👀 夢
主視点
今日、告白された。何年も片思いしてたあの人に。
出会いは5年前私は下校中にヴィランに出会った。そのヴィランはヴィランらしい訳でもなく、漬け込んでくるように優しい人だった。今思えばほぼナンパだったのかもしれない。そんな時上から黒い人が出てきて仲間か、終わったと思っていた人が相澤消太だった。私は個性を持っているからそのまま事故で、とか言って倒しても良かった。でもヒーローが来てくれたから問題なくことは進んだ。彼は私に向かって「怪我はないか?気をつけて帰ってな」と言い行ってしまった。その時私の心臓が高鳴りしたのを私は覚えている。その相澤消太、イレイザーが雄英高校の教師だと聞いて施設の人に我儘を言い受験をしたら見事にうかった。受かると思ってなかったのに。私の個性は昔から嫌われていた。触ったら溶けるから。でも、ヒーロー科の皆は優しかった。否定もしないお互い協調性をある程度持っている。距離感は掴めないが…。
日々の生活の中で楽しいことも泣くことも悔しいこともあったけどそんな私ももう卒業らしい。普通にこの3年間で色んな人を失ったけど、楽しくなかった訳では無い。良い3年間だった。これから私はプロヒーローらしい。考えたくもないが。
そして今日は卒業式の前日。3年間の思い出や苦労に浸りながら教室で1人座って机に伏せていた。ガシャン。と勢いよく扉が開く。驚いて扉の方を向くとそこには憧れの人だった。「何してんだ。もう下校時間だ…ぞっ、?!」と言うので頭にハテナを浮かべていると、「お前泣いてるぞ?!何があった?」……「え、?」と絞り出したような声を出して自分の顔を触ると、何故か私は涙を流していた。「なんかあったか?」なんか、なんか??何も無い。私はただ思い出にひたっていただけで…「なにも…??」「卒業が嫌になったか。」と珍しく口角を上げる先生を見て不思議と笑みがこぼれた。「入学してからのことを考えてたら懐かしくなっちゃった…」と涙を拭う。「でも、相澤先生はなんで私がここに居るって分かったの?」と雑談をしようと聞いてみたら先生は長く考えた末「5年前」と前に立ち言い放った。私はハッとした。先生は5年前に私を助けたことを覚えているのだろうか。それとも偶然か。知らないふりをして「5年前?なんでそんな前?」と聞くと、先生は「たまたま通り掛かったところにヴィラン?らしき人に腕を掴まれている人を助けたんだよ。そいつは弱くは見えなかった。相手を恐れもせず、突っ立ってた。限りなく相手のことを考えていたのか抵抗もしないよく分からん人だった」私だ。開いた口が塞がら無くなるくらい急に語り出す相澤先生にも、その話をすることにも驚いてしまった。悟られないように「先生ちゃんとヒーローじゃん」と誤魔化しのように言うと「ほんとにな」と相槌を打ち、先生は続けた「そいつが今はもう立派なヒーロー何だってよ」へー、と目を逸らしていると「な?」と目を合わせてくる先生の顔は心做しか真剣に見えた。「何言ってんの先生…」はは…と笑う。「奇跡だと思ったよ。あんな死んだ魚みたいな目をしていた中学生が俺に憧れて雄英入るなんて」急に体温が上がった気がした。「な、なんで知ってっ…あ、」ニヤリと先生は笑う。「卒業おめでとう。」そう言って私の頭を撫でる。憧れの人に撫でられるなんて光栄なもの。だけど今はそうじゃない。心臓がバクバクなって今にも破裂しそうで体全体が熱い。「お前が俺にずっと恋心があるのはマイクから聞いた。」その瞬間、頭が真っ白になった。私の相談相手はプレゼントマイク先生だったが、3年間口を割かなかったからこそ信頼しきっていた。「裏切られたっっ…!」そう言いつつ先生の顔を見るのも恥ずかしくなり目線を下に向ける。「それを聞いたのは1年の最初だ。それから俺も考えるようになったんだよ。お前のことを。そしたら必然と愛着湧いてな?離れるのが嫌になったんだ。」ほぼ告白してるような文をペラペラと喋るものだから驚くとかの前に「え?」という声が出た。脳より先に動いた気がした。「ん????なんて??」訳が分からなくてもう1回聞いた。「お前のことが好きになってしまったみたいでな。生徒と先生という立場が無くなるんだ。俺と付き合って欲しい。」夢かと思って頬を1回殴った。相澤先生の目の前で思いっきり。夢じゃなかった。余計分からなくなってしまった。「私に告白???相澤先生が私に?」混乱に陥る中何も無かったようなケロッとした顔で「そうだけど、何かあるか??」と逆に聞かれてしまった中涙が零れる。私の大好きで憧れのヒーローからの告白は嬉しいを通り越して私なんかでいいのか。そう思ってしまうほどに。「逆にこんなおっさんのこと好きなお前も大概だろ」と笑いながら言われて「憧れのヒーローはみんな年齢関係なくすきでしょ」と止まらない涙をずっと拭いながら答えた。「で、答えは?」「勿論というかむしろ、お願いします」と言った瞬間先生に頭を撫でられ、「よろしくな」と言われて頷きながら止んだ涙を確認してから先生と余韻に浸った後に教室を出た。
寮に帰るとみんながご飯を用意していて、私のことを「遅かったね!早く着替えてご飯にしよー!」と元気に迎えてくれた。最後の最後まで明るくて優しいA組が私は大好きだ。幸せな1日だった。
後日、マイク先生だけは怒りに行きました。
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