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転校初日
先生: 転校生が来るぞー
生徒: ザワザワ
ガラッとドアを開け、
1年1組に入った。
[今日からお世話になります
稲留 一花です。]
生徒: え、男の子か?
生徒B: 女だろ
-1限目 自己紹介
僕は東京から来た為、
転校なんて初めてだった。
でも、自己紹介なんざ毎回だった。
だが、休み時間になるとやっぱり
集まってくる。
それだけじゃなかった。
2年生が何人か来てた。
でもイケメンだから皆に騒がれてた。
僕にはそんなにわかんない。
どこがだよ笑なんて思ってた。
まぁ、僕を見据えるなりズカズカと
教室に入ってきた。
侑: あんたが転校生?
治: ツム、いきなり怖いわ。
角名: まぁ、いつも通りでしょ。
いきなりなんだよ。
意味わかんねぇだろ。と思ったが
口には出さなかった。
出したらぶん殴られる。そう思った。
というか絶対そう。
[なんですか]
話しかけると、
向こうは驚いたように
侑: あれ、男の子とちゃうんか?
治: いきなり性別決めつけんの失礼やろ。
角名: でも、正直男だと思ってた。
いきなり何だよ。
急に喋りかけてくる割には大失礼。
礼儀って知ってるのかどうか疑うぐらいだ。
[急になんですか]
そう喋った瞬間、
女子の目線が痛かった。というか
貫通してる。絶対臓器狙って刺してんじゃん。
僕血だらけだよ?なんて思ったわ。
角名: 何部入るか決めたの。
[決めてない]
角名: バレー部来なよ
[嫌ですけど]
角名: マネージャーでも?
[それならまだ]
角名: じゃあ行こ
そう言って、2年男子は
僕の手を引っ張ってきた。
そもそも、
教室に入ってくるなり
性別決めつけて、部活聞いて
勝手に部活決めるって何?
意味不。
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