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夏
私はずっと空を眺めていた。
スペクターさんが作った、見せかけの満点の夜空。
なんだかここの星は綺麗で、どこかぽっかり穴が空いているような虚無感がある。
…ああ、あの星座は…こぐま座だ。
こぐま座と言えば……北極星だった気がする。アズールが最初に教えてくれて、あそこの北極星を目印に歩くといいって…
………いいや、もう思い出さないようにしよう。自分の嫌な事は忘れて、ただただこの虚無に身を任せよう……
……でも、私は今日、あることに気づいたんだ。
夜空だけじゃない。自分にもぽっかりと丸い穴がある。
ああ、この穴を直ぐにあの夜空を切って貼り付ければ良いのに。
人生はそう上手くは行かない。いつだって私の人生はそうだった。
それに、時には人の人生まで壊してしまう事だってある。
その人に背中から私が穴を開けたんだ。その人は去り際に言った、「ありがとう、大好きだ。」って。
あの人に穴を開けたはず。それなのに、逆に私が穴を開けられていた。
しかも、”あの人”が居ないとそれは埋められないような、鍵のような穴で。
あの人からは何をしても逃げられない。脳裏に住み着いている。
「私のことが好きなのかい、まいった、まいった。惚れてしまったなあ」
そう言って静かに微笑んだ。あの言葉とあの顔をいつまでも忘れられない。
「最初から惚れてなければ良かったんだろうなあ。」
ぽつりと言って、僕は虚空の空に頭を差出した。
わっかりにくいなにこれ!!!適当に作った
コメント
4件
んはあああ超お久しぶりです😭Googleの方からアプリの方に移動してきました!読ませていただきました超感動しました🥲おかげで家が沈水しちゃったじゃないですか(?)
ああ、これは……心にぽっかり穴が空く話だなあ。星を眺めてる主人公の虚無感がすごく伝わってきた。特に「あの人に穴を開けたはずなのに、逆に私が穴を開けられていた」って逆転の気づきが切なくて、何度も読み返したよ。最後の「最初から惚れてなければ良かったんだろうなあ」っていう呟き、静かに胸に刺さる。誰かを想うことの苦さと、それでも逃れられなさが、短い言葉の中にぎゅっと詰まってた。