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学園長「第十一試合目を始める!と、言いたいところだが、先程善法寺伊作から棄権すると申し出があったため、この一覇衆対五・六年生の試合、一覇衆の勝ちとする!」
留三郎「なっ!どういうことだ伊作!」
伊作「勝負なんてしなくても、もう勝敗はついてるよ。彼の医療技術には勝てない。」
伊作の見る先には、一覇の者たちや竹谷を手当していた額、耳の部分が包帯で巻かれている黒い半狐面をした赤毛の男が座っていた。
男は嬉しそうに口端を上げ、伊作の前に立った。
?「お褒めにいただきありがとうございます。善法寺伊作殿。私蘭李と申します。どうぞよろしくお願いします。」
ニコッと笑う蘭李に、伊作が控えめに笑い返していると、
黒翔「蘭李。気持ちはわかるけど、まずは自己紹介するよ。よろしいでしょうか、学園長。」
学園長「うむ!皆、驚くでないぞ!」
学園長の隣にずらりと並んだ十一人。
黒翔「これからしばらくお世話になるのであらため自己紹介します。一覇衆の司令塔をしております。黒翔です。本名、黒木庄左衛門といいます。」
そう言って面を外した黒翔に続いて他の9人も次々面を外していく。現れた顔に、全員が驚きを隠せなくなる。
『は?』
来依「一覇衆来依。黒翔の補佐をしてます。本名、二郭伊助。最近豆腐作りにハマってます笑。」
蘭李「同じく一覇衆蘭李。本名を猪名寺乱太郎といいます。最近の嬉しかった出来事は罠に引っかからなくなったこと!。」
刹真「一覇衆刹真。本名摂津のきり丸でーす。高収入のアルバイトあったら教えてくださーい。」
信都「真都です。本名は福富しんべヱだよ~。相変わらず食べるの大好き〜!」
悠「悠でーす!もちろんわかってると思ってるけど、からくりコンビでお馴染みの笹山兵太夫でーす!」
陽「陽でーす!からくりコンビの片割れの、夢前三治郎でーす!」
里羅「里羅です。本名は佐竹虎若!ハマってることは筋トレ!」
神楽「神楽でーす!本名は加藤団蔵!今の目標は湊に勝つこと!」
蚶良「蚶良で〜す。本名は山村喜三太〜。好きなことはなめさんと散歩することで〜す!」
湊「……。」
黒翔「ほら湊。面とってちゃんと自己紹介して。」
湊「…はぁ。湊と言います。本名は皆本金吾。今ハマっていることは神楽を負かすことです。」
そう言って面を外した湊の顔には左眉から左頬の真ん中らへんにかけて傷があった。