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中心人物をしっかりと固めての構成にした訳では無いので、読者の皆様に中心人物はお任せします!








鳥になりたい。ずっとそう思ってた。


大空を羽ばたいて、自由に自分の好きなように生きる、そんな俺のやりたいことを全部出来る鳥になりたい。



これは、パワハラに耐え続けた社畜の「鳥になりたい」という子供じみた夢のお話。






「おい!この資料、ミスがあるぞ!」

オフィス内に広がる上司の怒鳴り声。


どうせ些細なミスなんだし、自分で直せばいいものを…と思いながら視線を向ける。


よりにもよって上司が手に持っている資料は俺が作ったものだった。


「すみません、俺が担当したものです。どこに不備がありましたか?」

下げたくない頭を下げて、嫌々で仕方ないけど、これ以上上司を刺激しないようなるべく丁寧に落ち着いて上司に話しかける。


「ここの文脈がおかしいだろう!何度言ったらわかるんだ!これだから…〜、」


何度言ったら、なんてそんなに何回も言われていることでもないのに長々と説教をしてくるこの上司はしっかりと上司として仕事をできるのかと疑いたくなる。


「すみません、すぐ訂正します」

聞き飽きた説教を右から左に流し、その場しのぎの謝罪をして自分の仕事に戻る。



昼休憩になり、会社の入るビルの屋上へと向かう。


いつも通り一人、コンビニ弁当を食べる。ふっと空を見上げると、灰色の雲に覆われた空を鳥が飛んでいた。

自由に生きる鳥になりたい、なんtねなんそおもったことか。


「死んだら、鳥 になれたりするのかな」

ふっと頭をよぎった考えが口に出る。そんな独り言は誰に聞かれることもなく、風の中へ消えていった。


昼休憩終了間近。ふらりとフェンスへと歩き出す。






ぐるっと視界が変わり、上を向くとコンクリートがあった。


自由になれた。


空を飛べた。


俺はやっと、鳥になれた。


そう思ったのも束の間、意識がとんだ。



電線に止まったカラスだけが、一部始終を見ていた。


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