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政治的意図はありません。
自設定用メモ
あとから設定続き書く
見てもいいけどコピペだから面白くないよ
なんでもありな人だけ見て。旧国とかグロとか平気であるから
◆PBコレクターの箱庭 ― プロローグ
都市の中心部。
ネオンが絶えず瞬き、空にはドローン広告が飛び交う、PB(Polandball)が高度に管理された街。
この街には――野良PBが存在しない。
すべては登録された群れ、保護施設、そして“コレクター”たちの私有の箱庭に収められていた。
その中でも、有名であり悪名高いコレクターの邸宅がある。
政府公認…だが、その内情は誰も深く調べようとしなかった。
なぜなら、彼の保有するPBたちはどれも希少種。
金とコネで口が封じられるのが、この街の常だった。
◆ナチ種、捕らえられる
森で群れを守っていたナチ種は、ある日“捕獲班”によって急襲された。
最新式の麻酔弾。網。電撃檻。
頭が良すぎるナチ種を野生に置いておくのは危険だと判断されたのだ。
「……ッ!」
目を覚ますと、眩しい照明。
金属の台の上。
白衣の女が彼を覗き込む。
「本当にナチ種だわ。久しぶりの大物ね」
「コレクター様がお喜びになりますよ」
ナチ種は抵抗できなかった。
身体はまだ毒気にしびれ、筋肉が思うように動かない。
連れていかれる途中、彼の鋭い感覚は“箱庭の空気”を捕えた。
美しい。
だが、寒い。
どこか、ひどく“人工的”な匂い。
◆箱庭へ
豪奢な門が開く。
中は 巨大な温室のような楽園 だった。
木々は全て手入れされ、池にはクリスタルライトが照らされている。
空調で完璧に調整された擬似自然。
だが――静かだ。
鳥の鳴き声も、虫の羽音もない。
代わりに耳に届いたのは、PBたちの小さな囁き、怯えた息だけ。
◆他のPBたち
ナチ種は、箱庭の中心に運ばれた。
運ばれる途中、檻の中や人工池のそばで暮らすPBたちがこちらを見ていた。
●変異種イタ王
明るい印象…のはずが、瞳に光がない。
「また……新しい子なんね……」
●変異種ソビエト
大柄で強そうだが、背に傷跡。
「……生き残れたらいいな、兄弟」
●通常種ロシア
仲間を守る本能が強い種なのに、彼は沈黙していた。
「……逃げられると思っちゃだめだ」
●通常種アメリカ
元気なはずの種なのに、檻の奥でうずくまり、誰とも目を合わせない。
●高級種イギリス
紅茶の香りがする部屋に閉じ込められ、観賞用のように置かれている。
●高級種フランス
長い前髪が揺れ、壁に絵を描いている。
「ぼくらは飾りだよ。綺麗に見えるうちが価値がある」
●そして――日本種
本来、皇室施設にしかいない、貴重すぎる種。
手首には小さな傷があり、静かにナチ種の方を見ていた。
「…君も連れてこられたんですか。…ここは、出られませんよ」
◆PBコレクター
奥から足音が響いた。
ハイブランドのスーツを着た男。
片手にはワイン、もう片手にはタブレット。
「おや。ついに来てくれたね、ナチ種くん」
彼は微笑む。
「君は優秀だろう?
ここでなら仲間と安全に暮らせる。
餌も寝床も、すべて用意してあげよう」
嘘の香りがした。
ナチ種は黙って、鋭い目で男を見る。
コレクターは満足そうに笑う。
「さあ。きみがこの箱庭の“新人”。
みんな、仲良くしてあげてね」
PBたちの誰も、笑わなかった。
◆箱庭の秘密
夜。
箱庭に月光が落ちると、PBたちは一斉に静かになる。
監視カメラが回る音だけが響く。
ナチ種は檻の隙間から他のPBたちに声をかけた。
「……ここは、なにがある?」
ロシア種が小さく答えた。
「ここは……“飼われる場所”じゃない」
フランス種が続けた。
「“飾られる場所”だ。
価値がなくなると――」
イタ王種が震えた声で続けた。
「外に連れてかれて……いなくなるなんね」
日本種が小さく付け加えた。
「僕たちは……コレクターの“見栄”のために生かされているだけです」
ナチ種は静かに目を閉じた。
ここは、群れの“安住の地”ではない。
ここにいるPBたちは、みな壊れかけている。
だから、助け出す。
それがナチ種の本能でもあり、誇りでもあった。
◆ここから始まる物語
ナチ種は決意した。
この箱庭を――
この不自然な楽園を――
必ず壊して、全員を連れて逃げる。
それは“騎士”としての誓い。
そして、とある1ballが起こした最大の戦いの、始まりだった。
追記の可能性あり