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他の人…()
『…てかさぁ、ちょっと気になってたんやけど、明那って何で俺に相談したん?普通好きな人に直接聞こうとは思わんくない?』
隣に座っている明那に、ふと疑問に思っていたことを問いかける。明那はあからさまにギクリと肩を揺らして、はは、と乾いた笑いで笑った。
「え、あー、…いや…特に他意はないけど…本人に聞くのが一番早いかなって…結論に至りましてね、はい」
『…んぇ?それだけ?』
「……ぅん」
『…っえー!明那俺に鈍感って言ったけどさ、そんなんされたら他に好きな人がおるって思うに決まっとるやん!』
「ごめんって!他に方法が思いつかんくて!
でも途中から気付くくない!?あんなにあからさまだったのに!」
『ぅ、それはまぁ…確かに』
図星をつかれて推し黙る。
いま考えると明那って最初から俺にヒント沢山出してたのになぁ。気付かんかったの意味わからん。
あの時はただ明那に好きな人がいるっていう事実が驚愕すぎて…。
『いや、あまりにも明那がその人ことを好きなんだなって分かっちゃったせいで、余計焦ったというか…』
俺が答えると、明那は驚いたような顔をして自分を指さした。
「え!嘘や!俺そんなに分かりやすかった!?」
『それはもう。いかにも、恋してますみたいな顔しとったもん』
「えー…、ぅわ、それ見られたのマジで恥ずいんですけど…、」
明那にとって衝撃の事実だったのか、恥ずかしそうに赤くなった顔を手で覆い隠す明那。
ほんまに可愛ええな、…。
『…でも、明那がその「顔に出るほど好きな相手」は俺やろ?』
余裕の表情で笑う俺に、明那は少し間を空けて恨めしそうにこちらを見た。
「……分かってるくせに」
ある日の収録現場。
ガヤガヤと騒がしい楽屋で、二人の男が話している姿があった。
(んね、葛葉。絶対あの二人付き合ったと思うんだよね)
(それな、アイツら分かりやすすぎるよなw)
銀髪の吸血鬼──葛葉が面白そうに笑うと、もう一人の男──叶も、釣られて笑う。
アレで隠しているつもりらしいというのが、何とも二人のツボに刺さったようだ。
(ふわっちとか最近余裕なかったのに、今は幸せオーラダダ漏れよ。こっちが恥ずかしくなるくらい)
(ていうか今まで付き合ってなかったっていうのがなんかのバグだよね。あんなに分かりやすく距離近かったのに、お互い)
三枝明那と不破湊。
先日付き合ったらしい…と密かに少数のライバーやスタッフの間で話題になりつつあるこの二人。
以前からも付き合っているのか、と思ってしまうほど親密な距離感だった二人に、最近特に特別な雰囲気が感じられるらしい。
その場にいるだけで砂を吐いてしまうほど甘いその雰囲気に、既に何人かのライバーが被害に遭っている。どうやら葛葉もその被害者の一人のようだ。
(やー、マジであの二人に挟まれたら地獄…。ガチ目に胸焼けする)
(えーそう?微笑ましくていいじゃん)
(ええ、お前無敵かよ…)
心底謎だというように葛葉が叶のほうを見るが、叶はくすりと楽しそうに笑うばかり。
(あんなに初々しい人ら、他にいないよ。見ててほんとに面白い)
(…そんなこと普通思わねぇよ)
そうかな、と相変わらずニコニコとしている叶の様子に、葛葉は意味わかんねー、と零した。
と、そこに今まさに二人の話のど真ん中にいるら男二人が歩いてくるのが見えた。
二人は一瞬顔を見合わせ、ニヤリと口角を上げた。
((おい(ねえ)そこのバカップル!!))
二人で息ぴったりに叫ぶと、三枝と不破は見事に二人とも顔を真っ赤にして狼狽える様子が見える。
例の噂は本当なのかって話だけど……、まあつまり、そういうこと!
コメント
1件
好きです(><)💞ほっっっとぉーにこの作品大好きです😭後日談まで書いてかださりありがとうございました♪‼️お疲れさまでした(╹◡╹)