内部に指を挿入する。
「あっ…あっ…ぁぁん」
一度イカされた湊の身体は敏感で、それだけでもまたイキそうになる。
「んんっ…んんっ…はぁぁっ……」
シンは指を2本に増やし、ゆっくりと蕾をほぐす。
柔らかくなった蕾から指を抜くと
「湊さん…入れていい?」
湊の身体は早くシン自身を受け入れたい程に疼いていた。
身体を捩りながら
「はやく…欲しい…」
シンのモノをねだる。
その言葉に応えるようにシンは湊の秘部に固くなっている自身を当てがい、ゆっくりと挿入する。
シンの大きさを自身の中で感じ
「あっ…んん……」
声が漏れる。
「奥まで入れていいですか…?」
コクンと頷く湊を確認すると、シンは自身を湊の中いっぱいに差し込んだ。
「あああぁぁぁぁ……」
シンの大きなソレが湊の欲しかった部分を突くと堪えきれず声をあげる。
「湊さんの…なか…あつい……」
泣きそうな表情の湊の顔に口づけをする。
「湊さん…ツライ?」
シンの問に首を振る。
「動いてもいい…?」
湊がコクンと頷く。
湊の両足を両腕で広げ支えると、シンは腰を進める。
「はぁ…はぁ…ぁん…」
湊は両手でシーツを握り、シンの動きに合わせて自らも腰を振る。
「はぁ…はぁ…湊さん…ここ…すごく締め付けてくる……きつい…」
「あっ…あっ………はぁっ……んっ」
湊は潤んだ瞳でシンの顔を引き寄せ口づけをせがむ。
シンは腰の動きを止め湊に口づける。
「はぁ…はぁ…んっん…」
互いの唾液を絡め合い欲望のままに求め合う。
湊の腰を上げさせ、更に奥に押し進めると
「シン…だめ……あっ…ああっ…んっ」
出した声の大きさに恥ずかしくなって声を堪らえようと思わず、自らの腕を噛む。
「ダメですよ…腕噛んだら…傷ついちゃう…」
腕を掴んでベッドに押し付ける。
「恥ずかしがらないで…あんたの声もっと聞きたい……」
そう言うと、腰の動きを早める。
「ぅ…はぁっ…あっ…あああっ……ん」
「もっと…」
「ああっ…あっ……あああっ………」
繋がった部分から、ぐちゅぐちゅと音が鳴る。
激しいシンの動きに湊は限界寸前だった。
「もっ…だめ…だ…シンっ……あああっ…」
「う…ん……俺も限界…うっ…」
更に腰を突き進め、湊の一番奥まで突き上げる。
「はぁぁあああぁぁぁっ……ん」
「ぅっ…出る……」
「シン……あああっ……あぁぁぁっ…」
互いに絶頂を迎えた後、荒い息のままふたりは抱き合った。
湊の内腿にシンの放った白濁液が伝う。
シンの熱を肌で…身体で感じた湊はやっと寂しさから開放された…。
暫く抱き合ったまま互いに幸福感を味わい
息が整った頃
「湊さん…?」
シンが話しかける。
「…ん?…」
「痛くなかった…?」
夢中で抱いた罪悪感を反省する。
「……………かった……」
恥ずかしそうに湊が答える。
が、小さすぎてシンは上手く聞き取れなかった。
「ん…?」
聞き返してしまう。
湊は眉を寄せ、もぅ…と言う顔をしてから
「……すごく…よかっ……た///」
照れながら答えた。
クスっと笑いながらシンは湊の首筋に唇を近づけ吸い上げる。
「はぁぁっ……!!」
弱い首筋を吸われ、また声が出でしまう。
満面の笑顔でシンは
「今度はこの跡が消える前にしましょうね」
嬉しそうに言った。
「なにすんだ!この………くそがきっ!」
そう言いながらも湊の顔は嬉しそうだった……。
湊の首筋にはしばらくの間、シンの付けた痣が残っていた。
【あとがき】
センシティブって疲れるね〜♪
皆様如何お過ごしでしょうか。
最近は湊の首筋の色気にずるい!これは監督もシンに唇這わせたくなるわな〜なんて思いながらみなしょー見ている作者です。
作品には触れません 笑
最後まで読んで頂きありがとうございました。
月乃水萌
コメント
7件
ちょっと待ってほんとのほんとに神作品作ってらっしゃる方見つけたかも、、ブクマ失礼します🙇♀️ 主さんのみなしょーノベル単行本ほしい、、((
天才すぎる✨✨
初コメ失礼します!最高の作品でした!フォロー失礼します!!