???「………………ねぇ…………」
声がかすかに聞こえる……
???「ちょっと、息してる?」
アルファは飛び起きた。
アルファ「どこだここ!?」
???「ルシファーシティのリップ川よ。」
アルファ「……ルシファーシティ?」
???「その反応はここの人じゃないってことよね。」
ウリ坊「ぷひ」
アルファ「全く知らん。」
???「じゃああんたどうやってこれから生きてくのよ。」
アルファ「知らね。」
???「だったら何で川に流されてたの。」
アルファ「………………。」
洗いざらい話した。
???「バカなの?」
アルファ「えっ」
???「種族導入的なことって確か禁忌よ?」
アルファ「マジかよ……」
???「それに大事なクリーチャー差し置いて死ぬ気だったのかしら?」
アルファ「クリーチャー??」
後ろを見ると先程の犬?が呑気に後ろ足で耳の裏をかいてた。
アルファ「あれはうちのじゃねえ。」
???「あっ……そう……でもあんたが気絶してる間1歩たりともあんたから動かなかったわよ。」
アルファ「嘘ぉ!!」
犬?「わふっ」
???「どーせ着いてくだろうし、パートナーにしちゃいなさい?」
アルファ「パートナー……?」
犬?「わふっ」
……………………どうしようか。
アルファ「…………………………名前…………」
犬?「…………………………」
犬?の氷のような色をした悪く言えば間抜けな(体のサイズのせいだが)瞳と、額の宝石がアルファの考えを見抜くように光る。
アルファ「……じゃあルーパス。お前はルーパスだ。」
ルーパス「わふ!」
???「いい名前じゃないの。してあんたの名前は?」
アルファ「アルファ。亡帰村在波。」
???「アルファ?何よそのフィクスブックのユーザー名的な名前。もっとマシな偽名使えなかったの?例えば……」
アルファ「…………本名なんすけど。」
メイジ「あらごめんなさい。私はメイジ。メイジ・ブライトリングよ。んでこの子はウリちゃん。」
ウリちゃん「ぷひっ」
ウリちゃんと言われたウリ坊が鳴いた。
メイジ「こんな所で話すのもアレだし、とりあえず行きましょ。」
アルファ「どこに? 」
メイジ「決まってるじゃない。“私たちの家”よ。 」
人物紹介
メイジ
本名は『メイジ・ブライトリング』
年齢:16歳 性別:女
アルファを助けた少女。
ウリちゃんというウリ坊のクリーチャーを連れている。
ウリちゃん
クリーチャー名:ヒールボア
人間年齢:6歳 性別:女
メイジが連れてるウリ坊のクリーチャー。
のんびり屋。
クリーチャー的にはあらゆる傷や病気を治すが、肉はとても不味く肉アレルギーじゃなくてもアレルギー反応を起こす。
ルーパス
クリーチャー名:不明
人間年齢:不明 性別:男
アルファが脱出の際に助けたと同時にいつの間にかアルファに着いてった白犬の様なクリーチャー。
心做しか狼にも見えなくは無い。
用語解説
フィクスブック
ここでいうXとかブルースカイ。
クリーチャー
ここでいう動物。野生も存在するが、種類問わず共存してるのも当たり前。
ただし獰猛だったり有害で厄介なクリーチャーも存在する。
ちなみに現実にいる動物はだいたい存在する。
ルシファーシティ
アルファが住む地方一の大都市。
リップ川
ルシファーシティで流れてる川。
自殺スポットとして名高いので墓に彫られる『RIP』にかけてリップ川と呼ばれるようになった。
コメント
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まだ全然物語進んでないけども確信した、これすごい作品だわ