🖤💜
翌朝の💜視点
前の話を先にご覧することをおすすめいたします
「んっ、”けぇたい…」
いつも耳に入れて起きるアラーム音が大きく音が立つ床にあるのかバイブレーションがいつもの倍で鳴っている。
無理やり腕を伸ばして停止を押すと音が止まったようだ
「なんじっ、、って6時じゃん…休みなのになんでこんな時間にあらーむ、、」
目覚めてしまった故寝るつもりは毛頭ないが、損をした気分になりつつも布団に腕を入れる。
「ってか腰痛ッ…そりゃそうか、」
呟きながらぐるりと体制を向けるとなかなか見ることの無い般若の寝顔が覗く。
どんな日でも俺より早起きをしてることが多く、あまり寝顔を拝む機会は無い
「……俺だけかもしれない。ねぇ、」
付き合って間もない頃に依存体質だと聞かされ、この後好きなのは俺だけかもしれないと言っていたのをなんとなく思い出す。
確かに彼は他の人と比べると嫉妬もあるが譲歩はする、自分に抑え込み言い出せないんだろう。
だが酒を飲みに行った日に帰ってくるとフレンドリーと言われる俺にはやはり少しいつもと違う匂いが着いているようで、それに気付いた般若がすこし不服な顔をして抑え込む姿がなんとも可愛らしい。
「嫉妬するのがはんにゃだけだと思ってる?…ふふ笑、違うよ。」
しても声に出さないんだよ。俺は、だってたっくさん俺の事でいっぱいになって欲しいんだもん
嫉妬してるのが俺だけ、なんて考えるだろうね君は、分かるよ。見てるもん
そうしたら悩み事も嬉しい事も俺だけになってくれるでしょう?
「昨日の夜さ、あれほろ酔いだったんだよ、ただ演技してただけなんだよ。それが分かんないくらい怒って、俺を思ってくれてたんだね」
ぜんぶぜんぶ俺が仕組んだ物語。
1時間遅くして、酔ったフリして服も髪も乱して、あえて人にくっついて匂いをつけたんだよ、どんな反応するか気になったもん。たっくさん感じたかった、痛くされたかった
酒を飲む日は他のやつの匂いがつくようにしてるのも般若が葛藤して自分が嫌になる姿が見たくて、それを受け止めるのは俺だけって思って欲しくてそうしてるのに全く気づけないんだよね。可哀想なのはどっちかな。
きっと般若はこれから苦しくなるし楽しくもなる。
でもね。病める時も健やかなる時も一生隣にいるのは俺で充分なんだよ。
「宇宙一愛してるよ。般若」
これからも共依存って知ってるのは俺だけ。誰も知らない秘密の気持ち
どうせ狂っても離れても浮気しても痛くされても嫌いになんてならないしなれないんだから。
この狂った愛は俺らだけの物、2人が1つって気付かないまま自分に留めとくしか出来ない愛。
そんなドス黒い感情は君が寝てる時や居ない時にしか言葉に出来ないけどね。
「死んでも一緒だよ」
そんな重くて深い愛を小さくまとめて君の額に優しくキスをした
「ん…?おかめ、?」
「おはよ、久々に般若が遅かったね。」
今起きた君は、この感情を知らないまま俺に堕ちて俺を堕として。
その愛が血に変わっても狂っていて。
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