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⚠️夢主様side⚠️
どこか分からない場所で目覚めた。さっきまでのことは何一つ覚えていない。一体ここはどこだろう。見渡してみると、白い壁に黒いカーペット、綺麗に整理整頓された机。そして今私が寝ているベッド。
「っ、なんか頭くらくらする…。」
ぼんやりした意識の中、もう一度冷静に状況を理解しようとする。すると、今更だが自分の手に何か硬い物が付けられていることに気づく。
「何、これ…手錠……??」
ようやく意識がはっきりした。次の瞬間、聞き覚えのある男の子の声が聞こえた。
「やっと起きたか。」
「つ、月華君……。」
なんで月華君がここに…??月華君はなんで拘束とかされてないの…??
「お前、自分が監禁されてるのにやけに冷静だな。普通、もう少し抵抗やら暴れるやらするんじゃないのか。」
か、…今、監禁って言った…??何を考えてるのか分からなくて冷や汗が出る。
「そう怯えるなって。痛いことはしないからな。」
月華君はいつも不機嫌そうな表情ばかりで笑ったところなんて見たことなかった。だけど今この瞬間、私ははじめて彼が満足そうに微笑んだ表情を見た。……怖い。逃げたいけど逃げられない。私はこれから、どうやって彼から逃れればいいのだろうか。