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さとると集め🩷💛
❝目次❞
1話《時を経て、愛を紡ぐ》
ばぶさと×ショタるぅと
2話《オタバレ回避フラグ、見事推し兼彼氏に回収されていまして》
アイドルさとみ×オタクるぅと
3話《浴衣も心もはだけたままで》
すとめんで夏祭り行く話
4話《変態イケメン鬼様と結婚なんてしたくありません!》
鬼さと×神女(お手伝い)るぅと
5話《愛、ひとついかが?》
婚約話をされる息子さとみ×ノリノリな両親の会話
6話《He died〜彼は死んだ〜》
(会話文無し)
“自分”を失った彼と同じく”自分”を失った彼のお話
7話《引きこもり王子は、隣国王子に恋をする》
隣国王子さとみ×引きこもり王子るぅと
8話《女好きだった義兄に好かれてます》
義兄さとみ×弟るぅと
(他姉弟含む)
《時を経て、愛を紡ぐ》
桃「ばぁぶぅ〜…、」
黄ママ「るぅとー?さとみくんと仲良く遊んでてね。よろしくね」
黄「はぁい」
僕が3歳の時から一緒に居る、赤ちゃんのさとみくん。
今は、やっと2歳になったばかりで、僕はまだ5歳だ。それに、もうすぐで僕は小学校に通うし、その小学校も遠い。
つまり、あまり一緒にいる期間は長くないってこと。
でも、ぷにぷになほっぺともちもちなおはだは相変わらず可愛いから、嫌なことなんて全て忘れられる。
桃「ぁう、んぅ…」
黄「ふふ、さとみくんかわいいねぇ、ナデナデ」
桃「ふへぇッ、ニコニコッ」
黄「……さよならなんてやだよ…」
桃「ぁう、?んばぁ、ッ」
黄「、なぁに、さとみくん」
桃「りゅ、ぅちゃ、ばぃばぃ、ゃ」
黄「!」
桃「さと、ちゃ、も、ゃ!」
黄「ふふ、そっかぁ」
桃「、なぃなぃ?」
黄「…ッ、ポロッ」
桃「!ぁ、え…ッ、りゅ、ちゃ、…ぅう、うわあああぁ、ッ、ポロポロ」
黄「ッぁ、ごめんね、さとみくん…ギュゥッ」
桃ママ「ふたりとも、なにかあったの!?大丈夫!?」
黄ママ「どうしたの?!」
桃「りゅちゃ、ばぃばぃ、ゃぁ〜ッ、!!ポロポロ」
黄ママ・桃ママ「!」
黄「ッ、」
黄ママ「…ッごめんなさい…」
桃ママ「…しょうがないわ、この子まだ、2歳だもの…」
あれから…。
「ねぇ、知ってる?新入生の子にめっちゃくちゃイケメンが居るんだって…!」
「えほんと!?見てみたいなぁ」
?「キョロ(・ω・`三´・ω・)キョロ」
「あ、あの!百瀬くんだよね?どうしたの?」
?「あ、先輩ですか?すみません、会いたい方がいまして」
「誰?」
?「…るぅちゃん、って子です」
「るぅちゃん?」
黄「ビクッ」
?「ニヤッ」
桃「やぁーっと見つけた。…るぅと」
黄「ッッッ…!!///」
《オタバレ回避フラグ、見事推し兼彼氏に回収されていまして》
桃『愛してる』
黄「きゃあああああ!!!///」
あ、お見苦しいところ見せてしまい、すみません。
見ての通り、僕るぅとは、さとみくんって言う推しが居ます。
実は、今ライブ映像を見返していたのですが…
桃「なぁんで、るぅとはテレビばっかなのかねぇ」
距離がなんと1メートル以内に推しが居るんですね…
何故かって?
彼氏だからです。
黄「や、ただ推しを眺めていただけなの…」
桃「ふぅん?グイッ」
黄「ひゃ、ッ」
桃「俺がいるのに?」
黄「ひゃぅ、近い近い…!!」
桃「恋人の距離感はこんくらいじゃないの?チュッ」
黄「ぅ、うぅ…」
これでも、一年近くはお付き合いしているのですが、中々慣れませんッ…!
桃「…俺が他人とキスするのがやなんでしょ?だから、前の作品も断ったのになぁ〜」
黄「ぅ、だってぇ…!ウルウル」
桃「はいはい、ナデナデ」
黄「( ー̀ н ー́ )ムスゥ…」
桃「…かわい、/」
黄「…!ドキッ」
《浴衣も心もはだけたままで》
黄「さとみくーん!お待たせ〜!」
桃「ん、大丈夫。お、浴衣?可愛いじゃん」
黄「えへへ、ありがとッ!」
桃「ピンクなのが理性貫く…」
黄「ふふん、耐えてご覧なさいドヤッ」
桃「まぁ、耐えきれなかったら、るぅと押し倒すだけだけどなぁ」
黄「うぐッ…」
紫「公共の場で下品な言葉やめてくれるかなぁ?:( ꐦ´꒳`;):」
桃黄「すみません…」
青「まぁ、るぅとくんの浴衣は似合ってるけども、非リア組の前でイチャイチャしないでもろて」
橙「ほんま、溶けてまうわ」
赤「そーだそーだ!」
紫「まぁ、るぅとくんも来たことだし、いっちょかましちゃいますかー!」
青「うぇーい!かまそー!まずは〜!」
帰りのお時間…
帰り道一緒組︰ななころじぇる・さとるぅりーぬ
赤「はあああああああああ…」
黄「莉犬ため息ばっかじゃん、楽しくなかったの?」
赤「なんで俺はカップルと帰るんだよおおおお」
桃「まぁ、どんまい」
赤「いざ、さとみくんがトイレ行ってもるぅちゃんを守れるように…って思ったけど、家帰るまでトイレないんだよね?俺必要なくね?」
黄「しょうがないよ、方向が一緒なんだから」
赤「…。るぅちゃあああんッ、かわいいねえええ゛ッ、泣」
桃「おい、こら莉犬!」
赤「てへっ。んじゃ、俺はここで。またねー」
黄「ばいばーい」
桃「またな」
桃「…さ、二人きりになったことだし」
黄「?」
桃「…電マ発動ッ、と」
黄「え?…ひゃぁッ♡ば、ばかぁ!!まてー!!んぅッ♡ひゃんッ、♡」
《変態イケメン鬼様と結婚なんてしたくありません!》
赤「ほんっとにごめん!急用が出来ちゃって…よろしくね」
黄「うん、莉犬いってらっしゃい」
赤「うん!…あ、そういえば。近々、鬼来るかもしれないから、早めに寝るんだよ。前、性処理道具に扱われた子も居たらしくてね…」
黄「え、そうなの…?」
赤「うん。俺は、回避出来たんだけど、また鬼の王の座が変わったらしくて、襲おうとしてくるんだ。顔はよく見えないらしいけど…」
黄「神主さんとかにお願い出来ないのかな?」
赤「神主さんすぐ寝ちゃうからな…あの眠りの深さは誰にでも勝てるし。」
赤「とりあえず、鬼が来る期間にごめんね…!またねー!」
黄「またねー、楽しんで!」
鬼、か…
きっと、大丈夫だよね…!
黄「ひぃッ、泣」
桃「ったく、りいぬとかゆーやつに、早く寝ろって言われてなかったっけ?」
黄「ッ、ゃ…!こないでッ、!」
黄「ひゃぁんッ♡んぁッ♡♡」
赤「さとみ…!てめぇ!」
桃「此奴は、俺のモンだ、ベーッ」
赤「くそッ、お前になんか渡さねぇぞ!!」
桃「取れるもんなら取ってみろ〜笑」
赤「ぐぬぬ…」
(さとりぬ:幼き頃からの好敵手である)
《愛、ひとついかが?》
執事「さとみ様」
桃「なんだ」
執事「奥様からお話があるようです」
桃「…すぐ行く」
この通り、俺・さとみは、御曹司の家に住む一人息子。
母上は、ハーフであり、小柄なわりにはっきりと物事を喋るタイプで、でも、慌ただしい1面を見せるゆえ、父上に毎度笑われるらしいが。
父上は、とにかく母上好き。というか、家族大好きマンだ。家族の前ではおふざけ者なのだが、スイッチが入ると、色気溢れるダークキャラになる。(意味がわからない)
…と、家族紹介はここまでにして。
母上が居る、部屋へと向かう。
コンコン、音を立てると、部屋の奥から、「入りなさい」という声が聞こえてきた。
桃「失礼します、母上どんなご要件で…?」
顔を上げると父上も居て、そんな重要な話なのか、と顔が強ばる。
桃母「ふふ、そんな硬い顔しなくていいわよ。そこに座って」
桃「はい」
なんだろう。めちゃくちゃ見られてる…?
…父上?
めちゃくちゃ笑顔で俺を見つめる父上は、ご満悦のようだ。
桃母「さとみ。貴方、今付き合ってる方は居るかしら?」
桃「いえ…」
どういうことだ?それがなんの関係に…
…は、!
桃母「あの〜、さとみの為にお見合い相手見つけて来たんだけど〜、どうかしら?!」
くねくねと身体を揺らしながら煽った後、バンッ!とテーブルを叩き笑顔で俺を見つめる。
お見合いか。なるほど。
…じゃない!!なんでだ!?
あの頑固夫婦が息子のお見合い相手を見つけてきただと…!?
桃「えぇ…」
反応に困る。どう返せばいいんだよ…!?
桃母「イエスかノー!はっきりしなさい!」
桃「…ィィ、イエス!!」
どんどん険しくなる母の表情。
イエスしか選択させない顔してやがる…!!
桃母「あら、そおー?よかったわぁ!じゃ、明日♡頑張ってきてね〜♡♡」
桃「ぁ、はぃ…あ、明日ぅ!?」
早過ぎないか…?
まるで、行かせる前提のようだ…
桃母「うふふ、初デートよ、初デート。まぁ、貴方にとっちゃ、人生初♡デートかしらぁ」
桃「ぅ゛…ちなみに場所って?」
桃母「よくぞ聞いてくれました」
扇をパンッと閉まった後、にんまりと笑った。
マズイ、これは。
桃母「別館のカフェ、とかどうかしらあ〜?」
やっぱり!!!!
俺が初デートするなら、カフェが良いと言ったのを覚えていたようだ。
しかも、別館だし…。
嘘だろぉぉぉぉ…
桃母「あと、貴方たち専用の別館に、なんでも出来るように、映画もセットしてるし、ゲームだって出来るわ!…勿論、寝室(ダブルベッド)もねえ〜♡♡」
余りに余った財産でそこまでするのかこの母親は…。
寝室(ダブルベッド)まで…。どちゃくそ初対面の日にするもんじゃねぇだろうが…。
桃母「あ、ちなみに1ヶ月間そこで2人よ。まぁ、とっきどき私かパパが行くけどぉ。プラスで執事&メイド付き!二人の自由なの〜」
うふふふふ、と高らかに声を上げて微笑む母上。
まるで、あの子は自分の息子・さとみのお眼鏡になると分かっているかのように。
ずっと無言だったさとみの父はというと、明日の朝早く訪れる、金髪の彼を思い浮かべながら、唸る息子とそれを見て楽しそうに笑う妻を見て、微笑んでいた。
《He died〜彼は死んだ〜》
貴方と初めて出会った日。
貴方と初めて喋った日。
貴方と初めて遊んだ日。
貴方と付き合った日。
貴方と初デートに行った日。
貴方との思い出は尽きないほどあって、どれも大切な思い出。
だけど。
貴方が僕を監禁した日。
貴方はあの日から、
“貴方”じゃなくなった。
笑っている顔もしばらく見てないし、最近はずっと家に篭もりっぱなし。
“意地悪だけど、優しい彼”から
“自分を見失った彼”になったあの日。
貴方と同じように、
“僕”も
僕じゃなくなって。
結局残ったのは、
優しさと愛しさを分かっていたあの頃の二人の写真一枚だけだった。
何処へいっても貴方と一緒だから。
貴方は貴方のままでいて欲しかった。
きっとそれが、”僕だった頃”の願い。
《引きこもり王子は、隣国王子に恋をする》
黄姉「るーぅーとー??いつまで、引きこもってるつもりかしら??せっかくの舞踏会なのよ??出会いくらいしてきなさい!!」
黄「ひぃぃぃ…やだよぉ…」
黄姉「可愛い顔したって無駄ですぅー!あんた、王子の自覚を持ちなさい!!」
黄「うぅ…」
黄姉「…そうねぇ、るぅと。舞踏会行けばジャパンで有名なお寿司、買ってきてあげるわよ」
黄「…!ほんと!?」
黄姉「なぁーにいってんのさ。私たち、ハムミュージ家!!世界最高の大金持ちなのよッ!!幾らでも買えるし〜。私も一度ジャパンに行かなきゃいけないから丁度良いのよ〜」
黄姉「でっ、どうする?ニコッ」
黄「行きます…!」
黄姉「よっしゃぁ!」
黄「ぁ、おねぇさ…ブルブル」
黄姉「あんたは子鹿か。まぁ、今日仮面舞踏会で良かったわね。仮面つけなきゃ、あんた王子だし。」
まぁ、つけなくても一緒か!なんて呑気に言うお姉さんを見ながら、周りを見渡す。
久しぶりに見たから、誰が誰だかわからない。
雑談してる人、なにやら偉い人に挨拶してる人。
黄「…うぅ、やっぱ帰っちゃだめ…?」
黄姉「だーめ。あ、そうだ。るぅと、あそこで待ってて。用事があるから」
黄「えぇっ、!?まってよ!」
黄姉「お寿司。いらないのー?」
黄「うぐ…」
一人で居るなんて、怖いのに。
誰かに挨拶されても、社交辞令なんて覚えてないし…。
うぅ、我慢だ、るぅと。
お寿司が待ってる。
「おひとりですか?」
ビクッ。
俯いて座っていると、上から声が。
だ、だれ…?
黄「ぇ、まぁ…」
「おや?その声、どこかで…気のせいかな…」
黄「!いや、そんな…」
王子なんだから、知らない人はいないよ!
まぁ、その王子は引きこもってるんだけど…。
というか、この人の声、かっこいなぁ…
「お名前、お聞きしても?」
黄「えっ?えっと…」
ど、どどどどうしよう…
バレちゃう…
「ハハ、無理にじゃないですよ、私は」
桃「サトミ・キャットークです」
黄「さとみ…?!隣国の王子じゃ…!?」
桃「おや、ご存知でしたか。まぁ、はい。ここの国の王子があまりにも顔出さないものだから気になって。」
黄「そ、そうなんですね…」
隣国にも知られるほど、引きこもってたつもりはなかったんだけどなぁ…!
ていうか、バレない?
今度、様々な国の王子集まって会議するよ?
桃「あ、音楽流れましたね…」
黄「ほんとだ…」
黄姉「るぅとー?何処ー?飲み物、持ってきたんだけ、ど?」
桃「るぅと?…まさか、貴方」
黄「ぇ、えへへ…」
桃「貴方が噂の引きこもり王子でしたか…」
黄「重々存じ上げております…」
桃「アハハ。じゃあ、俺はこれで。いい夜を。」
黄姉「彼奴が噂の女好きね。珍しい、男に反応するなんて」
黄「お、女好き…?」
引きこもってる人の方がマシじゃない!?
女好きは駄目だよ!!
黄姉「ええ。でも、婚約もまだなのよ。意中の人も居ないらしくてね。」
黄「へえ…」
女好きなのに、婚約はしてないし、意中の人も居ないのか…
そういえば、僕も彼と同じ状況ではあるけど。
社会に幅広く出てる彼の方が、見つけやすいのになんでだろう?
黄姉「ふふ、るぅと気になる?」
黄「ちょっとだけ…」
黄姉「丁度良かったわ。おーっい!パパー!」
父「なんだい〜、愛しの娘よ〜!」
黄姉「るぅと、隣国に興味があるらしいの。」
父「そ、そうなのか!?うぅ、大人になったなぁ…ぐす…いいだろう、今日はもう寝る時間だから、明日の朝、部屋に来てくれ。」
黄「うん、ありがとうパパ」
父「う、うぅ。パパは嬉しいよおおおお(泣)」
母「貴方!幾ら仮面付けてるからって、デレすぎちゃダメよ!!」
母「まぁ、ふたりとも。美しいわぁ…今度その格好で絵をお願いしようかしら」
騎士「かしこまりました」
母「よろしくね。んじゃあ、乾杯しましょ」
黄家族「かんぱーい!」
黄「うぅ、酔ったぁ」
桃「先程ぶりではありませんか、王子」
黄「あぁ、さとみおうじ…こんばんわ…」
桃「!酔ってるんですね」
黄「うん…ぼく、おさけよわくて…」
桃「だから夜風に当たってたんですね。」
黄「ままもぱぱもおさけつよいのになぁ…」
桃「人によりけりですから」
黄「ふふ、そうだね…はぁ…」
桃「眠いですか?」
黄「ぁぃ…(՞っ ̫ _՞)ᐝ」
トサッ
桃「…おやすみなさい、ナデナデ」
黄姉「るぅと!ってサトミ王子…?」
桃「アハハ、寝ちゃって」
黄姉「あぁ、すみません。この子お酒弱くて…」
桃「承知済みです(笑)」
桃「このまま、お送りいたしましょうか?」
黄姉「いいんですか?ありがとうございます」
桃「いえいえ…」
黄姉「(…ちょっと萌える…)」
黄「ん、んんんぅ…」
あたまいたいなぁ…
そういえば、きのうおさけのんじゃったから…
桃「起きましたか?」
黄「ぅん、おきた…って、きゃあああああ!?!?」
桃「ニコッ」
黄「な、ななななっ。なんでここに…!?」
桃「泊めさせてもらったんです。るぅとさんがぐずるので」
な、なんてことしたんだ、僕…!
桃「お食事も頂きましたし、一緒に食べますか?」
黄「あ、はい」
…ということで、一緒に食事することに。
黄「(もぐもぐ」
桃「んむ、美味しいですね」
黄「ふふ、良かったです」
桃「るぅとさんもハムスターみたいに可愛いし」
黄「か、かわ!?///」
桃「はい、美味しそうに頬張っているので」
黄「あ、ありがとうございます…」
他国ではこういうの慣れてるのだろうか…。
いやでも…、あんまり男の人に言わないと思うけど。
まぁ、マナーを指摘されてないだけ有り難い…。
桃「?…これは、」
黄「ああ、ストロベリーです。甘くて赤くつぶつぶで可愛いでしょ?」
桃「…ん、確かに、甘酸っぱくて美味しい…初めて食べました」
新鮮な食材だったのか、ぱくぱくストロベリーを口に含む、さとみさん。
なんだか、その姿が可愛くて、ずっと見てられる。
…ん?んん?
まって、今。
僕、変なこと…
桃「?るぅとさん?」
黄「ひゃい!」
桃「アハハ、元気でなにより。どうしたんですか?俺の顔になにかついてます?」
黄「あ、いえ…」
そんなに見つめてたかな…
なんて思いつつ、再びイスに座る。
…いや、座ろうとした。
身体が回転してしまい、思わず転びそうになる。
桃「!るぅとさん!!」
黄「ッ…!(ぎゅぅ…」
怖くて目をつぶる。
ドスンッ
とんでもない、衝撃音とともに、さほど感じない痛み。
…え、?
桃「っ、てて…るぅとさん、だいじょ…え!?」
黄「う、うぅ…ごめんなさい、ごめんなさいぃ…ポロポロ」
桃「!…俺は大丈夫ですよ。貴方は悪くありません」
黄「で、でもぉ…!ポロポロ」
ガチャッ
黄姉「るぅと!!」
桃「あ」
黄姉「え」
黄姉「えええええ!?」
黄姉「や、やだあ…アタシったら、変な夢でも見てるのかしら〜(汗)るぅとがさとみさんを押し倒してるなんて〜…」
黄「ね、ねぇさ…!これは…!」
黄姉「いいわよ、るぅと!多様性よ!頑張りなさい!」
じゃっ、と笑顔で去っていくるぅとさんのお姉さん。
桃「こりゃ、どうしたものですかね」
黄「やっちゃったぁ…」
後日、二人の間に婚約話が浮きだったとか。
《女好きだった義兄に好かれてます》
黄父「…るぅか、るぅと、るぅた」
黄姉「?なに?」
黄「なぁに、パパ」
黄弟「??うん?」
黄父「パパな、再婚することにした」
黄姉「ほーん、再婚ね…って、え!?」
黄「お、おめでとうパパ?」
黄弟「だれ?」
黄父「百瀬サキコさんだ」
黄姉「ええ!あの?!」
黄「あの?」
黄姉「知らない?この人、ハリウッド女優よ!」
黄「え、パパ…どうやって?」
黄父「なっ、パパこれでもミュージシャンなんだぞ?」
黄姉「まぁ、無駄に顔良いからモデル誘われてるもんね」
黄父「まぁ、息子さんもいるらしい。るぅかと同い年。まぁ、るぅかが姉になるが」
黄姉「ええー、弟増えるだけじゃーん…女の子が恋しいわ…」
黄「じゃあ、僕の2つ上か」
黄弟「ねえ、るぅにぃ。」
黄「んー?どうしたの?」
黄弟「新しいお兄ちゃん、多分百瀬さとみだよ」
黄「へ?あの、モデル?」
黄弟「うん。あと、女好き」
黄「…ひゃくぱー、お姉ちゃん狙われる気が…」
黄弟「でも、イケメンだって」
黄「まぁ、ハリウッド女優の息子だろうし」
黄弟「ボクは、サッカーの決闘申し込もうと思ってるんだ!」
黄「えぇ?」
黄弟「だって、亡くなったお父さんがサッカー選手だったらしいんだ」
黄父「うう、パパの前で言わないでくれぇ…」
黄姉「はいはい、じゃあパパお買い物よろしくね」
黄父「お姉ちゃんは厳しいなぁ…行ってくるよ」
黄姉「いってらー」
黄「行ってらっしゃい」
黄弟「パパ、アイスもねー!」
桃母「よろしくね、るぅか、るぅと、るぅた」
黄姉「よろしくお願いします」
黄「お願いします…!」
黄弟「お、お願いします…」
桃母「この子は、さとみ。るぅか、よろしくね」
桃「よろしくニコッ」
黄弟「ほら、女好き…(小声)」
黄「お姉ちゃん、気にする素振りもないね…(小声)」
黄父「るぅと、さとみの案内してきてくれる?」
黄「はーい」
黄「ここが、寝室でー…って、聞いてる!?」
桃「聞いてる聞いてる。なぁ、、お前の姉ちゃん可愛いな」
黄「まぁね、自慢の姉だもん」
桃「ねぇ、彼氏とかいるんかな?」
黄「さあ?好きな人はいるらしいよ」
桃「ふーん…ここは?」
黄「そこは僕の部屋。こっちがお姉ちゃんで、こっちがるぅた。で、さとみくんの部屋はここ」
桃「ん、わかった。」
黄姉「お。おかえりー、これから友達くるから騒がないでよー」
黄「はぁい。さとみくん、物出しちゃお」
桃「うん」
黄「わあ、猫ちゃんいっぱいだ」
桃「この子がひな、モカ…〜〜だよ。この家にアレルギーの人いる?」
黄「ふふ、いないよ。僕もみるくん居るし」
ほら、とみるくんを連れてくると嬉しそうに微笑んだ。
桃「みるくんか、可愛いな」
みるくん「わぅっ」
黄「ふふふっ」
桃「あ、るぅと、それここに…」
黄「はぁい、これはここ?」
桃「そう」
黄「わっ、ひなちゃん」
桃「はは、るぅと大人気だな。でも…1回待っててな〜、」
黄姉「お邪魔しまーす」
青姉「お邪魔します」
黄姉「随分綺麗になったね」
黄「ころみねぇ、久しぶり」
青姉「おひさー!相変わらず可愛いわねー」
黄「あと、新しいお兄ちゃんのさとみくん」
桃「はじめまして、百瀬さとみです」
青姉「えっ、百瀬!?あぁ、ころんの友達じゃん」
桃「え、ころんのお姉さん?」
青姉「うん。アタシ、ころみ。るぅか達とは従姉弟なの。まぁ、これからは貴方も従姉弟ね」
黄「そっか、ころちゃんあれでもモデルだもんね」
青姉「そうなのよー、まったく。あの子には勝てないわー」
桃母「お菓子持ってきたわよー」
黄姉「あ、ありがとママ!」
黄「わぁ、美味しそう…」
桃母「ふふ、どうせならリビングで食べましょ。ころんくんも来てるし」
黄「え!ころちゃん来たの!?」
桃母「ええ、バナナ両手に」
桃「変わんねぇな、彼奴…」
青「お、るぅとくんおひさー」
黄「もぉ、ころちゃんってば!またバナナにお金使ったでしょ」
青「えー美味しいんだもん。…あれ?なんかピンクの変態いない?」
黄姉「あははっ、ピンクの変態!笑」
桃「おい、ころん!!俺はピンクの変態じゃねぇよ!!」
青「へへへ…なんで、さとみくんここにいるの?」
桃「お前は話を聞かなかったのか?俺、黄瀬さとみになるんだよ」
青「ああ!なるほどね。知ってる」
桃「知ってるなら聞くな」
青姉「ころん、バナナちょうだい」
青「ほい」
青姉「どーも、ぱくっ」
黄姉「うぇ…あんたたち、こんなに食べても飽きないなんて尊敬しちゃうわ」
青姉「はひはほ?笑(ありがと?笑)」
青「ほひひいんはもふ(美味しいんだもん)」
黄「相変わらず似た者同士…」
桃母「さぁ、お菓子食べなさい」
皆「いただきまーす」
黄「んむ、おいひぃ…」
桃「母さん、お菓子作り大好きだからこれからも頼んでみな。倍くるけど」
黄「ふふ、楽しみ」
桃「…おい、食べかすついてる」
黄「へ?どこ?」
桃「口の右側、!」
黄「ごめん、さとみくん。僕両手塞がってる」
桃「俺もなんだけど。…まぁ、いいや」
黄「え?」
桃「ペロッ」
黄「ひゃっ、///」
桃「ん、とれたよ」
黄「ば、ばか…」
黄姉「うわぁ…二人の世界じゃん」
青姉「わお、ラブラブ〜」
青「なにしてんだ、あいつら(もぐもぐ)」
黄弟「もぐもぐ(このお菓子美味しい…✨)」
桃・黄・黄姉・黄弟「いってきまーす」
桃母「行ってらっしゃぁい」
黄弟「あ、ごめん。ボク、友達といくから!」
黄姉「私も〜」
黄「行ってらっしゃい」
桃「ニコニコ」
桃「るぅとってさ〜、偏差値なんくらい?」
黄「偏差値?80くらい、かな…あんまり高くないんだ」
桃「あ、あんまり高くない…?まじで…?」
黄「そういうさとみくんは?」
桃「75くらいだよ、るぅとには勝てん」
黄「ふふふ、あんまり変わりないけどね?」
「きゃあ、さとみ様よー!!」
「やだ、目合っちゃったかも…!!」
「…隣、るぅとくん!?」
「え?なになに!どーゆー関係!?」
黄「…さとみくん、大人気だね」
桃「これでもモデルだからな、今は休暇取ってるけど」
桃「そういうお前も、話題なってんじゃねぇの?お前、容姿端麗だし」
黄「なっ、さとみくんの方が容姿端麗!てか、お前呼びしないで!」
桃「はいはい、わかりましたよ、ばぶちゃん?笑」
黄「う、うるさいな!ばぶちゃんになった覚えはない!」
桃「えー?じゃあ、マイプリンセス?」
黄「僕、男だよ!」
バチバチに争いながら、教室に着く。
桃「じゃ、るぅと。またお昼」
黄「んもぅ、またね」
桃「おぅ!ニコッ」
うっ…無駄に顔いいな…
なんて、思いながら教室へ入った。
るぅとがさとみに執着されるまで、割と近ずいているのである。
無事(?)1万字超えました!!笑
さとるぅとの短編集いかがでしたか?
ほぼ、これかなー?これがいいかなー?とか適当です。
短編が集合してるだけっていう、自己満です
是非!♡とかね…?久しぶりでもらえるか不安なんですけどよろしくお願いします
では!また次のお話で!!
コメント
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さいこーの詰め合わせだったよ😭👍🏻